人体の背面形状は, 可動範囲の広い上肢運動によって大きな変化を示し, 衣服設計においては, その形状把握および変化量の検討が必要となる. そこで女子大学生11名を対象にモアレ法により, 静止時および上肢上挙 (13動作) に伴う背面形状の変化を把えた.
1) 静止時のモアレ縞形状より体型差が把えられ, 肩部周辺の特徴から3タイプに分類できた.
2) 突出部の変化は肩甲骨の動きによるもので, 最突出点は下角点から上角点に移動する.
3) 変化の大きい部位は腋窩周辺であり, 前方上方へ伸びる.
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