人間工学
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5 巻, 3 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 石松 健男
    1969 年 5 巻 3 号 p. 145-153
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 黒田 勲
    1969 年 5 巻 3 号 p. 154-163
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    航空機における緊急事態に直面した場合の操繰士の行動を, 主として航空事故および潜在事故時の行動について分析を行なった.
    基礎的に存在する緊張状態は飛行中の心拍数の変化より, ある程度知ることができる.
    緊急状態に陥った人間行動を in-put, processing, out-put の3段階に分けて考え, Moseley のデータ, 航空自衛隊における緊急脱出例について分析を加えた.
    入力段階においては, 単一知覚情報に対するこだわり, 知覚情報内容の変容等がみられ, 処理段階においては, 既得情報と照合の不足, 思考過程のスキップ等の思考内容の低下, 記憶情報の一時的引出し停止などがみられる.
    出力段階においては, 操作力の制御の低下, 習慣動作, 操作のオリエンテーションの低下等がみられる.
  • 新潟地震を例として
    黒田 正典
    1969 年 5 巻 3 号 p. 164-173
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    ここで緊急災害と名づけるものは, 都市における大地震を典型として, これに類似する各種災害を意味する. 緊急災害は人口密集地帯の広範囲にわたる物理的破壊・経済的損失・生命的危険から成る. この災害は多元的・異質的諸要因によって条件づけられる. 緊急災害における人間の行動は, かかる多元的要因の複合体に対する反応であり, したがって現在のところ, 単純な函数的関係に分析することは困難である. それは大づかみの傾向として記述される. この観点のもとに, 新潟地震の調査結果を参考として, 22の命題が仮説的に提出された. たとえば, 危険感, 避難の様態, 火気の処理, 反応の男女差, 情報源, トランジスタ・ラジオの役割, 流言の内容と条件など.
  • 枝村 俊郎
    1969 年 5 巻 3 号 p. 175-182
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    長さ8,500mという長大高速道路トンネルにおいて, 運転者のうける単調感を軽減するために, その中央部に平面曲線を導入することが計画され, その半径をいかにすべきかが問題となった. つぎの4通りのアプローチをもってその判断の資料とした.
    1. 電子計算機によって精密なトンネル内透視図を各種半径について描き, これに基づいて判断した.
    2. トンネル内通過映画を各種曲線半径の場合について作制した.
    3. 事故資料を収集, 分析した.
    4. P. S. R.等の反応測定を2, 3の道路で運転者について実施した. その結果, R=1,500m以上ならば, どのような半径でもよいが, 強いていうならば, R=4,500m~7,500mが最もよいということになった.
  • 村越 康, 山川 政司, 斉藤 幸子, 吉田 正昭
    1969 年 5 巻 3 号 p. 183-187
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    多次元尺度構成法を適用し, 表面触による対象間の類似度の分析を行なった, 全体としての触感の類似度を直接あるいは間接的に評価すると, 何れも第2因子までで全因子分散の約70%が説明され, 金属類と多孔の高分子材料が離れた群を構成し, その他の非金属材料はそれらの中間に位置する. 温冷感に関する直接評価では, 第1因子のみで寄与率が65%と高く, ほぼ完全な1因子構造を示している. あらさ感について, 回転後の第1因子は熱, 伝導率, SDから導かれた温冷感などとの相関が高く,「あらさ」と温かさが同程度に手がかりとして用いられていることを示している. その第2因子はあらさとの相関が高い.
    一つの性質として温冷感をとりあげ, 直接順位判定を行なった結果, その感覚量は熱伝導率の対数と相関性があり, 率ね直線として表わすことができる. なお物体の方が指より高温のときと, 低温のときとでは, 温かさの順位がほとんど逆になることが認められた.
  • 森 二三男
    1969 年 5 巻 3 号 p. 189-194
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    この研究は自動車運転者の注意と, 映画観視者の誘目性を分析するため脳波計測法を応用したもので, つぎの2つの実験がおこなわれた.
    1. 規定の走行コース運転中のS (Subject) の脳波と眼球運動を2チャンネル脳波計で記録した.
    2. スクリーンにうつされた映画を観視中のSの後頭から脳波を導出記録した. 結果はつぎの通りである.
    a. 眼球運動は飛越しと随従運動を含み, 前者は対向車数と, 後者は道路条件と関係して増減する.
    b. 観視時脳波は映画の内容と関連して変動する. 運転時脳波は記録できなかった. 実験者が妥当な分析基準を設定すればこうした応用的脳波計測法は可能である.
  • ヨーロッパ文献の概説
    K. H. E. Kroemer, J. C. Robinette, 小木 和孝
    1969 年 5 巻 3 号 p. 195-201
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    この報告は,「健康な」座姿勢とそれに関連した適正なオフィスおよび商店用家具, とくに椅子についてのヨーロッパの文献を扱ったものである. 整形外科医, 生理学者および自然人類学者による勧告を要約し, 座面の高さ・形状・大きさ; 背もたれの形状・大きさ; 事務机の高さ; タイプライター類の事務機械とともに用いられるテーブル・スタンドのそれぞれについて表にまとめた. 頚と肩をふくめた体幹部が, 自然の真直な, しかしリラックスした体位にあるべきだという点で諸研究者は総じて一致していた. 座位の人は, 時に応じて自分の体の位置を選び, 変えることができなければならない. 大腿部に体重のかかることは避けるべきで, 体重は主として殿部にかかるべきである. 各人の足が床にしっかりとおかれて, しかも大腿が水平となるように, 座面高が調節可能でなければならない. せき柱から体重を一時的に解放できるよう, すべての椅子に背もたれが必要である. 椅子と机 (ないしテーブル) とは一単位として取り扱うべきで, 作業面高は, 座面高をもとに導きださなければならない.
  • エンドール S.
    1969 年 5 巻 3 号 p. 202-203
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 5 巻 3 号 p. 208-209
    発行日: 1969/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
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