日本栄養士会雑誌
Online ISSN : 2185-6877
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64 巻, 8 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 吉江 明広, 澤田 歩実, 澤﨑 円香, 田邊 公一, 朝見 祐也
    2021 年 64 巻 8 号 p. 451-457
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/01
    ジャーナル フリー
    本研究は、取り扱いの簡易な食物アレルゲン検出キットを大量調理機器の洗浄終了の確認に活用することを試みた。食物アレルゲン検出キットは「牛乳(カゼイン)」用および「小麦」用を用いた。大量調理機器は、ブレージングパンを一定条件の料理の調理後に、その料理を取り除いた状態のものを用いた。洗剤の有無で2種の洗浄を行い、食物アレルゲンの除去までに必要な洗浄水量の比較を行った。食物アレルゲンの種類による比較では、洗浄水量の差は認められなかった。一方、洗剤の有無の比較では、洗剤を用いることで有意に洗浄水量が少なく、洗剤による食物アレルゲン除去の効果を示すことができた。ブレージングパンに目視で汚れが確認できない状況だとしても、食物アレルゲン検出キットで「陽性」となることがあった。そのため、目視だけで洗浄の終了を判断することは、食物アレルゲン除去の観点から不十分であると確認された。大量調理機器の洗浄の際に食物アレルゲン検出キットを使用することは、食物アレルゲンの残存の確認に有効であり、さらに食物アレルゲン除去に必要な洗浄水量を算定し、洗浄方法の標準化に有用であると考えられた。以上より、大量調理機器の洗浄終了の確認において、食物アレルゲン検出キットの活用の可能性を示すことができた。
エラータ
  • 吉江 明広, 澤田 歩実, 澤﨑 円香, 田邊 公一, 朝見 祐也
    2021 年 64 巻 8 号 p. 451_e1
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/07/23
    ジャーナル フリー
    「日本栄養士会雑誌」第64巻8号におきまして、記載に誤りがありました。正しくは次の通りです。
    読者の皆さまならびに関係者の皆さまに、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。
    p.37 本文右段落上から21~25行目
    (誤) 研磨部分を用いて同一人物が一定の力で縦に1回、横に1回磨き、排水した。その後は、「洗浄Ⅰ」、「洗浄Ⅱ」ともに水1Lを注水し、直ちにスポンジたわしの研磨部分で再度同様の「こすり洗い」を行い、排水した。
    (正) 研磨部分を用いて同一人物が一定の力で縦に1回磨き、排水した。その後は、「洗浄Ⅰ」、「洗浄Ⅱ」ともに水1Lを注水し、直ちにスポンジたわしの研磨部分で横に1回磨く「こすり洗い」を行い、排水した。
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