VDTの表示色 (赤, 黄, 緑, 青, 白), 視野 (左右各10°, 20°と0°), 明暗順応と眼精疲労の関係が検討された. 疲労測定には, 桿・錐体フリッカー法を用いた. 作業負荷としては, VDTに生成された内田クレペリン検査を用いた. 作業前と後のCFFの比較測定の結果, 眼精疲労は (1) 表示色, 視野, 順応条件によって変化すること, (2) 赤と青が疲労が大きく, 黄と緑が小さいこと, また, (3) 色により疲労する視野が異なること, (4) 桿体フリッカーの場合は, 疲労は周辺で減少するが, 錐体フリッカーの場合は, ほぼその逆となること, および (5) 明順応は暗順応より疲労が小さいことなどが判明した.
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