日本災害医学会雑誌
Online ISSN : 2434-4214
Print ISSN : 2189-4035
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事例報告
  • 服部 友紀, 平川 昭彦, 坪内 希親, 宮崎 ゆか, 山岸 庸太, 笹野 寛
    2022 年 27 巻 2 号 p. 123-128
    発行日: 2022/05/01
    公開日: 2022/05/01
    ジャーナル フリー

    災害現場への緊急出動では情報が曖昧な場合が多く、適切に状況把握し行動することが重要である。今回、事前情報が詳細不明の火災現場での活動を経験した。某日曜日深夜「住宅火災が発生し1名救出、何人か取り残されている」とドクターカー出動要請があった。4分後に到着すると現場指揮所から気道損傷を疑う2名の診療・搬送を依頼された。2名の状態は安定しており、依頼通り自院ERへ搬送・診療するか、新たな救出者のため現場に残るか考えた。15分間を上限と設定し、救急科医師のER招集を手配しつつ現場活動を継続した。10分後にスタッフ招集の目処がついたため現場活動に専念した。その後は搬出された2名の死亡確認と別エリアの待機者19名の診療を行い1時間後に帰院した。本事例では、到着前のブリーフィング、到着後の状況把握、現場を離れるか活動継続かの選択、スタッフ・指揮所との意思疎通、実際の診療など難しい局面が多く大変貴重な経験であった。

  • 佐藤 亮, 冨岡 正雄, 原田 奈穂子
    2022 年 27 巻 2 号 p. 129-135
    発行日: 2022/05/01
    公開日: 2022/05/01
    ジャーナル フリー

    【背景】日本災害リハビリテーション支援協会は、災害時要配慮者に対する支援団体として、医療と福祉の両側面の活動をしている。一方リハビリテーション専門職に対する災害時の役割や活動に関する教育は喫緊の課題である。そこでゲーミフィケーションを取り入れ、大規模災害リハビリテーション支援ゲーム(DREAG)と大規模災害リハビリテーション支援チーム本部立ち上げゲーム(REHSUG)を開発し、研修参加者からのアンケートより教材としての評価を行った。【方法】研修後の自記式評価表の記述統計。【結果】DREAG参加者62名、REHSUG参加者98名から回答を得た。各教材が有意義だったかの評価は中央値と四分位範囲でDREAG 9点(8, 9)、REHSUG 8点(7, 9)であった。また、各教材の主な学習焦点についても概ね高評価であった。【結論】両教材のリハビリテーション専門職の災害全般への関心の向上および災害時要配慮者への具体的対応方法に関する基本的な知識の習得への有用性が示唆された。

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