機能水(強酸性水2種とソフト酸化水3種)に, 歯科用合金の主成分である金, 銀, 銅を20wt%ごとに変化させた21種の合金を3日間浸漬し, 合金拭料の変色と重量変化, ならびに浸漬液のpH, 酸化還元電位(ORP値), 残留塩素濃度の変化を調べ, 以下の結論を得た.変色では, オムコ5.5と純銀で色差41.3と大きかった.重量変化では, 銀の添加が多いものは増量し, 銅の添加が多いものは減量した.pH変化量では, ソフト酸化水と銀の添加の多い組合せ, 強酸性水と銅の添加の多い組合せで大きかった.ORP値維持率では, 金の添加により高く, 銀, 銅の添加で低下した.残留塩素残留率では, 金の添加により高く, 銀, 銅の添加で低下した.ソフト酸化水のほうが強酸性水より残留率が高かった.
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