2 型糖尿病の自己管理教育のため、糖尿病宅配食を教育媒体として用い、6 カ月間の血糖コントロールを調べた。外来2 型糖尿病患者83 名(平均62 . 2±11 . 0 歳)を無作為に3 群に分けた。宅配食群(M 群)27 名は4 週間、週に4 食夕食を宅配食に代え、栄養指導群(D 群)29 名は毎月管理栄養士による個別指導を受け、対照群(C 群)27 名は毎月診察を受けた。実施前後のHbA
1c を比較検討した。M 群はHbA
1c が8 . 5±1 . 9% から介入1 カ月後7 . 9±1 . 1% に(p<0 . 05)、6 カ月後は7 . 6±1 . 4% と推移した(p=0 . 063)。D 群のHbA
1c は期間中有意に低下し、8 . 6±1 . 7% から6 カ月後は7 . 2±1 . 1%(p<0 . 01)となったが、C群は8 . 6±2 . 1% から8 . 1±1 . 1% と低下傾向を示すにとどまった。2 型糖尿病患者に宅配食を用いたところ、短期間にHbA
1c が低下し、教育入院をしなくても、外来治療で食事療法の自己管理を習得できたと考えられる。
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