人間工学
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41 巻, 1 号
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  • 志田 敬介
    2005 年 41 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
    作業者が多くの部品を取付けるセル生産方式では, 作業手順を記憶するまでの期間が長いので, 効率的な作業指導が求められている. 本研究は, 現状の文書やOJTによる作業指導の代替案の一つとして作業指導にパソコンを用いる場合に必要な動画の利用に関する基礎的な知見を得ることを目的としている.
    モニタ上に提示される動画から作業情報を取得して, 簡単な部品を取付ける作業を被験者に課した. 動画の再生速度 (4通り) と1回の再生で被験者へ提示する部品数 (5通り) を変動要因とし, 12名の被験者に対して実験を行った. 分析の結果, 動画の利用に関して以下のような知見が得られた.
    (1) 再生速度が遅く, 提示する部品数の少ない動画の場合, 未記憶作業に関する作業情報を正確に取得できる.
    (2) 再生速度によらず, 提示する部品数の多い動画の場合, 作業情報を正確に記憶でき, 作業情報を取得しないで作業しても作業ミスの発生が少ない.
    (3) 再生速度によらず, 提示する部品数の多い動画の場合, 少ない生産量で作業情報の記憶が完了する.
  • 岡部 和代, 黒川 隆夫
    2005 年 41 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
    黒川らは二次元体形モデルとして, 平面に投影した人体上に, シルエット曲線を含む人間工学的に重要な15の曲線を定義し, その形状を記述する方法を提案してきた. 本報では173の節点のうち人体形状記述に必須の特徴点だけを残し, 冗長と考えられるものを削除することで, より簡便な体形モデルを提案することを目的とする. 特徴点の抽出については凹凸情報が人体形状を最もよく表すと考え, 凹凸点を中心に体形情報がより多く含まれ, かつ少数個になるような特徴点として, 側面24点, 正面16点の合計40点を抽出した. 抽出した特徴点を用い, 日本人女子428名の人体シルエット曲線を主成分分析法で分析し, 抽出した40の特徴点が人体シルエットの体形を表すのに十分かつ主要な情報を含むことを示した.
  • 岡部 和代, 黒川 隆夫
    2005 年 41 巻 1 号 p. 17-23
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
    追跡計測された4~17歳までの日本人女子41名 (延べ465サンプル) の資料を用いて, 成長期の女子の体形がどのように変化するかを分析するとともに, その結果に基づいて成長期の体形変化を類型化することを目的とする. 分析には, 著者らが先に求めた側面および正面シルエットにおける二次元体形特徴を記述できる40の特徴点を用いた. まず側面, 正面ごとに465サンプルの主成分分析を行い, 累積寄与率が80%以上となる主成分として, 側面では5主成分, 正面では3主成分を抽出した. 次にクラスター分析を行って, 成長期の縦断的な体形変化を4パターンに類型化することができた.
  • 岩崎 常人, 田原 昭彦
    2005 年 41 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
    【目的】立体映像表示での視機能に悪影響を与えない両眼視差 (以下視差) 条件を探るために, 三次元ディスプレイ上での立体像注視時の調節ステップ応答を測定した.
    【方法】調節の測定には赤外線オプトメータを用い, 遠方視標を1mの距離に近方視標を50cmの距離に設定し (調節刺激量: 1D), 右眼の調節ステップ応答を測定した. 遠方視標は, 黒色のスターバーストを, 近方視標には, パララックス・バリア方式三次元ディスプレイに円図形を呈示した. 円図形の視差条件は, 同側性に-0.5°と-1.0°,-1.5°,交差性に+0.5°と+1.0°,+1.5°および視差を0°の7とおりとした. 調節波形の解析は, 各視差条件で記録される波形の調節応答量を計算した.
    【結果】調節ステップ応答の平均波形の観察では, 視差0°のときと比較して, 同側性では応答が少なく, 交差性では多くなった. 特に, 視差を交差性に+1.0°と+1.5°にした場合には, 調節刺激量よりも過剰な応答 (調節 lead) が観察された. 調節応答量の平均値±標準偏差は, 視差+1.0°と+1.5°でそれぞれ1.06±0.12D, 1.26±0.16Dとなり, 調節刺激量を超えた.
    【結論】両眼視差を用いた場合の立体映像の視差は, 少なくとも交差性に+1.0°以上とることは避けたほうがよいと考えられる.
  • 知覚誤差特性を考慮した情報表示のために
    徂徠 三十六, 村田 厚生
    2005 年 41 巻 1 号 p. 30-35
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 健治, 井上 伸一, 細谷 聡, 清田 勝
    2005 年 41 巻 1 号 p. 36-39
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2010/03/15
    ジャーナル フリー
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