日本栄養士会雑誌
Online ISSN : 2185-6877
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60 巻, 8 号
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  • 遠藤 隆之, 山岡 みのり, 八野 彩希, 岩谷 聡, 百木 和, 羽生 大記
    2017 年 60 巻 8 号 p. 449-455
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/26
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    栄養治療実施計画書兼栄養治療実施報告書の “治療法の総合評価” に一定の評価基準を設け、NST の効果判定法としての有用性を検討し、併せて治療法の総合評価に影響を及ぼす因子を解析した。
    治療法の総合評価における評価項目を個別に設定し、結果を良好群、不良群の2群に分類し、客観的データとの関連性を検討した。また、介入方法を4つ(食事の工夫、経腸栄養、経静脈栄養、薬剤)に分類し、総合評価判定に影響する因子を検討した。
    NST介入前、良好群はAlb、Hb、TTR、PNI値が不良群より有意に低値を示したが、介入後は有意に改善 した。食事の工夫および経腸栄養による介入では、3大栄養素のエネルギー比率が適正に近づいた。良好群では、食事の工夫による介入が総合評価に影響していた。
    独自に判定法を定義した総合評価は、アウトカムの判定法として一定の有用性を示した。介入方法としては、食事の工夫および経腸栄養が、エネルギー、たんぱく質摂取量を有意に改善した。

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