人間工学
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36 巻, 2 号
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  • 佐伯 徹郎, 山口 静馬, 川口 政秀
    2000 年 36 巻 2 号 p. 63-71
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    一般に, 変動騒音刺激に対する人間の心理的印象は次の二つに大別される. その一つは, 騒音刺激レベルの時間的変化に追従しながら生起する瞬時的・一時的な心理的印象 (短時間スケールでの心理的印象) である. 他の一つは, ある一定時間騒音に曝された後に変動騒音刺激から受ける全体的な心理的印象 (長時間スケールでの心理的印象) である. 我々はこれまで, 人間の主観に支配される心理的印象は“あいまいな”事象であるとの立場から, 前者の短時間スケールでの心理的印象を定量的に評価するための試みを行っている. 本論文は, これまでの研究をさらに発展させ, 前者の短時間スケールにおける心理的印象から後者の長時間スケールにおける心理的印象を推定・予測することを考察したものである. 具体的には, 上記二つの心理的印象に対してそれぞれ“騒々しさ”と“うるささ”に関するカテゴリーをあらかじめ設定し室内心理実験を行った. 次に, 得られた実測データに基づいて前者の短時間スケールでの心理的印象から後者の長時間スケールでの心理的印象を推定・予測することを, 線形回帰式を用いて考察している. さらに, 変動騒音刺激のレベル統計量を用いて長時間スケールでの心理的印象を推定・予測することも検討している.
  • 土肥 麻佐子, 持丸 正明, 河内 まき子
    2000 年 36 巻 2 号 p. 73-80
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    足部の3次元形態を把握する有効な方法として, FFD法を提案しているが, 広範な足長範囲の多人数を対象にした解析は難しい. 本研究では, 3次元形態計測を行わずに, 簡易な計測項目からFFD法と同様の結果を推定する手法を開発した. 成人女子63名 (足長235±7mm) の足部をFFD法で分析した結果, 甲が高い足-甲が低い足, 前後方向のプロポーション, 足首の内側への倒れ, つま先形状の4つの尺度に従って形態が分布することがわかった. 成人女子204名 (足長213~260mm) の4つの尺度上の得点を, 内不踏長, ボール高など11項目から成る推定式により推定し, 3次元形態分布を調べた. この結果, 1) 足長サイズ22以下の足は甲が高い傾向が, 25以上の足は甲が低い傾向が強く, 2) 足囲サイズの小さい足は指が長く足首前後径の短い傾向で, 足囲サイズの大きい足は指が短く足首前後径の長い傾向があった. 多種類の靴型を用意するのではなく, サイズごとの形態特性に合わせて靴型を修正することで, 適合性を向上できることが示唆される.
  • 中山 剛, 手嶋 教之
    2000 年 36 巻 2 号 p. 81-89
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    聴覚障害者への情報保障のための文章表示法の研究として, 大画面 (780mm×1200mm, SVGA 800×600画素), 長い視距離での可読性について文字視角をパラメータとして検討した. 視距離2~8m, 文字視角0.004~0.012rad. の条件下で文章を表示し, 被験者に読ませる実験を行った. その結果, 作業能 (読速度) および読みやすさの主観評価から以下が明らかとなった. (1) 各視距離において最適な文字視角が存在する. (2) 視距離が増すに従い最適文字視角は小さくなる. (3) 視距離2mにおける最適文字視角は0.011rad., 視距離4mで0.008rad. と漸減し, 視距離8mで0.0065rad. となる. 生理的機能による評価および疲労感の主観評価からも裏付ける結果が得られた. ただし, 各実験において, 文字の構成画素数や一画面あたりの行数などの条件が異なるため, 今後これらの因子が与えた影響を検討する必要がある.
  • 斎藤 卓哉, 富田 豊
    2000 年 36 巻 2 号 p. 91-93
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 文字の検索時間および記憶を通して
    本多 薫
    2000 年 36 巻 2 号 p. 95-98
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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