日本栄養士会雑誌
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62 巻, 4 号
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  • 鈴木 悠佳, 安武 健一郎, 中島 香奈子, 梶山 倫未, 今井 克己
    2019 年 62 巻 4 号 p. 201-209
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/27
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は、若年期からの高血圧予防の基礎資料整備のために、女子大学生の7日間の尿中排泄量から推定されたナトリウム(Na)とカリウム(K)摂取量の分布および個人内変動(CVw)・個人間変動(CVb)を推定することである。対象者には、起床後第1尿の採取と塩分チェックシートの記録を行うよう依頼した。最終解析対象者109名の尿中排泄量推定値は、Naが2,974±390mg/日(食塩摂取量換算値:8.8±1.2g/日)(CVw:17.2%、CVb:13.1%)、Kが1,129±141mg/日(カリウム摂取量換算値:1,467±183mg/日)(CVw:13.3%、CVb:12.4%)、Na/K比4.6±0.8(CVw:18.7%、CVb:16.4%)であった。「日本人の食事摂取基準(2015年版)」と比較した結果、各目標量を達成した者は、Naでは7.3%(n=8)のみであり、Kでは存在しなかった。塩分チェックシートで解析した尿中Na排泄量に影響する食事因子は、みそ汁や漬物など食塩含有量が多い食品をまとめた7項目の合計得点であった(r=0.190、p=0.047)。女子大学生の尿中Na排泄量は高値である一方、K排泄量は低値であり、その変動係数は先行研究による他の世代と比較して低値であった。

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