教育心理学研究
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10 巻 , 4 号
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  • 中嶽 治麿
    10 巻 (1962) 4 号 p. 193-204,250
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    ここでは, 学習能力がより高まつていく方向に発展していく場合の系列のうち, 系列 (3) に示すような多重系列を, どのようにして抽出し評価するかという問題を, 主としてその能力に関する学習が終了した集団を対象とした学力検査の結果から, 能力の各発展段階に対する尺度性を仮定することによつて, 検討する方法を考えた。
    まず, 目標 (G) に至るすべての相異なる最も簡単な構造をもつ単一系列を抽出し, これを互いに素な系列反応型とよぶことにした。次に, 互いに素な系列反応型をみると, 系列 (3-1) のような特定の性質によつて規定される構造をもつ系列 (完全多重系列) については, 系列内の各要素が1または0を特定の法則にしたがつてとつていることがわかる。(互いに素な系列反応型の構成要素であるときは1, そうでないときは0とする。) たとえば, 系列 (3-1) では, 能力 (Ai・j) が1をとる互いに素な系列反応型の数をR (Ai・j;k)(kは系列の長さ) とすると, 〓となる。また, 系列内の各要素間の関係〓を求めると, i=pのときは〓となる。このような特性に注目して完全多重系列を検討すると, その大部分は, 特定の条件のもとでは, 一意的に系列を抽出することができる。
    また, 特定の性質によつて規定される構造をもたない (3-2) のような系列 (不完全多重系列) についても, 系列内の各要素が示す尺度性と, 上記特性とをあわせて検討することによつて, いちおう, いくつかの系列を抽出することが可能になる。
    終りに, このようにして抽出された系列をどう評価するかを考えた。その方針は, 系列の太さと, 系列上の各要素が示す目標到達度である。系列の太さとは, その系列に沿つた能力の発展体系をもつている被検者が, 全体の何パーセントを占めているかをみたものであり, 目標到達度とは, 系列上の各要素について, そこに到達できたものの何パーセントが, 目標に到達できるかを示したものである。
    こうすると, 比較的好ましい系列は, より太い系列で, 到達度の高い要素を含むものということになる。
    しかし, このような能力の系列は, 被検者が受けた教育作用によつて, 大きく左右される。したがつて, どの' ような教育作用を受け, どのような特性をもつ集団が, 系列の抽出に用いられたかが大きい問題になる。このような問題を, 比較的さけることができるのは, より多くの標準的な被検者を対象とした学力検査結果を利用することであろうが, これについても, なお問題は残つている。しかし, 実際にはこのような手法を繰返すことによつて, だんだんにより好ましい学習能力系列が抽出され, これに基づいた, より有効な指導計画の設定が可能になるのではないかと考えられる。
    〔追記〕この研究に関して, 名古屋大学教育学部, 白石教授のご指導を頂きました。ここで厚くお礼申しあげます。
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  • 豊田 ふみ
    10 巻 (1962) 4 号 p. 205-214,251
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究はパーソナリティつまり対人状況における一般的な行動傾向から認知のパターンを分析し, あわせて empathyの要因をも分析しようとするものである。160 名の高校2年生を対象に予備実験をなし, 種々の検討をへた後 (第1報) で検討した測定法を用いて, 260名の高校2年生を対象に本実験の被験者選出を行なつた。behavior modalityテスト, empathyテスト, ソシオメトリックテストを行ない, emodalityで構成する empathyの高低中の実験グループと, 中性的なmodality をもつempathyの中間なコントロール・グルー・プをおいた。各グループは2課題のもとにグループ活動を行ない, ミーティング前後に認知反応テストが施行された。2回のミーティングの結果得られた認知反応と観察データに基づいて, 以下のような認知パターンが分析された。すなわち自己認知パターン, グループ認知パターン, 他のグループメンバーに対する認知パターン, ソシオメトリック認知パターン, ゲス・フウ・テストによる認知パターンである。その結果, 次の点が明らかにされた。
    (1) 認知パターンには, modalityが強く反映される。特に自己認知, グループ認知にいちじるしい。
    (2) 認知パターンには, 自己の行動規範, グループ規範等が強く関わつている。
    (3) 認知パターンには, 本研究法でとらえたempathy は直接関わらず, 時間的媒介をとおしてとらえうることが示唆されたといえる。
    (4) 認知パターンには親和性が強く関与する。親和的になるにつれ, ポジティブな方向に向う傾向とますます複雑な要因の関わり合いを示すようになる。
    (5) 認知パターンには対人的な場の構成が関わる。
    (5) 認知パターンは, 行動観察データと密接な対応関係にある。
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  • 大石 明子
    10 巻 (1962) 4 号 p. 215-224,252
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    現代社会において親子関係の規範がどのように人びとに受け入れられているか, どのような親子関係を“よい”と評価しているか,親子関係の現状をどう評価しているかについて調査する目的で,今回は都市に住む人を対象に,一連の調査研究を行なつた。
    結果としては,
    (1)規範意識は,年令・性を変えても,また親であるか子どもであるかにかかわらず,ほとんど変化しなかつた。
    (2)実践意識は,年令・性を変えると,ある種の親子関係においては変化した。よい親子関係を示すといわれている刺激文章群では年令差,性差,親と子の差がみられた。
    (3)規範意識と実践意識との関連は,年令・性・親子により異なり,若い人,男性群の方が年輩の人,女性群よりも規範意識と実践意識とのずれが大きい。文章の型別にみると,年輩の人,女性群では,両意識はほとんど一致しているとさえいえる。(4)子どもの規範意識と実践意識のずれが大きいと(あるいは小さいと),その親の両意識のずれも大きい(小さい)。
    年令別・性別により,親子関係の規範意識は異なるだろうとの常識的予想をよそに,どの年令層も,男も女も規範的な親子関係の評価はきわめて類似していた。あらかじめ規範意識と実践意識のずれの大きい人たちを選んだ群を除き,どの評価者群においても,両意識間の列位相関は非常に高く,SDはよかれあしかれ実践意識に大きな影響を及ぼしていることが示された。若い世代よりも年輩の人たちの方がSDの影響を受けやすいことが示された。
    こうして,親子道徳規範がどのような形で存在し,人びとにどう意識されるか,また,それらは実践意識にどのように影響するか明らかにするためには,このSDという変数を統制することの必要性が示唆された。
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  • 水元 景文
    10 巻 (1962) 4 号 p. 225-231,253
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    対連合記憶の過程を習得時と想起テスト時に2分し, それぞれについてパターンとともにSおよびRの有意味性の記憶に対する効果が検討された。ここではパターンを一応記憶材料呈示の時空的な布置関係と考えて,習得時のパターンとしては,S→Rという特異の方法で呈示し学習させた。また,習得終了後の想起テストのパターンとしては,Fテスト(習得時のSとRの関係がテスト時でも変らない)とBテスト(習得時のSとRの関係がテスト時には逆になる)の2つが設けられた。有意味性の検討として,有意味綴りあるいは無意味綴りとかなもじ一字(たとえば,「アサーヒル」の対を「アーヒル」として覚えたという内観報告にもとずき,2字の綴りのうち,1字を最初らか消して,かな1字にしてしまつたもの)を対にしたリストを作つて行なった。
    その結果,習得時にはSあるいはRが有意味綴りだと無意味綴りよりも習得が容易であり,想起テストでは,BテストはFのそれより想起はむずかしいが,この場合でも有意味語はよく想起されるという結果を得た。
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  • 佐藤 愛子, 岩原 信九郎
    10 巻 (1962) 4 号 p. 232-235,254
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    某県の高校入学者の女子について,入学試験,入学時の知能検査結果,および入学後の学業成績間の相関を求めたところ,入試と学業の相関がきわめて高く,また学業成績は学年がすすんでもあまり相対的位置をかえないにもかかわらず,知能と成績との相関は意外に低く,しかも学年のすすむにつれて低下の傾向を示した。
    このことは入学後の成績の予言には入試のもつ重みはきわめて高いが,知能の重みは無視できるほど低いことと,学業成績は年とともに知能の因子を含む割合が減少する傾向のあることを示している。
    この点,大学入学のときの学科試験や進学適性検査のもつ意味といちじるしく異なる。なぜなら大学の場合はこれら2つの変数は入学に適さないものを落すという意味はあるかもしれないが,入学後の成績を予言することは非常に困難であるからである。
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  • 天野 牧夫
    10 巻 (1962) 4 号 p. 236-247,254
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Some of the techniques of item response pattern analysis, profile pattern analysis, and configural scoring which are major. aspects of pattern analysis were described respectively and their characteristics were examined. Subsequently, the applications of those techniques to clinical psychology, personality measurement and other areas of psychology were reviewed. The effect of pattern analysis in diagnosis, classification and prediction was compared with that of the traditional additive technique and yet a definite result from the comparison has not been found so far. I think, however, that the effect of pattern analysis will increase by an adequate selection of subjects and techniques of analysis, a control of other factors that influence patterns, and a use of reliable and valid tests.
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  • 10 巻 (1962) 4 号 p. 247-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 10 巻 (1962) 4 号 p. 250
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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