日本栄養士会雑誌
Online ISSN : 2185-6877
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56 巻, 2 号
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  • 永井 成美, 赤松 利恵, 長幡 友実, 吉池 信男, 石田 裕美, 小松 龍史, 中坊 幸弘, 奈良 信雄, 伊達 ちぐさ
    2013 年 56 巻 2 号 p. 98-109
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/02/13
    ジャーナル フリー
    卒後教育システム検討の資料とするため、卒後おおむね10 年以内の管理栄養士(日本栄養士会会員、n=3 , 055)の専門的実践能力到達度を58 のコンピテンシー測定項目(1~5 点の自己評価)を用いて調査した。回答者の約半数が病院勤務であった。全体では、意欲や態度、食中毒や個人情報に関する項目の到達度が高く、公衆栄養(疫学)や調査研究に関する項目の到達度が低かった。養成教育別の比較では、平成13 年以前の旧カリキュラムによる養成教育を受けた者(n=787、勤務5 年以上が91 . 8%)は、平成14 年開始の新カリキュラムによる養成教育を受けた者(以下、新カリ卒業生と記す。n=1 , 702、同37 . 5%)や管理栄養士養成施設卒業生でない者(n=530、同83 . 7%)に比べて、39/58 項目で点数が高かった。新カリ卒業生では、基本コンピテンシー(意欲、態度)、共通コンピテンシー(行動科学の理論やモデルの活用)、職域別コンピテンシー(SOAP 様式による記録)の4 項目で点数が高かった。結果より、コンピテンシー到達度には、経験年数や養成教育のカリキュラムが関連している可能性が考えられる。
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