人間工学
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38 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 酒井 一博
    2002 年 38 巻 1 号 p. 1-3
    発行日: 2002/02/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 医薬品分野を中心に
    土屋 文人
    2002 年 38 巻 1 号 p. 4-7
    発行日: 2002/02/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 青木 洋貴, 伊藤 謙治
    2002 年 38 巻 1 号 p. 8-21
    発行日: 2002/02/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    テレビコマーシャル (CM) により視聴者に商品情報を効率的に伝達するためには, 聴覚情報と映像を効果的に用いることが重要となる. 本研究では聴覚情報が映像認知に与える影響を, 眼球運動解析に基づき分析する方法を提案する. 分析においては, 提示されている情報と視聴者の眼球運動の対応に基づき算出される, 聴覚情報に対する反応を示すような測定指標, 音源注視率と冗長提示対象注視率を用いる. 実際のCM視聴状況を再現した環境下で, 実在CMを用いた視聴実験を行った. 被験者の眼球運動データに対し提案する分析手順を適用し, 提示されている聴覚情報に対する被験者による反応の違いについて分析した. 得られた結果に対して解釈を与えることで, 聴覚情報に対する反応と視聴者の属性と関係, 視覚情報に重複する形で提示された聴覚情報による記憶, ならびにCMが対象としている商品の理解に与える影響に関する示唆も得た. 一連の分析を実際に行い示唆を得ることで, 提案する分析方法の有用性を示した.
  • 末長 修
    2002 年 38 巻 1 号 p. 22-31
    発行日: 2002/02/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    本研究は, 人間の認知特性を活用した教育・訓練システムを構築するための基礎研究として, 手動制御系における注意喚起と応答動作との関連を実験的に明らかにし, 教育・訓練システムに対して注意喚起の有用な方策を検討することを目的とする. 被験者にはステップ信号に対する追跡作業を課した. その際, ステップ信号の発生に先行して, 聴覚刺激を被験者に提示した. 測定開始から刺激を提示するまでの時間 (ST) と聴覚先行刺激の先行時間 (LT) を組み合わせた実験条件に対するむだ時間と制御成績を測定した. その結果, 聴覚先行刺激の効果は, 人間操作者の能動的注意レベルや制御作業の内容に依存するものの, 聴覚先行刺激が適切なタイミングで提示された場合, むだ時間の短縮や制御成績の向上といった応答動作の改善が図られることを示すことができた. これらは, ランダムな目標値に追従する制御系においても, 注意の配分により目標値に向ける注意レベルが変化すると考えられるため, 適応できると思われる. さらに, 教育・訓練システムへの適用においては, 先行刺激に制御状況や各人間操作者の制御レベルなどに応じた情報をもたらすような手立てが必要であることが示唆された.
  • 廣瀬 文子, 長坂 彰彦
    2002 年 38 巻 1 号 p. 32-43
    発行日: 2002/02/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    単調作業から生じる覚醒度の低下を防止する方法の一つとして短時間休憩がある. 本報では, 効果的な休憩の取り方について検討することを目的に, 覚醒度が低下するような休憩方法 (閉眼または閉眼+音楽) を用い, 休憩中の脳波変化の違いが休憩後の課題成績に及ぼす影響を調べた. また, 休憩直後に行う覚醒度上昇方策の効果を検討した. 休憩中の脳波変化は大きく3タイプ (θ・α2・β1波が増加するタイプ1, θ波のみが増加するタイプ2, どの帯域も変化しないタイプ3) に分類された. このタイプによって, 休憩後の課題成績に違いが見られた. タイプ1が成績維持にもっとも有効であり, 一方でタイプ3のみ課題時間の経過に従い, 成績が低下した. また, 覚醒度上昇方策は, タイプ1のとき成績維持により効果的に働いた. 脳波変化タイプと睡眠段階との比較から, 休憩中に Stage II程度の睡眠を得られることが, その後の成績維持に役立つことが考察された.
  • 岩崎 常人
    2002 年 38 巻 1 号 p. 44-53
    発行日: 2002/02/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    パララックス・バリア方式3Dディスプレイ上で, 立体像を視覚負荷として与えたときの眼精疲労について検討した. 健常な男性被験者41例に対して, ランダム・ドット・ステレオグラムによる立体像を視覚負荷として15分間与えた. 負荷直後, アコモドポリレコーダーによって測定された調節近点距離と調節緊張・弛緩時間はいずれも有意に延長したが, 安静15分後および安静30分後には負荷前の値に回復した. 自覚症状では, 負荷直後, 有意に評定点の上昇した項目は,「眼が疲れる」と「眼が痛い」,「眼が重い」,「眼がかすむ」,「眼が乾く」,「眼がちかちかする・くしゃくしゃする」の6項目であった. 矯正方法別に, 裸眼, 眼鏡, ハードコンタクトレンズ (HCL) およびソフトコンタクトレンズ (SCL) に層別して解析を行ったところ (矯正はすべて-レンズ), 調節近点距離は, 裸眼とSCL群で有意に延長し, 調節緊張時間と弛緩時間は, 裸眼とHCLおよびSCLの各群においていずれも有意に延長した. 眼鏡群では, 近点距離と調節緊張時間, 弛緩時間のいずれにおいても有意な変化はみられなかった. 自覚症状に関しては, 負荷直後, 訴えの上昇した項目は, 裸眼とHCLおよびSCL群では,「眼が疲れる」と,「眼が重い」,「眼がかすむ」,「眼が乾く」,「眼がちかちかする・くしゃくしゃする」であったが, 眼鏡群では,「眼がかすむ」と「眼が乾く」については有意な変化はなかった. これらのことから, パララックス・バリア方式3Dディスプレイによる立体像の負荷は, わずか15分という短時間で眼精疲労を誘起し, 裸眼またはコンタクトレンズ装用時での視覚負荷の影響に比べて, 眼鏡装用時での負荷の影響は少なかったと結論される.
  • 横地 義照, 藤本 浩志, 木塚 朝博, 横井 孝志
    2002 年 38 巻 1 号 p. 54-62
    発行日: 2002/02/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    下肢の筋力が衰えると (とりわけ高齢者では), 手を大腿部について起立動作を行うことが多い. その場合膝関節から上方では, 大腿部・体幹部・上肢が閉じたリンクを構成するため, 関節点の位置情報からだけでは股関節モーメントを逆問題として解けなくなる. そこで本研究では, 床反力と併せて, 手をつくことにより大腿部へ作用する力ベクトルを計測することで, 下肢関節モーメントの逆動力学解析を行うことを試みた. 実験は健康な成年男子10名を被験者として, 椅子の高さ2条件と, 大腿部に手をつくかつかないか2条件の組み合わせ4条件にて行い, 下肢関節モーメントの解析を行った. その結果, 起立動作中に大腿部に手をつくことで, 上体の前傾動作の制御が可能となり, 特に水平方向への移動の安定性が保たれ, 上体を前方移動するための下肢による協調作業が軽減された. さらに膝関節最大モーメントの減少により, 動作時の膝関節負担が低減されたことを確認した.
  • 藤井 健生, 山口 静馬, 佐伯 徹郎
    2002 年 38 巻 1 号 p. 63-68
    発行日: 2002/02/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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