行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
15 巻, 2 号
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  • 曽我 昌祺
    原稿種別: 本文
    1989 年15 巻2 号 p. 1-10
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    痙性斜頸症27例を2週毎の外来診療で,EMGノミイオフィードバック法と鏡によるセルフモニタリソグ法を併用したガイディソグおよびシェイピソグ法(複合G&S法)を実施し,完治13,略治6,軽快6,脱落2を得,脱落を除く略治以上の治癒率76%の結果を得た。治療継続中の9例を除く治癒率は88%で,81%が完治していた。受診までの経過年月が1年以上の場合の治癒率50%に比べて1年以内は93%であり,早期の適確な治療の必要性が示された。発症時ストレスが95%にみられ,多忙状態が52%を占めていた。また背後要因として,長期同一作業姿勢43%,下肢の長さの違い24%,円背21%,痛みの回避姿勢19%など,全体の85%に発症準備要因が見いだされ,この要因を含めた体全体のバランスの回復をはかる治療法の必要性が示された。
  • 生月 誠, 原野 広太郎, 山口 正二
    原稿種別: 本文
    1989 年15 巻2 号 p. 11-17
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    自律訓練法による不安抑制の過程で,通常用いられている自己暗示公式の言葉の本来持っている意味内容が,どの程度の役割を果たしているのかを検証することを目的とした。そのために,通常の自己暗示公式を用いた場合と,それとは正反対の意味内容を持つ自己暗示公式を用いた場合とで,安静効果および不安抑制効果を比較検討し,自己暗示の言葉の意味が果たす役割について,検証しょうとした。安静効果および不安抑制効果の指標としては,生理指標(SCL)および認知的指標を用いた。実験の結果,通常の暗示公式を用いた場合と,それとは正反対の意味内容を持つ暗示公式を用いた場合とで,安静効果および不安抑制効果において,有意な差は認められなかった。したがって,自律訓練法における不安抑制の過程で,自己暗示公式が本来持っている意味内容は,本質的な役割を果たすものではないことが示唆された。
  • 澤田 幸展
    原稿種別: 本文
    1989 年15 巻2 号 p. 18-34
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    高血圧症に対する行動的処置法の研究動向を探ろうとして,本評論では,まず行動的処置法の型分類から入り,ついでどのように研究情報を得たかの文献択基準(追跡3か月以上など)を示し,抽出された15の研究論文を要約しながら,出現した効果の吟味と,これに影響したと思われる諸要因の構造分析を試みた。その結果,ストレス管理法の有効性はある程度示唆されたものの,むしろ処置技法以外の別種な要因一患者の年齢,治療前のベースライソ期間,BP初期値と初期服薬率,そして,発表時期による研究スタイルの変化一が,強く影響し合っていると判明した。こうした点を踏まえながら,今後の研究に残された課題をいくつか提言した。
  • 杉若 弘子, 坂野 雄二
    原稿種別: 本文
    1989 年15 巻2 号 p. 35-44
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究は心拍率(以下HRと略記する)自己制御におけるイメージ能力の個人差とストラテジーの効果について検討した。99名の大学生に対し実施したSSI(SophianScaleofImagery)の結果,高イメージ能力群,低イメージ能力群各8名が被験者として抽出され,さらに各群の被験者はストラテジー有群または無群のいずれかに割り当てられた。被験者は1セッションにつき1分間のHR減少課題を計6セッション課せられた。その結果,以下の3点が明らかになった。(1)イメージ能力の個人差はストラテジーとして用いるイメージと関わりつつ,HR制御成績に影響を及ぼす。(2)ストラテジーの存在はHR制御成績を向上させるよう作用する。(3)HR自己制御(減少課題)によりリラックス方向への情動状態の変化が得られる。
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