バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
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42 巻 , 1 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 端詰 勝敬
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
  • 高山 範理
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    森林浴とは1982年に林野庁によって提唱された用語である.森林の自然や生態系を五感で感じることによって,心身の健康回復等を図ることとされる.日常のストレスを離れリラックスできる場所として,森林浴に対する社会的な期待は大きく,今日ではストレスに対するコーピングの手段のひとつとして考えられている.森林浴のストレス低減効果については,ここ10数年でかなり研究が進み,短時間(20分)の森林浴であっても,身体面では,血圧(拡張期・収縮期),脈拍,および唾液中コルチゾール等のストレスホルモンを低下させる,副交感神経活動を昂進させる,交感神経活動を低下させること等が明らかにされている.また,心理面では,気分状態が改善する,ポジティブな感情や回復感が高くなること等が明らかになっている.さらに,長期(二泊三日)の森林浴を行うことによって,体内の免疫細胞であるナチュラル・キラー細胞の活性が昂進する等,体内の免疫能が高まることも明らかになっている.現在,本格的な森林浴を愉しめる場所として,研究者らによる科学的な実験によって効果が証明された森林セラピー基地^[○!R]・森林セラピーロード^[○!R]が全国に設置されている(57ヶ所:平成26年度末).これらの施設では,それぞれの地域特性を生かした散策コースやメニューが提供されている.森林浴が効果的になされるよう案内・助言してくれる森林セラピーガイド,森林セラピスト等の資格を持つガイドが配置されており,ガイドらと一緒に森林浴を行うことで,森林浴の体験の質が高まるだけでなく,高いストレス低減効果が期待できる.また,当地では,森林浴の開始前・開始後に心身の状態を測定することが可能であり,これなどは健康維持・増進を目的として,バイオフィードバックの理念が現場で活用された好例のひとつとして捉えることができるだろう.
  • 山口 浩
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 11-17
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    本稿は2014年6月28-29日に開催された第42回日本バイオフィードバック学会学術総会のシンポジウム「バイオフィードバックの付加的な価値を探る」でシンポジストとして発表した内容をまとめ直したものである.シンポジストとしての筆者の役割は,臨床心理士・大学教員としてバイオフォードバック(以下BF)法の付加的な価値をどう考えるかを論考することであった.筆者は,東日本大震災被災後,臨床心理士として岩手県の被災者・支援者支援を目的にBF法を用いたストレスマネジメント研修を行ってきた.その経験も踏まえながら,BF法の利用価値を,本法が本来持つ一次的(primary)価値(基本的価値)と,付け加えることができたり結果として生じる二次的価値(付加価値)とを区別した.BF法がもつ基本的価値には,(1)心身に係わる援助を必要とする方々にとって,「からだ」から「こころ」に働きかけるBF法は心理的抵抗感が少なく,特に被災者の方々へ支援する場合にこの価値は大きいこと,(2)常にクライエントに現実のデータに注意を戻させる「現実」立脚的視点を提供すること,(3)クライエントの心身相関への気づきを促すこと,(4)自らの内的な「感覚・感情・イメージ・思考」あるいは「反応」に対するセルフコントロールの獲得を目指すこと,があげられる.そして付加価値として,(1)セルフコントロール獲得により,結果としての自己効力感が高まること,(2)ゲーム的なフィードバック信号により訓練への動機づけが高まることがあげられる.また,BF法は,本来的に身体(生理)次元-心理次元へのセルフコントロールに係わっており,ロゴセラピーの視点を援用すれば,(3)身体-心理次元に対する精神次元の「自己距離化」や「自己超越」を通しての付加価値を付け加えることができること,さらに,(4)症状コントロールに対するマインドフルネス的な構えの獲得にもつながる付加価値を持つことを議論した.以上より, BF法は,身体次元-心理次元-精神次元にわたって,人間の主体性を取り戻させる心理療法であると位置づけられよう.
  • 神原 憲治
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 19-26
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    バイオフィードバックの効果は,本来の心身の調整のほかにさまざまな観点から捉えられる.心身医学の観点からは,生理的状態を意識化しながら調整するプロセスの中で,自身の心身の「気づき」による全人的な効果が想定され,それが身体の調整という本来の効果をも促進する.人間が健康を保つ上では,自律神経系など意識下の調整機能と,意識上の調整につながる気づきの両者が重要で,互いに関係し合いながら恒常性の維持に関わっている.バイオフィードバックは意識上・意識下の調整機能をつなぎながらその働きを高める.したがって,心身の気づきと調整機能の関係性は,心身医学的なバイオフィードバックの付加価値を考える上で重要である.心身の気づきの基盤となるのは「内受容感覚」であり,これには島皮質など,大脳辺縁系と新皮質系の連携に関与する部位が重要な役割を果たしている.内受容感覚の生理基盤から,自律的な調整機能と心身の気づきは密接に関係し合いながら恒常性の維持に関わっていることがわかる.また,Laneらの情動調整モデルによると,情動の気づきは副交感神経機能を介して負のフィードバックシステムを形成し,情動調整に関与している.心身の気づきの低下がみられる心身症や機能性疾患群における,精神生理学的ストレス反応についての我々の研究では,生理指標のベースラインでの緊張亢進とストレス反応の低下を特徴とする群が存在し,心身の気づきの低下に関与している可能性が示唆された.情動の気づきの低下であるアレキシサイミアが,心身症の主な病態の一つとして心身医学での主要テーマの一つとされてきたが,バイオフィードバックに関係が深い身体感覚や気づきの低下(アレキシソミア)が,その基盤として関わっていることが示唆されている.その生理基盤としての内受容感覚,さらにそのベースとなる自律神経などの調整機能という多層構造で,恒常性の維持や心身の調整が行われていると考えられる.バイオフィードバックは,身体内部の生理的状態を計測,視覚化してフィードバックし,本来は意識的にコントロールできない身体調整を試みるものである.従って,純粋に自律神経などの調整機能を高めるのと同時に,内受容感覚を高め,心身の気づきも促すという,複数のレベルをつなぎながら同時にアプローチできるツールとして,他にはない可能性を持った方法であると言えよう.
  • 長野 祐一郎
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 27-32
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    自らの手でものを作るという文化を意味するメーカームーブメントは,アメリカを中心に世界に広がりつつある.フィジカルコンピューティングとデジタルファブリケーションの組み合わせが,バイオフィードバック機器の作成にあたえる影響,今後の研究に与える影響について解説された.遊びを志向した幾つかの機器に関して,作成事例が報告され,遊びを通して心身相関現象を学ぶ事の重要性が強調された.装置の開発が身近になること,それらを教育に応用することで,バイオフィードバックは一般化し,広く普及していく可能性が提案された.
  • 臼井 幸治, 小田原 幸, 端詰 勝敬
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 33-37
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    バイオフィードバックバック療法は心身のセルフコントロール技法として,医療場面を中心に使用され,さまざまな疾患や障害へ適応されている.ストレス関連疾患の治療に用いるリラクセーション技法としてその効果は多くの研究で実証され,教育や予防医療のなどでの応用もされている.また即時的な変化を視覚的に捉えることで自己効力感や自尊感情にも変化を及ぼすと考えられる.今回,バイオフィードバック療法の付加的価値として自己効力感及び自尊感情との関連を述べたい.
  • 松本 清, 佐久間 春夫
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 39-46
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    対人ストレスは,人それぞれに受け止め方が異なりその影響もさまざまである.本研究では,日常生活における対人ストレスのひとつとして競争事態に注目し,電気生理学的反応の観点から競争事態の認知の効果を検討するために,予告刺激を伴う反応時間課題を単独で行う条件と競争しながら行う条件の下で,脳波(EEG)の計測を行った.また,競争相手の可視性の影響を検討するために,競争条件では相手の姿が見える場合と見えない場合とを設定した.脳波の周波数解析を行い,α波帯域およびβ波帯域のパワー値からαパワー比としてα/(α+β)を求め,その時間的な変化の特徴を調査することによって,競争事態におけるストレスに対する反応の評価を試みた.被験者の競争事態に対する認知は質問紙を用いて得点化し,下位(競争心が低い)および上位(競争心が高い)の3分の1に属する者を分析の対象とした.その結果,競争心の低い被験者は,見えない相手と競争している時は前半から後半にかけてαパワー比が増加したが,見える相手との競争ではそのような時間的な変化は観察されなかった.競争心の高い被験者は,相手が見える競争条件のαパワー比は単独条件よりも減少したが,相手が見えない競争条件と単独条件との間のαパワー比の差はあまり見られなかった.これらの結果は,競争心の低い人は,相手の可視性による覚醒レベルへの影響は見られるものの,競争事態でのストレスは低いことを示唆している.これに対し,勝利への動機づけが高い人にとって競争事態は大きなストレス刺激となり得るが,相手の姿が見えないことによってそのストレスは軽減する可能性が考えられる.
  • 榊原 雅人, 早野 順一郎
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 47-56
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    本研究は心拍変動バイオフィードバック(以下,HRV-BF)が睡眠中の心肺系休息機能に及ぼす効果について12名の成人男女において検討した.実験参加者はHRV-BF条件とcontrol条件(無処置)を約1週間の期間をおいてランダムな順序で実施した.HRV-BF条件では,PCを利用したHRV-BFプログラムを就寝前に約20分(10分間の訓練を2回)実施し,その際,参加者はペースメーカーに合わせて約0.1Hzのペース呼吸を行った.Control条件は参加者にふだんの睡眠時間までいつもどおりに過ごすよう求めた.両条件とも,参加者の自宅にて,腕時計型の脈波センサを利用して睡眠中の脈波データを連続的に4日間測定した.心肺系休息機能は,脈拍間隔変動の高周波(high-frequency: HF)成分の振幅を呼吸性不整脈の代替測度として評価した.HRV-BF条件における睡眠中のHF振幅はcontrol条件に比較して有意に高い値を示した.また,HRV-BF条件における就寝前の状態不安尺度得点はcontrol条件と比べて低値であったが,起床時の睡眠感を評価する尺度に有意な変化はみられなかった.これらの結果は,就寝前のHRV-BFが睡眠中の心肺系休息機能を高めることを示唆し,先行研究(Sakakibara et al., 2013)の知見に一貫したものであった.
  • 小貫 睦巳, 有田 元英, 井上 悦治, 辻下 守弘
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 57-62
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
    【目的】Microsoft社により開発されたKinect^<TM>センサーを使った風船割りゲーム「キネリハシステム」を使って高齢者にゲームを定期的に行ってもらい,仮想環境が高齢者の運動機能にどのように影響を及ぼすかを検討する.【方法】デイケアに週2回以上通う高齢者23名に対しキネリハシステムを週2回以上4週間実施した.この前後に(1) 10m歩行(2) TUG (3) 5StepTestを測定し4週間完遂した者について結果を比較した.またアンケートにより普段からの運動の程度やゲームシステムへの興味・関心を確認した.本研究は本学研究倫理委員会の承認を受けて行った.【結果】23名の内訳は,男性11名,女性12名,平均年齢78.1歳(±6歳)であった.このうち継続してゲームを行い施行期間の最後まで継続してやり遂げ(1)〜(3)を測定できた者は7名だった. 7名の結果の平均値は(1) 10.65s(±3.66)→9.23s (±1.73), (2) 10.87s (±1.97)→10.07s (±1.96), (3) 14.14s (±2.46)→11.46s (±1.62)でゲーム後の結果が(2)と(3)において有意に向上していた(p<0.05).【考察】今回の対象は運動機能以外に視聴覚などの衰えのある者も多くゲームについて行けず途中で脱落した者が多かった. TVゲームの未経験者も多くゲーム自体をやったことがないと興味が持てず脱落につながったものと考えられる.ゲーム後に運動機能は有意に改善したが,これは対象数と選択バイアスが関係すると考えられる.
  • 梅沢 章男
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 63-
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
  • 西村 千秋
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 65-69
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
  • 神原 憲治
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 71-76
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
  • 梅沢 章男
    原稿種別: 本文
    2015 年 42 巻 1 号 p. 77-81
    発行日: 2015/04/25
    公開日: 2017/05/23
    ジャーナル フリー
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