労働福祉事業団労災義肢センター内に設置された歩行解析システムの概要を紹介してある. 本システムは, 回転シャッタを用いたスティックピクチャ撮影装置, ひずみゲージを用いた床反力測定システム, フートプリント装置, データ処理装置およびその制御装置によって構成されている.
ついで, 本システムを用いた解析結果を1, 2述べた.
1) 円形歩容パターンを用いて, 歩行時の過渡現象および, パターンの分散を検討し, その結果を用いて歩容シミュレータI型を設計した.
2) フートプリントによる重心計算を両脚で立った時について行ない, その位置の誤差を標準法と簡易化されたデイジタル法とについて比較した. どの方法でも誤差は15mm以内であった. そこで, 最も簡単な方法で, 歩行時の重心移動を計算した結果を報告してある.
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