この研究では, CFSI回答データの効率的な入力方式が検討された. このデータは, 1枚あたり81個の〇×(はい, いいえ) 記号で構成され, 通常, 〇の数は×の数よりはるかに少ない. 以下の三つの入力方式が評価された: A) 被験者は〇×の代わりにそれぞれ1と2をテンキーから入力する; B) 被験者は〇とマークされた問題番号をテンキーから入力する; C) 被験者は〇とマークされた問題番号の隣のボックスをマウスでクリックする. 20歳代前半の43名の被験者は, タッチタイプができる18名 (男14, 女4) とできない25名 (男22, 女3) に分けられた. 各被験者は三つの方式で, それぞれ15枚分の回答データの入力を求められた. 結果は以下のように要約された.
1) キーボートとマウスでは, 被験者のキーボード操作技量にかかわらず, キーボードのほうが有利であった.
2) グループとも〇の数の増加によって, 最も効率的な入力方法が方法Bから方法Aに変わった. その分岐点は, タッチタイピスト群で17, 非タッチタイピスト群で15であった.
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