人間工学
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5 巻, 6 号
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  • 飯山 雄次
    1969 年 5 巻 6 号 p. 362-370_1
    発行日: 1969/12/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    機械が高度の機能を持ち, 複雑になるにつれて, そのシステムの中の人間の問題は重要で, 結果的にはシステムの機能に大きな影響を与える.
    本稿では, 人間―機械系の設計における人間工学的な評価法について, 最近の主に海外における研究の動向について展望した.
    人間―機械系の評価は, システムのファンクション・アナリシスから実地テストまでのすべての段階で行なわれ, システムの成功に重要な機能を持つものである.
  • 大川 雅司
    1969 年 5 巻 6 号 p. 371-378
    発行日: 1969/12/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    人間―機械システムにおける人間の役割や機能配分は, システムの設計や開発の過程における極めて重要な部分であるという立場から, つぎの事項について論述. 1) 人間と機械の比較―特性や機能上の基本的比較を試みるほか, 細部比較および機能割当に必要な留意点を含む. 2) 有効度の概念と機能配分―システムの総合評価尺度であり, 同時に機能配分の最終指標である, システム有効度, システム性能有効度, 人員性能有効度, システム安全有効度, コスト有効度のおのおのの概念と下位尺度構成, および有効度と機能配分の関係など. 3) 機能割当に必要なシステムの解析と評価-方法の一覧に加え, 特に機能配分と関連が深い人員性能基準設定技法, ヒューマン・エラー率予測技法, システム有効度基準に基づく職務基準誘導, オペレーショナル・シーケンス・ダイヤグラムの各方法など. 4) データ・ストア―機能配分過程で必要になるデータ源として, 人員コスト・データ・バンク, オペラビリティ・データ・ストア, 人間-機械性能データ・ストアなど. 他に機能配分に関連ある将来の課題も示唆.
  • 外川 勝已
    1969 年 5 巻 6 号 p. 379-388
    発行日: 1969/12/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 溝口 文雄
    1969 年 5 巻 6 号 p. 389-397
    発行日: 1969/12/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    CAI (Computer-Assisted Instruction) として開発されつつある教育自動化システムを人間-機械のインターフェイスの問題としてとらえることが重要である. 本論では, インターフェイス論理, 言語, 装置, 空間設計からCAIを分析し, 最適なCAIを設計するためには, 論理そのものに人工知能という考えを導入し, 人工知能教師を生むソフトウェアを作る必要がある. またそうしたCAIの機能が生かされるためには, ハードウェア―機械と建築構造―が人間工学的に設計されていなければならない.
  • 今井 寛, 明石 一
    1969 年 5 巻 6 号 p. 398-404
    発行日: 1969/12/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    人間の持つ最も基本的な特性として「むだ時間」とか「反応時間」と呼ばれるものがある. むだ時間とは制御に必要な入力情報を得てから制御動作に移る間の時間を意味している. 人間―機械系の研究も, 最近多岐にわたり論文の数も多いが, むだ時間の値は研究者によって異なり, むだ時間の本質的な解析がなされていないまま, 各研究者が実験的に求めた平均値をとり, 系の解析に使っている現状である. そこで本論文では, むだ時間を系統的に取扱うことにより研究者によって異なるむだ時間の原因を探り, その特性の実験的な解析を行なった.
  • 南雲 仁一, 佐藤 俊輔, 野田 淳彦
    1969 年 5 巻 6 号 p. 405-410
    発行日: 1969/12/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    ランダム入力の手動制御系 (追跡動作) の入出力データからその応答特性を計算し, その結果をブラウン管上に時々刻々表示するシステムを開発した.
    まず, 線形系の応答特性をランダム入力を用いて短時間で固定する新しい方法を確立し, この方法を用いてオンライン電子計算機を含む応答特性表示装置を構成し, この種の研究を便利に行なうことができるようにするためのプログラムシステムを開発した.
    実験の結果, われわれのシステムはほぼ当初の目標を達成していることがわかったので, その際得られた若干の知見をつけ加えた.
  • 浅居 喜代治, 田中 英夫
    1969 年 5 巻 6 号 p. 411-417
    発行日: 1969/12/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    感度解析法による人間-機械系の新しい設計法について述べられている.
    まず, 外乱による機械の状態変動をオペレータが調整して機械を常に最良条件に保つ場合の人間―機械系において, 外乱による状態変動の感度とオペレータによる状態変化の感度との関係が一次従属であるならば, オペレータは容易に機械のコントロールを行ないうることが提案されている.
    つぎに, 手動最適制御系の場合につき, この考え方に基づく設計法が示され, かつ, シミュレーション実験による検討が行なわれて, この方法の実用への可能性が明らかにされている.
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