日本栄養士会雑誌
Online ISSN : 2185-6877
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60 巻, 3 号
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  • 松田 貴雄, 後藤 美奈
    2017 年 60 巻 3 号 p. 157-164
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/26
    ジャーナル フリー

    女性アスリートのパフォーマンス向上には無月経を引き起こすエネルギー不足の解消が必要である。女性アスリートの3主徴に加えて、相対的エネルギー不足が提案され、その結果として骨粗鬆症があり、同じく無月経になると考えられるようになってきた。婦人科は無月経の治療しかできないが、スポーツドクターとしてはエネルギー不足の解消を行い、骨粗鬆症を予防することが求められる。予防のためにはアスリートが自分で分かる指標が必要で成長期は1カ月ごとに身長・体重をチェックすべきである。成長ピークが無い群がハイリスクで疲労骨折を繰り返す。成長期の体格指標は肥満度であるが、アスリートではBMIで判断して、これが減少する場合は異常と判断する。相対的エネルギー不足はやせている選手だけでなく、骨格筋量の多い選手にむしろ多く認められる。エネルギー不足は各方面に影響しその結果、貧血やテストステロン低下が認められるためエネルギー不足の指標として用いることができる。

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