人間工学
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7 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 鈴村 宣夫, 池谷 和夫
    1971 年 7 巻 3 号 p. 117-123
    発行日: 1971/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    生体表面からみた機械インピーダンスの測定法とその結果を, わが国で行なわれた研究を中心にして述べ比較検討している. 機械インピーダンスを測定する目的は, 主として心音変換器 (心音マイクロホン) の基礎資料を得るためであるが, 一方飛行機などの乗員に与える振動の影響を調べる目的でなされた例もある. 測定法には周波数一点一点について正確に行なうもの, 周波数を掃引することによって短時間に測定を行なう方法, および周波数を2, 3個所に限定し, 計器に直接指示させる簡易測定の3種類が考えられ, それぞれについて方法, 長所, 欠点などを述べている. 最後に機械インピーダンスの性質について理論的な面から若千の考察を加えている.
  • 関戸 達弥, 森本 英武
    1971 年 7 巻 3 号 p. 125-130
    発行日: 1971/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    夜間の交通において, 前照灯のまぶしさは, 多くの障害を及ぼしている. これの改善を考えるには, 運転時に要求される視認性の内容を考慮したまぶしさ評価法が必要である. 照明系の改良へつながるよう, 照度値を尺度とした評価法を, 実験により確定した. これによる現用灯の測定, 解析を行ない, まぶしさ (DAGI) を計算する実験式が得られた.
  • 村井 忠一, 浜園 佳文, 藪内 稔
    1971 年 7 巻 3 号 p. 131-136
    発行日: 1971/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    本論文は刺激パターンの構成属性次元数を系統的に変化させた分類学習事態を Gregg-Simon による情報処理モデルへの導入によって分析することを目的としている. 結果は次元数の増加にかかわらず被験者は一貫して特定の処理方式すなわち, 直前試行で得られた情報を全面的に利用することによって分類の基準となる仮説を抽出する方式をとること, また反応系列の定常性, 独立性がみられたにもかかわらず, 次元数の増加とともに, いずれのモデルも反応の確率特性の予測性が鈍化することを示した. そしてこれらに関する考察が最後になされている.
  • 土屋 和夫, 松尾 功一
    1971 年 7 巻 3 号 p. 137-143
    発行日: 1971/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    労働福祉事業団労災義肢センター内に設置された歩行解析システムの概要を紹介してある. 本システムは, 回転シャッタを用いたスティックピクチャ撮影装置, ひずみゲージを用いた床反力測定システム, フートプリント装置, データ処理装置およびその制御装置によって構成されている.
    ついで, 本システムを用いた解析結果を1, 2述べた.
    1) 円形歩容パターンを用いて, 歩行時の過渡現象および, パターンの分散を検討し, その結果を用いて歩容シミュレータI型を設計した.
    2) フートプリントによる重心計算を両脚で立った時について行ない, その位置の誤差を標準法と簡易化されたデイジタル法とについて比較した. どの方法でも誤差は15mm以内であった. そこで, 最も簡単な方法で, 歩行時の重心移動を計算した結果を報告してある.
  • 服部 四士主, 川瀬 修一
    1971 年 7 巻 3 号 p. 145-152
    発行日: 1971/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    我々は常に自転車走行におけるM-Mシステム内の人間のコントロール機能の素晴らしさに一驚する. 自転車走行の無人化およびそれによる自転車の操縦性, 安定性のテストの近代化のため, 我々は代人間となるべきもの (制御特性を持つたロボット) の特性は如何にあるべきであろうかを知るためにまず, 人間自体が外部から加えられるX, Y, Z方向およびローティションなどの動き (外乱) に対する姿勢制御特性を知る必要があった. そのためは自転車走行スタイルというのには若干離れている内容も含めて, 基本的な人体の動特性の実験を行なったので, ここにその一部を紹介し, 多少は目的は異るであろうが同学の方々の参考に供する.
  • 高橋 鷹志, 山桝 勝弥
    1971 年 7 巻 3 号 p. 153-160
    発行日: 1971/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    建築空間を人間がどのように識別するのか, 人間が識別しやすい建築空間はどのような構成をとるべきかという建築計画上の問題解決の一方法として, アイカメラを用いて実験を行ない, 空間の識別の時系列解析によって基本的法則を導きだそうと試みた研究である.
    アイカメラ実験の精度を確保するため, 実験は実空間のミニチア・モデルを対象として提示した. モデルには視覚対象の形態的特性が自由に構成でき, 定量・定性的傾向が捉えやすい碁石モデルを採用した. さらに実空間における注視傾向を調べるために, 街路および建物立面のスライド, 形態的, 図形的に特徴ある建築空間のミニチア・モデルによるケーススタデイを行なった.
  • 林 喜男, 大川 雅司
    1971 年 7 巻 3 号 p. 161-168
    発行日: 1971/06/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
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