生物教育
Print ISSN : 0287-119X
48 巻 , 3 号
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研究論文
  • 細野 春宏
    2008 年 48 巻 3 号 p. 128-135
    発行日: 2008年
    公開日: 2021/09/25
    ジャーナル フリー

    Cellular slime mold is an interesting teaching material for high school biology class, because it has a unique life cycle. However it is rarely used in high school biology class, because we need to prepare Eschericlia coli or other gram-negative bacteria as a feed to culture this material. In this paper, I describe the effectiveness of Bacillus natto, which is a common bacterium for making Natto, a popular fermentated food in Japan, as a feed to culture cellular slime mold. Before making the suspension of B. natto from Natto, Natto was kept in the chilled room (0~1°C) of a refrigerator. This step is essential to obtain sufficient spores of B. natto. Using the suspension of B. natto, I could easily culture various kind of cellular slime molds obtained from soils in various sites in Saitama Pref. as well as those reserved in the Laboratory of the National Science Museum in Japan.

  • 渡邉 重義, 岡本 由紀
    2008 年 48 巻 3 号 p. 136-143
    発行日: 2008年
    公開日: 2021/09/25
    ジャーナル フリー

    本研究は,植物の分布に関する野外学習において利用可能な新しい生物教育の教材を提示するものである.私たちが注目したのは,分布調査や野外活動の対象として,いくつかの教育的価値をもっている帰化植物のマツバウンランである.マツバウンランを対象とした新たな野外活動と学習を開発するために,松山市における分布状況を調査した結果,2001年の春には47地点で生育を確認することができた.そして,その生育地をプロットしたマツバウンランの分布地図を作成した.この分布地図を利用して,中学校理科第2分野の単元「野外観察に出かけよう」「植物の世界」で,中学生が学校区のマツバウンラン調査を行う授業実践を行った.登下校の途中や週末を利用した調査を課題として実施したところ,マツバウンランの分布を記録できた生徒は53%であった.教師は,生徒の調査結果をまとめて,学校区の分布地図を作成した.生徒たちは,その分布地図と調査の経験に基づいて,マツバウンランの分布が広がっている理由について推論したり,話し合ったりした.授業後に生徒に対してアンケート調査を行った結果,マツバウンランの分布に関する野外調査と学習は,生徒に帰化植物を発見する楽しさを導き,さらに身の回りの環境について考える態度を高めたことがわかった.

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