人間工学
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11 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 長町 三生, 榎本 悟朗, 厚坊 克俊
    1975 年 11 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1975/02/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    最近多くの企業で働きがいをもたらす職務設計が試みられているが, 職務の中のどんなヒューマン・ファクターズがそれをもたらすかはさだかでない. 本研究はそれを明らかにするための職務設計のシミレーションを実施したものであり, 結果としてベルトコンベヤ作業は働きがいをもたらさず, またコンベヤを使用しないグループ作業が働きがいも高生産性ももたらすことがわかった.
  • 和気 典二, 清水 豊, 武市 啓司郎
    1975 年 11 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 1975/02/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    本論は不能まぶしさの評価法並びにグレアメータについて述べたものである.検査光は200mec間提示され, 背景光あるいはグレア光は定常光である. かゝる条件下で, threshold vursus radiance 曲線が決定される. 等価光幕輝度という考えに基づけば, 不能まぶしさの程度はtvr曲線から求められる. そこで, Holladay や Westheimer & Campbel が提案した2種類のグレア評価式をわれわれの結果から検討し, Holladay の式の有効性を指摘した. しかし, かれの式の常数は人工瞳孔あるいは自然瞳孔という条件の違いなどによって変わるので, われわれは不能まぶしさの程度を容易に求めることができるグレアメータを試作した. この装置を用いれば, 等価光幕輝度の考えに基づく主観値が求められることになる.
  • 代 喜一, 増山 英太郎
    1975 年 11 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 1975/02/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    順応水準理論 (Adaptation level theory) は, 判断の相対性の考えを基礎に, 判断における背景効果を定式化したものといえる. ここでは, Helson 以来の加重幾何平均理論の一般式, 個々の実験モデルへの演繹, 最小自乗法による未知数の推定法, が述べられ, 理論が重量の比較判断事態に適用された. 検証実験の結果, 次のように結論される. (1) 比較判断で加重幾何平均モデルはほぼ支持された. 個体別に見ると理論式の適合は更によい. (2) 標準刺激と係留刺激との判断に及ぼす効果は区別される. (3) 標準刺激の加重は0.856, 判断への過去経験効果は139.8gと推定された. (4) 精神物理関数としての対数関数はさらに検討が必要と思われる.
  • 吉川 純生, 加藤 一郎
    1975 年 11 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 1975/02/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    生体表面の力学的特性に類似する高分子試験片を製作し, 硬度を任意に変化できるポリエステル系樹脂を選び, 望ましい試片を得た. 計測器は生体のばね定数・機械抵抗を求めるものとインピーダンスを求めるものの二種を製作した. 前者はべローズを空気圧駆動させ, 計測部位に押し込み, 反力と押し込み量を検出し, 算出する. 後者はスピーカを利用してバイブロメータを試作し, コイルの動インピーダンスから測定物の機械インピーダンスを知る方法である. しかし両方法とも満足なものとは言い難く, 今後の問題として計測法について考察し, 問題点を指摘した.
  • 江間 徹郎
    1975 年 11 巻 1 号 p. 29-35
    発行日: 1975/02/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    本論文は静安定を有しない2次の不安定系を操縦した場合のパイロットの操縦限界について, リニア操作器を用いた場合でも人間の操縦手法が Bang-Bang 的であるとして取り扱うと人間の操縦限界付近の動作がよく理解できること, 系のパラメータによって決まる有効切換操作領域と人間の個有特性を関係づけることによって人間パイロットの手動操縦限界が推定できることをシミュレータ実験と理論により考察している.
  • 日本人間工学会関東支部検査・計測工学研究会
    1975 年 11 巻 1 号 p. 36-39
    発行日: 1975/02/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
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