地域理学療法学
Online ISSN : 2758-0318
1 巻
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講座
原著
  • -座位Boutを用いた試み-
    石垣 智也, 高濱 祐也, 中本 貴大, 尾川 達也
    2022 年 1 巻 p. 7-17
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/15
    ジャーナル フリー
    【目的】連続した座位行動を意味する座位Boutから在宅要介護高齢者の座位行動を類型化し,各群の生活機能の特徴を検討すること.【方法】訪問リハビリテーションを利用する在宅要介護高齢者の生活機能と身体活動量を横断的に調査した.33名のデータが分析に用いられ,座位行動時間と30分未満,30~59分,60分以上の座位Boutから階層的クラスター解析を行った.【結果】座位行動時間と60分以上座位Boutが多く,30分未満座位Boutが少ない持続座位群,これとは対照的な短時間座位群,これらの中間的特徴を示す中間座位群に類型化された.持続座位群は他の群に比べ歩行能力,応用日常生活活動が低く,日常生活活動も低い傾向にあった.短時間座位群と中間座位群は生活機能に明確な違いを認めなかった.【結論】座位Boutにより在宅要介護高齢者の座位行動の類型化が行え,生活機能だけでは説明できない座位行動を示す者も存在することが明らかとなった.
  • 谷口 善昭, 中井 雄貴, 富岡 一俊, 窪園 琢郎, 竹中 俊宏, 大石 充, 牧迫 飛雄馬
    2022 年 1 巻 p. 18-23
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/15
    ジャーナル フリー
    【目的】 本研究は,地域在住高齢者における踵骨の骨量と階段使用頻度との関連性を調べることを目的とした.【方法】 地域コホート研究(垂水研究2018)に参加した高齢者169名を横断的に分析した.骨量は%YAMが70%以下を骨量低下とした.階段使用頻度について,自宅内階段は1日0回と1回以上の2群,自宅外階段は週0~2回・3~7回・8回以上の3群に分類した. 【結果】 従属変数を骨量低下の有無,独立変数を階段使用頻度としたロジスティック回帰分析の結果,自宅内の階段使用頻度に有意な関連は認められなかったものの,自宅外の階段使用頻度0~2回を参照とし,8回以上では有意に骨量低下が減少した(オッズ比0.32,95%信頼区間0.11–0.97,p = 0.045,共変量:年齢,性別,ASMI,握力,歩行速度).【結論】 自宅外での階段の使用頻度が多いと骨量低下の抑制に有用となり得る可能性が示唆された.自宅内の階段使用頻度は関連しておらず,外出を含めた階段の使用が骨量に影響を与えている可能性がある.
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