人間工学
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50 巻, 1 号
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表紙
総説
原著
  • 片平 建史, 饗庭 絵里子, 矢野 浩範, 松浦 周平, 飛谷 謙介, 長田 典子, 宮 一普, 古川 誠司
    2014 年 50 巻 1 号 p. 29-34
    発行日: 2014/02/15
    公開日: 2014/07/10
    ジャーナル フリー
    入浴には心理的・身体的なリラックスを得る効果が期待されている.近年,入浴の心理的・生理的効果を促進する働きが指摘される微細気泡浴について,心理的効果を主観評価によって測定し,さら湯との比較によってその効果を検証した.特に,主観評価に複数の項目で構成された心理尺度を用いることで,微細気泡浴がどのような心理的側面で効果を持つか明らかにすることを試みた.12名の男子大学生を対象とした実験の結果,主成分分析を用いた検討により,気分状態の評価構造に快適感と覚醒感の2つの主要な軸が見出された.これらの2軸でさら湯と気泡量の異なる2つの微細気泡浴を比較した結果,入浴による覚醒感の増加が全入浴条件で共通して見られた一方,快適感に関しては気泡量の多い微細気泡浴のみ有意な増加を示した.微細気泡浴が快適感の側面で入浴の心理的効果を高めること,この効果が気泡量により影響されることが明らかとなった.
  • 福田 康明, 新郷 正浩, 山田 裕昭
    2014 年 50 巻 1 号 p. 35-42
    発行日: 2014/02/15
    公開日: 2014/07/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,セル生産における作業工程数と習熟に関する実験を行った.これらの結果から,作業工程数と作業習熟との関係を容易に把握することができる評価指標を提示した.
    結果を要約すると,以下のようになる.
    (1)習熟状態を達成度Qによって評価すれば,3工程ではQ=76.7(%),6工程ではQ=67.6(%),および9工程ではQ=55.4(%)となり,作業工程数の増加と共に,習熟状態は低下すると共に,被験者間の技量差(標準偏差)は拡大した.
    (2)変動率δと傾向指数bの関係より,各作業工程数ともに変動率δが減少すると,傾向指数bは増加する負の相関関係が観察できる.そこで,両者間の相関係数の検定を行った結果,相関に有意性が認められた
    (3)作業工程数と作業習熟との関係を容易に把握することができる評価指標を提示した.
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