学校用家具のJISとして, 学校机やいすがどのように良いものが決められても, 生徒のからだに合ったものが配分されなければ, その意義は失なわれることになる. K地域を中心とした小・中学校の7,700人について, 学校家具の使われ方の実態調査を行なったが, からだとの適合率は, 小学校で約4%, 中学校で約15%と悪い結果であった. 身長から割り出した家具号数は小学生は7号, 中学生は4号がその中心であったが, 配分されていた家具はそれぞれ, 主として2~7号, 1~3号であった. 地区別の違いはあまりみられなかった. このようになる原因は, 複そうしているようで抜本的な解決を急ぎ行なわれなければならないと考える.
抄録全体を表示