【背景】日本災害リハビリテーション支援協会は、災害時要配慮者に対する支援団体として、医療と福祉の両側面の活動をしている。一方リハビリテーション専門職に対する災害時の役割や活動に関する教育は喫緊の課題である。そこでゲーミフィケーションを取り入れ、大規模災害リハビリテーション支援ゲーム(DREAG)と大規模災害リハビリテーション支援チーム本部立ち上げゲーム(REHSUG)を開発し、研修参加者からのアンケートより教材としての評価を行った。【方法】研修後の自記式評価表の記述統計。【結果】DREAG参加者62名、REHSUG参加者98名から回答を得た。各教材が有意義だったかの評価は中央値と四分位範囲でDREAG 9点(8, 9)、REHSUG 8点(7, 9)であった。また、各教材の主な学習焦点についても概ね高評価であった。【結論】両教材のリハビリテーション専門職の災害全般への関心の向上および災害時要配慮者への具体的対応方法に関する基本的な知識の習得への有用性が示唆された。
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