教育心理学研究
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11 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 津留 宏
    11 巻 (1963) 4 号 p. 193-202,252
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    青年期の終期の時期と様相を明らかにするため, 従来, 成人特性としてあげられている諸特性を, 身体的, 知的・情緒的・社会的の4領域より65項目作り, その妥当性を16才から66才までの被験者男女1316名に内省によつて報告させた結果に基づき, 成人特性の識別に有効な項目を決定し, これによつて成人特性の発達を研究した。いちおう, 各項目1点の重味にすれば, 成人得点 (A. S) は予想どおり年令とともに上昇するが, 特にある時期には躍進したり停滞したりすることもわかつた。なお項目間の発達的関連は複雑であるが, これを人格心理学的に明らかにし, 青年期終期測定の可能性を吟味したい。
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  • 岩井 勇児
    11 巻 (1963) 4 号 p. 203-209,252
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    質問紙の項目によつてパーソナリティを測定する場合に, ある時点で得られた反応が, どの程度安定しているかが問題である。
    標準化された性格検査から選んだ20項目を中学1年生に3日間隔で4回の反応をさせたところ, 4回とも一致した反応を示したのは40%~65%, 平均約50%であつた。同じような18項目を中学2年生に与えて, 同じ検査時間内に2回, 1週間間隔で2回, 5週間間隔で2回の反応の一致率を調べたところ, それぞれ60%~85%, 55%~80%, 50%~70%であつた。この結果から, パーソナリティの側ではあまり変化しないと思われる期間内でも, 反応は安定しておらず, 変動していることがわかつた。
    この反応の変動性がどんな要因に基づくかについて調べた。項目に関係する要因として, 反応の分布, 項目内容, 意味のうけとり方, 日常問題にしている事柄かどうか, を取りあげた。いずれにおいても, 一致率の高い項目と一致率の低い項目とでは差がみられた。またどの項目にもよく変動する個人について, 担任教師に評定してもらつたら, 学業成績, 性格特徴共に望ましくない者が多かつた。
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  • 相川 高雄
    11 巻 (1963) 4 号 p. 210-220,253
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    “形・色問題”の研究について,年令的発達の原理によるものと気質性格的原理によるものとを, より包括的な立場から調和させるための試みとして, Lotto-Methodeによつて形・色の反応恒常性を明らかにすることを目的として, つぎのような実験がなされた。
    本実験における被験者は, 前実験と全く同様な実験方法によつて, およそ1年後における形・色に対する反応恒常性について考察された。
    その結果は, 従来から行なゆれている伝統的な教示法を用いた統制的教示法においては, 得られた数値としては前実験と同様に, すでに4才以後のすべての年令において色反応よりも形反応が優勢である。これを統計的に確かめてみると, 4才と7才以後の各年令との間と5才と7才以後の各年令間にそれぞれ有意な差がみられ, 7才を境にして著しい反応変化ないし移行のあることが確かめられた。この傾向は, 前実験において3才と4才の間に色反応から形反応への反応転換がみられ4才以後は一貫して色反応よりも形反応が優勢であり, 7~8才を境にして反応変化が顕著になることと一致していた。このような一致した反応傾向について, 前実験とそれよりおよそ1年後の本実験との反応恒常性の有無をみたところ, 6~7才以後から60%程度の恒常率を示すようになり, 11才において90%近くの恒常率を示すに至つた。前実験1の形反応の率は, 12才で100%を示すから形反応の恒常率も当然100%になることが予想された。しかし,このような反応恒常性については, 気質性格的な個体の固有活動としての恒常的な反応固執性の条件よりも, 年令的発達に伴なう形抽象への恒常的な反応の条件により多く依存するものであることが推察された。
    一方, 実験的教示による恒常性については, 発達的な一般傾向としては前実験と同様な結果を示し, それは統制的教示の結果と大差はなかつた。しかし, 実験的教示においては, できるだけ自然の状態によつて反応するよう教示されたため, 個体の固有活動に, より多く依存すると考えられる反応傾向がみられ, 統制的教示の場合よりも前実験と本実験の間に反応の動揺が大きく, その間に反応恒常性の程度が低かつた。このことによつて, “形・色問題”の研究にLotto-Methodeを用い, 伝統的教示を行なう場合, そこには気質性格的条件よりも年令発達的条件がより大きな要因となることが示唆された。
    したがつて, “形・色問題”について,のこれを抽象能力の発達傾向の面から考察する場合には, Lotto-Methodeによつて従来の伝統的教示法を用いる方が, 方法的に妥当性をもつように推察された。しかし, 実験的教示法によつた場合には, そこには個体の固有活動により多く依存する要因もみられたので, 実験的教示法と反応恒常性の関係を究明し, 気質性格面からの追求をすることが今後に残されたひとつの課題であると考えられる。
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  • 田中 敏隆
    11 巻 (1963) 4 号 p. 221-231,254
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    男児88名, 女児66名についての身体各部位の6年間の逐年的研究において認められた主要な結果は次のようである。
    1. 本研究で測定した身体各部位の発達において, 小学入学当初の発達水準は, 学童後期の発達をかなり予言し得る。特に, 頭囲, 身長, 体重, 胸囲, 坐高, 大腿囲は予言値が高い。この予言値は入学当初体位の上・下位の者の方が中間位の者よりも高い。さらに, 各身体部位とも隣接年令間の相関値は高い。
    2. 身体各部位の相互間の結果は次の3つに要約できる。
    (1) 男児よりも女児の方がやや高い傾向がある。しかし, 年令による一定の変化傾向は認められない。
    (2) 体型を構成している身体の縦のsize相互間の相関値, 並びに, 横のsize相互間の相関値は高い。
    (3) 頭囲と各身体部位との相関が低く, 身長, 体重, 肩巾, 胸囲, 坐高と各身体部位との相関は高く, 特に身長と体重はこの傾向が顕著に認められる。このことは, 身長と体重は頭囲を除く他の身体部位の発達水準を予測し得る指標になると考えられる。
    3. 因子分析の結果身体発達を規定する因子として一般因子と群因子があげられる。前者は身体のsizeの増大をもたらす因子である。後者は体長と充実の因子に区分され, 伸長因子はさらにに四肢の長さと躯幹の長さの因子に区分される。充実因子は, 体囲 (主として四肢のまわり) と散発的であるが横巾の因子にに区分される。男女差, 年令差については若干の相違が認められたに過ぎない。
    4. 体型の年令的変化は, 学童期中において“ずんぐりした体型”から“細長い体型”に逐次変化して行くことが認められる。また, 体型の予言値はかなり認められるようである。
    3と4の結果からStratzの伸長期と充実期の周波性は学童期にに関して疑問がある。
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  • 四方 実一, 林 保, 岡本 夏木
    11 巻 (1963) 4 号 p. 232-238,255
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    ゆれゆれは, 知能水準では有意差がなく, 学力あるいは学業成績で相当顕著な差のみとめちれるA校とB校をとりあげ, いくつかの要因を比較検討してきた。これらの諸要因のなかには, 有意な差のみとめられないものもあるけれども, 全体の傾向としては, 学業成績のよいB 校の方が, いずれの要因においても有利な方向にめぐまれていることが, 一貫してみとめられた。この事実からは, 学力というももが二・三の要因によつて独立的に規1定されてくるものでなく, 相互循環的に影響しあう多くの要因によつて, そこに複合的なひとつの教育心理学的環境が形成され, それによつて学力が規定されてくると考えるべきであろう。しかし, 本研究では, 学力に差のある両校間に, 種々の要因において差があることを, いちおう明らかにすることに成功しただけであり, これらの要因間の相互関係や, あるいはそれらの要因の持つ重みはなんら明らかにしていないのであつて, これは今後の研究問題であろ
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  • 依田 明, 深津 千賀子
    11 巻 (1963) 4 号 p. 239-246,256
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    子どもの出生順位と性格特性の関係を明らかにするた. にめ, 2人きようだいの親子145組 (子どもは小学校4年~中学校2年に在学) を対象に質問紙によつて調査を行なつた。性格特性に関する (資料は,約50項目の行動に関する記述が, きようだいのどちらによりよくあてはまるかの相対的な判断を求めることによつて得た。その結果つぎのようなことが見出された。
    1. 長子は自制的, ひかえめ, 親切など, 次子は快活, 甘つたれ, 依存的などの性格特性を持つ。子どもの出生順位によつて親の役割り期待・子どもの役割認知が異なつている結果であることを暗示している。同時にに男子的性格, 女子的性格というものも存在している。
    2. きょうだいの年令差が2才~4才であるときに, きようだいの性格的差異はもつとも顕著にあらわれる。
    3. 日常生活において, きようだい同士が固有名詞で呼びあつている場合は, 次子が長子を普通名詞で呼んでいる場合よりも, 性格的差異の現われかたは有意に少ない。
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  • 11 巻 (1963) 4 号 p. 252
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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