バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
37 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 大須賀 美恵子
    原稿種別: 本文
    2010 年 37 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 2010/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
  • 福本 一朗
    原稿種別: 本文
    2010 年 37 巻 1 号 p. 3-17
    発行日: 2010/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    バイオフィードバック機器の研究開発技術者に課せられている責任のうちで,最も注意しなければならない法的責任が製造物責任である.製造物責任法(PL法:Product Liability Law)とは製品の欠陥によって生命,身体又は財産に損害を被ったことを証明した場合に,被害者は製造会社などに対して損害賠償を求めることができる法律で,円滑かつ適切な被害救済に役立つ法律である.具体的には製造業者等が,自ら製造,加工,輸入又は一定の表示をし,引き渡した製造物の欠陥により他人の生命,身体又は財産を侵害したとき(拡大損害が生じた時)は,(一般的な)過失の有無にかかわらず,これによって生じた損害を賠償する責任があることを定めている.また製造業者等の免責事由や期間の制限についても定めている.ただ欠陥による被害がその製造物自体の損害にとどまった場合であれば,この法律の対象にはならない.このような損害については,従来通りに現行民法に基づく瑕疵担保責任・債務不履行責任・不法行為責任等による救済が可能である.PL法では製造物を「製造又は加工された動産」と定義しており,一般的には大量生産・大量消費された工業製品の様に,人為的な操作や処理がなされた後に消費者に引き渡された動産を対象としている.そのため不動産,未加工農林畜水産物,電気,ソフトウェアといったものは該当しない.なおPL法はあくまで製品に「欠陥」が存在したことを許した「欠陥責任」を問うものであり,決して「無過失責任」を製造者等に課するものではない.その「欠陥」には,(1)設計上の欠陥,(2)製造上の欠陥,(3)指示・警告上の欠陥の三種類があり,当該製造物に関するいろいろな事情(判断要素)を総合的に考慮して,製造物が通常有すべき安全性を欠いていることをいうため,安全性に関わらない単なる品質上の不具合等は,PL法上の欠陥には当たらない.なおPL法に基づいて損害賠償を受けるためには,被害者が,1)製造物に欠陥が存在していたこと,2)損害が発生したこと,3)損害が製造物の欠陥により生じたことの3つの事実を明らかにしなければならない.ただこれらの認定に当たっては,個々の事案の内容・証拠の提出状況等によって,経験則や「事実上の推定」などを柔軟に活用することにより,事案に則した公平な被害者の立証負担の軽減が図られている.その反面,製造業者等との公平を図るため,「開発危険の抗弁」「部品・原材料製造業者の抗弁」「損害賠償請求の時効」などが定められている.
  • Erik Peper, Annette Booiman, Marie Tallard, Naoki Takebayashi
    原稿種別: 本文
    2010 年 37 巻 1 号 p. 19-28
    発行日: 2010/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    Muscle pain is the primary cause of discomfort for more than 30% of patients who visit their primary physicians with severe pain. These pains are often caused by dysponesis which is unaware misdirected muscle efforts not necessary for task performances. It can consist of 1) excessively tightening muscles that are used for the task performance, 2) tightening muscles not necessary for the task performance (inappropriate co-contractions), 3) not relaxing muscles after the task has been completed, or 4) not relaxing muscles momentarily during task performance to allow for ongoing regeneration (surface electromyograhic gaps/micro-breaks). These chronic covert muscle tensions are a significant co-factor in the etiology, maintenance and progression of many disorders such as headaches, backaches, joint pain, repetitive strain injuries, myalgias, etc. Dysponesis can be identified with surface electromyographic (SEMG) feedback. The benefits of using SEMG to reduce dysponesis through awareness and training are illustrated by two clinical case examples: 1) to improve health at work when packing apples and 2) to enhance performance while working out in the gym on an elliptical exercise machine. As documented by the SEMG recorded from the upper trapezius and/or forearm flexors, the reduction of misdirected muscle efforts decreased the neck and shoulder pains at work and at home and enhanced performance on an elliptical exercise machine. SEMG is a useful clinical tool to assess, monitor, provide feedback to the therapist and client, document muscle dysponesis, and teach clients awareness and voluntary control to reduce their dysponesis and improve health.
  • 野田 さとみ, 佐久間 春夫
    原稿種別: 本文
    2010 年 37 巻 1 号 p. 29-36
    発行日: 2010/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    本研究では,手指の運動を伴う遊びであるあやとりの特徴を明らかにするために,類似する遊びとして折り紙を取りあげ,動作パターンの学習過程について比較検討を行なった.被験者は健康な女性10名であった.あやとり課題・折り紙課題はそれぞれ動作パターンを記憶するための練習時間を設定し(練習中),練習後は3分間連続して課題を行なった.測定項目は,生理指標として脳波の周波数帯域別含有率の変化,心理指標として坂入らによる「心理的覚醒度・快感度を測定する二次元気分尺度」および遂行の自己評定とした.脳波の結果から,前頭部においては課題に関わらず練習中よりも練習後でα1波,α2波,β波の含有率の増加が認められた.中心部・頭頂部では,あやとりは練習中・練習後にβ波が変化しないのに対し,折り紙では練習中に比べ練習後でβ波の増加が認められ,あやとりよりも折り紙の方が動作パターンを記憶して行うことで中心部・頭頂部が活性化することが示された.自己評定の結果からは,練習中・練習後に関わらず折り紙に比べあやとりの方が集中して取り組んでいたことが示された.以上の結果から,動作パターンを記憶して行なった場合,あやとり・折り紙ともに意識的に手順を想起しながら行うことにより覚醒が高まること,あやとりに比べ折り紙は視覚情報への依存度が高く動作手順の遂行への集中を要することが示された.一方,自己評定の結果からは動作パターンを記憶しているかに関わらず折り紙よりもあやとりの方が集中していたと報告され,これは,あやとりは常に糸を一定の形に保たなければならないという活動特性によるものと考えられた.
  • 成瀬 九美
    原稿種別: 本文
    2010 年 37 巻 1 号 p. 37-43
    発行日: 2010/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    本研究では二者が同調を目的として動作速度を調整する過程を前腕回転課題により分析した.大学生女子16名を対象とし,個人のPreferred Pace(PP)を測定して速い群(Fast-PP群)と遅い群(Slow-PP群)に分け,各群から1人ずつをペアにして8組を作った.同調時の回転速度は,Slow-PP群は本来の速度よりも速く,Fast-PP群は遅くなり,双方向の調整がみられた.二者の同調が継続している時に,両者の回転速度は増加し,変動係数の変化は類似したことから,これらは同調事態を表す指標になりうると考えられる.同調終了後のSlow-PP群の動作速度が遂行前よりも速くなったことから,速い動作速度刺激が影響したと思われる.
  • 高野 佑樹, 萩原 啓
    原稿種別: 本文
    2010 年 37 巻 1 号 p. 45-52
    発行日: 2010/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,身体に適合性の良い生体信号を用いた引き込みを利用して,限られた時間の中で十分な休息をとるための「効率の良い休息の取り方」を導出することである.座位安静,自転車エルゴメーター運動,軽睡眠の異なる3種類の活動状態における心拍および呼吸変動の特徴を求めた.その結果,各状態における心拍,呼吸変動の周期とゆらぎ方,また呼吸波形に違いが見られた.そこで,得られた呼吸波形に基づいた接触振動圧刺激をマッサージチェアによって与え,生理状態および心理状態の変化を調べた.刺激は吸気から呼気に変わる点で最も速く叩き,呼気から吸気に変わる点で最も遅く叩くように周波数を変化させたもので,実際の呼吸波形を基にした3種類(安静刺激,運動刺激,睡眠刺激)に,運動刺激の周期を0.8倍した刺激(超運動刺激)と睡眠刺激の周期を1.2倍した刺激(超睡眠刺激)の2種類を加えた計5種類の刺激を使用した.結果として,与えた刺激の種類によって生理・心理状態の変化の傾向に違いが見られた.
  • 武藤 剛, 佐久田 博司, 小宮山 摂, 柴 喜崇, 福田 倫也
    原稿種別: 本文
    2010 年 37 巻 1 号 p. 53-62
    発行日: 2010/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    本論文では,正確な肢体運動制御に必要な心的なはたらきの一つであるBody Imageに注目し,肢体麻痺患者の上肢関節のBody Imageの補正を目的とする訓練装置の提案と,その有効性評価の結果を報告する.提案装置には,上腕の肘関節が一定の周期で屈伸する模範動作と,使用者の肘関節運動の動きの関節角度のずれをCGによりリアルタイムで被訓練者にフィードバックする機能が実装されており,使用者がそのずれを最小にする形式の適応動作を訓練として行うものである.そして,健常者および,実際の肢体麻痺患者を対象とした評価実験を行った結果,そのようなフィードバック機能が,使用者の装置への適応動作の時間発展を促し,Body Imageを補正する手助けとなることが明らかとなった.さらに,そのような適応動作により,Body Imageの改善がさらなるBody Imageの改善を促すような,連鎖的な形式のBody Imageの改善メカニズムが構築されることが示された.また,模範となる屈伸動作を使用者の動きに応じてインタラクティブに提示する機能を追加したところBody Imageの改善メカニズムがより効率的に動作し,より正確にBody Imageが改善する可能性も示された.以上のことは,本提案装置が,肢体麻痺患者のリハビリ訓練におけるBody Imageの補正の支援に有効であることを示唆するものである.
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