本研究では、成人吃音当事者のセルフスティグマに向けてアクセプタンス & コミットメント・セラピー(Acceptance and Commitment Therapy: ACT)の脱フュージョンに着目した短期間の介入効果を検討した。実験群(10名)と統制群(9名)を対象としたWilcoxonの符号順位検定の結果、認知的フュージョンにおいて有意ではなかったが中程度の効果が実験群のみで見られた。心理的柔軟性は実験群のみで有意な向上が見られた。Mann–WhitneyのU検定の結果、介入前後での得点変化量の群間差においても、心理的柔軟性のみで有意傾向の差が認められた。吃音のセルフスティグマは、一部の下位因子に有意傾向な中程度の低減が両群で見られた。以上から、ACTの脱フュージョン介入により、成人吃音当事者の心理的柔軟性は1週間で向上し、吃音のセルフスティグマの一部が低減する可能性が示唆された。
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