バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
15 巻
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • Joe Kamiya
    原稿種別: Article
    1988 年 15 巻 p. 1-8
    発行日: 1988/06/11
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
  • 稲森 義雄, 稲森 里江子, 松永 一郎
    原稿種別: 本文
    1988 年 15 巻 p. 9-14
    発行日: 1988/06/11
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    わが国におけるバイオフィードバックの現状を知るため,日本バイオフィードバック学会会員に質問紙を発送し,有効回答97通を得た。質問内容は会員の構成,機器,基礎研究,臨床応用,そしてバイオフィードバックの今後の展望,についてであった。会員の構成は心理学者(42%),医学者(38%)が80%以上をしめ,残りは工学者(11%)と体育(4%)その他の領域とする会員であった。バイオフィードバック機器の評価はかなりの満足度であったが,今後の機器には価格の低下と多様化を要求する声が多かった。回答者の約8割が基礎研究の経験者であり,臨床応用には約半数が経験ありと答えた。反応指標は筋電図が最も多く用いられており,臨床的有効性の評価も高かった。他方脳波は臨床的有効性を否定する意見もあり,評価が分かれた。日本におけるバイオフィードバックの普及は十分でないとの意見が大多数であった。その原因には保険制度や教育機関の不備が,また,標準的な方法の確立されていない点が指摘された。しかし多くの会員が今後バイオフィードバックの応用範囲が広がるであろうと予測していた。
  • 田村 真理, 古満 伊里, 畑 久恵, 柿木 昇治
    原稿種別: 本文
    1988 年 15 巻 p. 15-21
    発行日: 1988/06/11
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    本実験では,α波をslowα波成分(8-10Hz)とfastα波成分(11-13Hz)に分けた。実験Iでは,積分技法を用いてslowα波成分とfastα波成分の制御過程の相違を検討した。その結果,slowα波群(21名)はslowα波成分の増強に成功したが,fastα波群(21名)はfastα波成分の増強に失敗した。内省報告については, slowα波群ではリラックス状態,fastα波群では意識集中的な報告を行った被験者が多くみられた。実験IIでは,17名の被験者が分化強化的方法を用いて,slowα波成分の増強とfastα波成分の抑制を同時に行った。その結果,slowα波成分の増加とfastα波成分の減少がみられた。従って,α波のバイオフィードバック訓練における分化強化的方法の有効性が実証された。しかしながら,内省報告の解釈を明確にするには,更に研究が必要であると思われる。
  • 白倉 克之, 斉藤 厳, 坪井 康次
    原稿種別: 本文
    1988 年 15 巻 p. 22-23
    発行日: 1988/06/11
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
  • 秋葉 光俊, 宮本 芳文
    原稿種別: 本文
    1988 年 15 巻 p. 24-29
    発行日: 1988/06/11
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    実生活にバイオフィードバック技法を適用するため,振動覚とα波フィードバックとの関係を検討した。(1)振動覚外乱のある環境での聴覚フィードバックの効果,(2)振動覚フィードバックと聴覚フィードバックとの比較。被験者8名を2群に分け,A群は,第1過程では振動椅子で第2過程では普通の椅子で聴覚フィードバック訓練し,B群は逆順で実施した。実験結果によると,振動覚外乱のある環境でも訓練によってα波増強は可能であった。なお,外乱条件下でのフィードバック訓練にとって,準備訓練としての無外乱条件でのフィードバックは必ずしも重要ではない。振動覚フィードバックの効果については,聴覚フィードバックに比べて注目すべき差異は認められなかった。振動覚フィードバックの当初はα波活性がかなり抑制されたが,訓練に伴って聴覚の場合と同程度のα波増強の効果が認められた。
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