日本栄養士会雑誌
Online ISSN : 2185-6877
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53 巻, 1 号
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  • 吉浦 栄子, 久野 一恵, 荒尾 恵介, 児島 百合子
    2010 年 53 巻 1 号 p. 16-22
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/12/27
    ジャーナル フリー
    栄養士の生涯学習の在り方について検討するための資料とする目的で、特定保健指導に関する知識や自信について調査した。S 県の生涯学習研修会に参加した管理栄養士・栄養士に、特定保健指導に関するアンケート調査を実施した(2009 年2 月)。調査項目は、メタボリックシンドロームなど、特定保健指導に関する言葉を知っているか(認知度)、特定保健指導に関する事項を実施できると思っているかどうか(自信度)、正しい知識を持っているか(正解度)とした。認知度は、特定保健指導に関する用語18 項目について、「内容を知っている」、「内容は知らないが言葉を知っている」、「言葉も知らない」の3 段階で回答してもらった。自信度は、特定保健指導に必要な18 項目について「できる」(4 点)から「できない」(1 点)まで4 段階で尋ね合計得点で表した。正解度は、特定保健指導に関する記述15 問について正誤を尋ね正解した数から不正解の数を減じて総合得点とした。100 名の参加者のうち、提出があったのは78 名(回収率78%)であった。 その結果、認知度では、「言葉も知らない」と答えた人が多かった用語は「ラポールの形成」で、次いで「アディポネクチン」、「行動変容段階モデル」、「微量アルブミン尿」であった。自信度では、「できる」と答えた人が少なかった項目は、「禁煙指導」と「具体的な運動プログラムを立案する」であった。正解度では、最も正解率が低かったものは、「禁煙して5 年以上たつと、がんになる危険度はたばこを吸わない人とほぼ同じになる(正しい)」であった。正解度の得点は、栄養指導経験年数、学歴、年収、講演会への出席率、自信度とは一致していなかったが、50 歳代以上はそれより若い年齢層と比べて得点は低く、また、特定保健指導に関心がある場合に正解度が高かった。 以上のことから、自信度と正解度にほとんど相関がなく、自分で特定保健指導が実施できると思っている人でも間違った知識を持っていることがあり、まんべんなく学習の場を提供できる生涯学習は重要であると考えた。
  • 竹市 仁美, 脇川 典子, 谷口 裕美, 猿倉 薫子, 曹 筱, 曾 愛迪, 山本 茂
    2010 年 53 巻 1 号 p. 23-26
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/12/27
    ジャーナル フリー
    わが国には単糖・二糖類に関する成分表が十分に整備されていないために、それらの摂取量はいまだ明らかとなっていない。前報では市販飲料・冷菓類42 品目と、家庭で作られるおやつ29 品目について調べた。今回は市販されている主な製菓類64 品目について、各商品につき異なるメーカー製の5 サンプルのブドウ糖・ショ糖・果糖・乳糖を酵素分析法を用いて定量した。結果の信頼性を高めるためには、将来さらにサンプル数を増やしていく必要があろう。
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