バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
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巻頭言
特集
  • 日本バイオフィードバック学会編集委員会
    2021 年 48 巻 1 号 p. 3
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/19
    ジャーナル フリー
  • 端詰 勝敬
    2021 年 48 巻 1 号 p. 5-9
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/19
    ジャーナル フリー

     コロナウイルスは社会全体に大きな変化をもたらせた. 就労環境では在宅勤務が増え, 教育面ではリモート授業が主流になっている. バイオフィードバック療法はコロナウイルス感染症の中では, 密室での治療をおこなうことから診療を中断した. 社会がコロナウイルス感染症を機に適応的に変化していったように, バイオフィードバック療法も変化を迫られているように感じている. それには, 学会を挙げたガイドラインづくりなどの取り組みが必要である.

  • 中尾 睦宏
    2021 年 48 巻 1 号 p. 11-15
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/19
    ジャーナル フリー

     新型コロナウイルス感染症の世界的流行の中で, バイオフィードバックが予防や診断・治療に寄与できる点は多くある. 本稿では特に, 人工知能Artificial Intelligence (AI), 情報通信技術Information and Communication Technology (ICT), 人工または仮想現実Virtual Reality (VR) などの最新テクノロジーを活用してのバイオフィードバックのあり方について, 論考をした. コロナ禍でAIやICTが役立つ点としては, 早期診断, 個人の行動追跡, 多発地域の迅速な発見や予測, 新薬やワクチン開発, 治療経過のモニター, 医療者の負担軽減, 予防に向けた早期の体制作りなどが挙げられる. そのいずれにおいてもBFは寄与し得る. 本稿では, BF活用による医療負担の軽減, BFによる感染予防, BFによる遠隔診療, BFによる在宅ストレスの軽減, BF情報のAIやICTツールへの提供の5点に絞って, BFの可能性をまとめた. 一例を挙げると, 巣ごもり傾向が高まる中, 外出恐怖や登校・出勤困難などのメンタルヘルス問題を抱えている方が, 在宅しながらVRによる社会訓練を実施し, 医療機関とは遠隔診療で治療を進める方法がある. 医療や保健活動へのBF適用においては, データの取得, 研究開発, 利用普及の各段階において, 技術的・倫理的な注意を十分に払う必要があり, 本学会の果たす役割は大きいと考えている.

  • 辻下 守弘
    2021 年 48 巻 1 号 p. 17-23
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/19
    ジャーナル フリー

     COVID-19の世界的な感染拡大は, リハビリテーション領域においても重大な問題となった. そもそもリハビリテーション領域の理学療法や作業療法は, 徒手的治療あるいは日常生活動作指導において, セラピストと患者との濃厚接触が基本となる治療的介入であり, それを否定する接触感染対策は受け入れがたいのが現状である. コロナ禍におけるリハビリテーションの課題は, 濃厚接触業務, 3密回避困難, そして社会活動制限の3点である. これらの課題に対するBFの応用として, 筋電図BFと心拍変動BFを紹介した. 今後は, 国内においても接触感染対策としての遠隔リハビリテーションが大きく注目され, BFの応用可能性はますます高くなると考えられる.

  • 榊原 雅人
    2021 年 48 巻 1 号 p. 25-32
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/19
    ジャーナル フリー

     心拍変動バイオフィードバック (heart rate variability biofeedback : HRVB) はあるプロトコルにもとづいて心拍変動 (正常な心臓の拍動のゆらぎ) を増大させる介入法である. 心臓血管システムには共鳴を起こす性質があり, 呼吸性不整脈と圧受容体反射が重要な役割を果たしている. すなわち, 呼吸性不整脈と圧受容体反射の相乗的な効果がホメオスタシス機能を高めるように働くと考えられている. HRVBプロトコルは週1回程度の定期的なトレーニングセッションと毎日の自宅練習が提唱されている. 今日のようなコロナ禍にあって, 実験室や診療室における対面による介入は細心の注意を要するが, バイオフィードバックは元来, 情報機器を通じて生体情報を表示・調節しようとする技法であり, オンラインによる遠隔の介入も十分に可能である. 本稿ははじめにHRVBの作用機序と臨床的効果について説明し, 次に遠隔によるHRVBの可能性と倫理的側面について述べた.

  • 及川 欧, 榊原 雅人
    2021 年 48 巻 1 号 p. 33-38
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/19
    ジャーナル フリー

     コロナ禍の臨床現場では今 「直接触れ合う」 ことを避ける傾向にある. 今まで通りバイオフィードバック治療/施術を行えるように, 著者らは日本バイオフィードバック学会独自の医学系・工学系・心理学系の連携を背景に, 最近日本でよく用いられるようになった遠隔webビデオ会議システムを用いた新しい形の治療法を試案した. 具体的な治療法は, 1990年代から一貫して用いている, 自律訓練法, バイオフィードバック法と呼吸法を組み合わせた方法である. 今回, 5例の冷え症の女性に遠隔治療を試みて症状改善が得られ, その結果をNHKの全国放送で発表した. 時代に応じ, 治療法にICT (Information and Communication Technology) を駆使した新しい試みだが, 治療する/される側, 発信する側/視聴する側それぞれには, 今まで以上にICTを 「適切に」 使いこなすための 「リテラシー」 が要求される. 本稿では, 「リテラシー」 に関する著者らなりの見解を示す.

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