本年春, 国際地図学会 (ICA) 第1委員会 (カルトグラファの教育) 第1回会議に出席の折, 機会を得た。全体で14ヵ所のそれらの機関の中にヨーロッパの地図作成活動の代表的な姿が浮彫されているように考えられる。その内容に関し, 基本地図の作成と内容の最新性維持ならびに製図技術に分けて述べる。なお, そこにおける地図技術者の構成と環境, ならびに引続き出席したIGUナショナル地図帳委員会に基づくナショナル地図帳と主題図のデザインに関し, 別稿の機会を得たい。何か役立つことがあればと願うと共に, 筆者の思い違いなどについて御指摘ならびに御教示を載ければ幸甚である。
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