教育心理学研究
Online ISSN : 2186-3075
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12 巻 , 3 号
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  • 佐藤 昭一, 松下 淑
    12 巻 (1964) 3 号 p. 129-138,188
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー

    In this compartive study, we were mainly concerned with questions, such as “What kind of difficulties in lip-reading are overcome by speech-hearing under the best condition of the use of residual hearing?” “Is the basic capacity in speechperception fully utilized or not?” and “How many erroneous responses in speech-reception can be classified in a sytematic order of approximation to speech stimuli?”.
    The eight adolescents who took part in our two experiments had hearing losses over sixty db at several frequencies of pure tones. Among them, the subject “A” was slightly deafened in her early school age, and had near-total loss of hearing in her adolescence. Although the subject “B” had been deafened severely before his infancy, his hearing losses were not over seventy db at a recent date. Both of A and B had good reading abilities and normal intelligence. Their lip-reading abilities were above average. In this paper the experimental data of these two subjects are analyzed in detail.
    In our first experiment, 542 speech-stimuli (in-eluding words, phrases, short incomplete sentences and small numbers of nonsensical syllables) were arranged in 476 pairs of speech-stimuli. Each subject was asked (1) to judge whether the two speech-stimuli of each pair were perceived as same stimuli or not,(2) to record the speech by syllable-letters,(3) to make a confidence-rating in an attempt to estimate his or her accuracy of response. In the second experiment, the relations between errone-ous responses to a few speech-stimuli were followed up with successive four experiments of speech-reception.
    As to the subject A and B, we infer
    1. Their difficulties in speech-reception lie in: (a) the same words were frequently judged to be different words,(b) the chain of erroneous responses spread to a considerable extent,(c) expressions of self-confidence to the responses were not successful,(d) the correct reception of nonsensical syllables was impossible.
    2. In a training of their speech-reception, it would be important to note: (a) the pairs of speech-stimuli were highly discriminated by speech-hearing,(b) many erroneous responses by lip-reading follow the rule-of-homophenous-response,(c) there were characteristic differences in quality of erroneous response between speech-hearing and lip-reading,(d) many different kinds of difficulties in lip-reading were sufficiently overcome by speech-hearing ; however, lip-reading also had some advantages,(e) there was a qualitative difference between subject A and Subject B.
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  • 宮本 美沙子, 福岡 玲子, 岩崎 淑子, 木崎 照子, 中村 征子
    12 巻 (1964) 3 号 p. 139-151,189
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    児童の興味を, 単に興味の種類や領域の実態をとらえるだけでなく, 条件場面を設定し, そこから展開する知的興味の種類と深さが, 児童の能力や内的成熟により, 興味の展開にどのような機能をもつて働きかけるのか, その質的なありかたを分析究明する方法を開発することを目的とした。
    まず, 児童の知的興味がどのような方向にあるのかを知る手がかりを得るため, 予備研究として, 小学2・3・4年児約850名を対象に疑問調査を行なつた。その結果児童の疑問の種類11項目を選出した。
    予備研究によつて得た項目の, それぞれの内容を代表するテーマを選び, 写真および絵により11枚の図版を作成した。小学3年児男子20名, 女子20名, 計40名を対i象に, 個人面接法により図版を提示し, 「知つているごと」「知りたいと思うこと」の2面から, 知的興味の展開を自由に口述させた。
    児童の知的興味の展開を, その反応を種類別に分類するのでなく, なぜ知的興味をもつに至つたのか, 児童の考えかたの展開の面から, 児童の反応の質的差異を中心にして分類し, 次の6分類項目を選出した。すなわち,(1)画面の説明 (画面に固執してそれ以上に発展しないもの),(2)自分の感情・感じていること,(2)自分の経験 (2)および(3)は, 画面からやや離れた考えかたをしていながら, 自分というわくから脱け出せないもの),(4)単に事象・現象のみをとらえた考えかた (画面から発展し, 目に見える現象や事象を, そのものの分類・性質・定義の面からとらえているもの),(5)事象・現象の原因や起る過程をとらえた考えかた (4)よりは発展しているが, まだ機能的な考えかたとしては説明不十分なもの),(6)事 象・現象を, 子どもなりに機能的にとらえた考えかた (現象を機能的に把握して考えを進めているもの) の6 分類項目が設定された。
    各個人のなまの反応を, 各図版ごとに上記の6つの分類項目にはめて区分整理し, 1枚の表に全貌がわかるように書きこみ, 個人の知的興味の展開が一目でとらえられるようにした。
    児童の反応の結果を,(1) 分類項目別, 図版別,(3) 男女別,(4) 学業成績との関係, から考察した。
    その結果, 小学校3年児は多くの疑問をもつており, その領域も広範囲にわたつていることがわかつた。また知的興味の展開には個人差がみられた。この年令では, おおむね物事を事象や現象の原因や起る過程をとらえた考えかたをする傾向があり, 興味の集中したテーマからみると, 知的興味の方向が社会へと拡大している姿がみられた。この研究からは知的興味における男女差はみられなかつた。知的興味の展開における発達的段階と学業成績の良さとは, 必ずしも平行していなかつた。このことから, 適切な指導と教育により, 児童の疑問や興味をとおして, 学業成績などには現われない児童の潜在的な能力をのばしうることが, 可能であるし必要であると思われる。また教科の内容のありかたを検討し, 指導の方針を考えてみることも必要であると思われる。いいかえれば, 児童の興味・関心を, より総合的, 体系的に方向づけることにより, 断片的な興味としてとどまるだけでなく, 学問的な態度へと発展させてゆく可能性もあるものと考えられる。
    以上の結果から, 児童の知的興味の展開をこのように質的に分析することにより, いままでに接近できなかつた角度を究明することができると考えられる。
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  • 松原 達哉
    12 巻 (1964) 3 号 p. 152-165,190
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    4才から8才までの子どもの社会的成熟度の発達を調査研究することと, 社会生活能力の形式に影響を与える要因について若干の考察をすることを目的とした。社会的成熟度の内容は, 作業能力, 運動 (移動) 能力, 意志交換能力, 集団への参加能力, 自発性 (自主性), 自己統制, 基本的習慣 (清潔・排泄・着衣・睡眠・食事) の7 領域, 180項目である。
    対象は, 全国の11幼稚園, 8保育所, 15小学校の3000 人の子どもの母親または保護者に, 上記の質問紙を配布し, 調査研究した。そして, 各問題別の通過率と各領域の発達傾向を調べた。結果は, つぎのようである。
    (1) 都市の子どもの社会生活能力は農村の子どもよりすぐれている。
    (2) 性差については, その差は認められない。
    (3) 社会生活能力は, 年令とともに発達するが, “自発性”“自己統制”“基本的習慣”などの発達速度は緩慢である。“基本酌習慣”は, ほぼ5才までに完成する。
    (4) 双生児, 未熟児などの社会成熟度指数 (SQ) は, 普通児より低い (1%の水準で有意). 肺炎, 消化不良など大病を患った子どものSQもやや低い傾向がある。
    (5) 社会生活能力の発達には, 兄弟数も関係があり, ひとり子, 特に両親とひとり子だけの家族数の少ない家庭の子はSQが低い。一なお, 社会生活能力の発達は, 子どもの成熟と学習とが影響する。それゆえ, 将来の研究としては, こうした能力を十分発達させるには, 子どもの成熟に最も適した時期に, 最も適した方法で学習させることが大切である。
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  • 中村 政夫
    12 巻 (1964) 3 号 p. 166-176,191
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    児童の学力を規定する内的な心理的要因としての人格的特性を決定するために, 特に知能と学力にずれのある over-achieversを中心として調査を試みた。学力は担任教師の評価による国語・算数の成績を利用し, 人格的特性は「児童指導要録」における13項目の特性と「精神的健康」における14種の特性について, 質問紙法により児童の自己評価による成績を調査し, 両者の相関を求めた。
    被調査者は, 小学校4, 5, 6学年の児童で, 17校, 2330名を対象として, これを0群570名, N群1195名, U群565名の3群に分けたが, それは知能とのずれが1 段階以上に及ぶものを基準として, 主に担任教師の評価によつた。
    結果は, 「行動の記録」と「精神的健康」の両側面における各種の特性について, 一般に, 0群, N群, U群の順に劣つていることがわかった。しかしそれらの差に 0群とU群の間においてのみ, 統計的に有意な差異が謎められた。これらの0群のすぐれている諸特性は, ひとつは人格的要因として, u群との間にx2検定を試みた結果摘出され, 他のひとつは, 人格的因子として0群の所有する基本的な人格特性を因子分析により抽出したものである。
    これらの要因と因子を統合して, 0群を特徴づける行動特性 (「行動の記録」における) と人格特性 (「精神白健康」における) は, 次のように3種の次元にまとめられた。
    第1は, 一般的な自我概念の次元に属する諸特性で, 0群の学習活動は社会的適応に関するよりも, 個人的適応に属する諸特性によりすぐれていることがわかる。それらは, 人格的要因としては, 10%水準のものも含めて有意水準にある特性は, 「2自主性」「5自省心」「6向上心」「12積極性」「 (5) 自己統制」の5特性で, 人格的因子として有意負荷量のもとに抽出されたものは, 「4根気強さ」「5自省心」「6向上心」「12積極性」「 (7) 思考的内向」などであつた。
    このような個人的適応に現われる要因や因子をみると自省心, 自己統制のように消極的に学習を自制・自しゅくする面に現われる自我概念と, 向上心, 積極性のように自己を促進させる面を区別することができるが, 因子分析の結果では「自己統制の因子」ともいうべき前者に関する特性が第1因子として重要視された。
    第2は, 情緒的適応の次元に属する諸特性で, 「 (4) 自己価値感」「 (8) 劣等感」「 (10) 感情興奮性」「 (11) 抑うつ性」「 (14) 神経衰弱」などの要因において有意な差異を示し, 因子としては, 「13情緒の安定」「 (4) 自己価値感」「 (9) 情操」において, 0群の優位が認められた。このことは, 0群は情緒的に安定し, その精神的健康の度もより健全円満であることを示している。
    第3は, 社会的適応の次元に関する特性で, その要因としては, 「3責任感」「9協調性」「 (2) 学校適応」が有意水準のもとに摘出され, 人格的因子としては, 「3責任感」「 (1) 家庭適応」「 (6) 社会的・文化的教養」は第1因子として, 「7公正さ」「8指導性」「 (3) 社会適応」などは第II因子として抽出された。児童の家庭および相互の円満な人間関係は, 外部の刺激により支配されやすいかれらの心意を安定にして, 学習を健全に動機づけることになる。
    以上を要約すると, 0群の学習能率と相関している人格的特性は, 行動および精神的健康の各種の次元にまたがって広範であるが, 第1に自我概念の充実していること, 第2に情緒的適応に安定していること, 第3に社会的適応の円満であること, の3点に帰するようである。
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  • 近藤 敏行
    12 巻 (1964) 3 号 p. 177-185,192
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    The purpose of this investigation is to construct a new inventory for the measurement of neuroticism and extraversion-introversion. The First Trial Inventory
    As the first trial, the author composed an inventory of 78 items, which was divided into 4 groups as follows; E-I Group (20 items), N Group (20 items), Eg-1Group (19 items), and Eg-2 Group (19 items). The inventory was administered to 156 junior high school pupils. The tetrachoric correlations between the items within each group were calculated, and factor analysis was executed by Thurstone's centroid method. The factors after orthogonal rotations of axes were interpreted as follows. Thinking introversion, and Social extraversion from the E-I group. Delicacy, Lack of Con fidence, and Anxiety from the N group. Self-sufficiency, and, Emotionality from the Eg-1 group. Ego-strenth, Ego-centricity, and Ego-defence from the Eg-2 group. The Second Trial Inventory
    As the second step, another new inventory was composed discarding 8 items from the foregoing inventory, and adding 32 new items. The new inventory was divided into 5 groups as follows; E-I Group (20 items), D-C Group (22 items), Anx Group (20 items), S-Eg Group (20 items), As-Ce Group (20 items). The inventory was administered to 193 senior high school pupils. The factors extracted in this case were interpreted as follows; Social extraversion, and Thinking-introversion from the E-I group, Dilicacy, Emotionality, and Lack of Confidence from the D-C group, Psychogenic anxiety, and Somatic Symptoms of Anxiety from the Anx group, Self-sufficiency, and Ego-centricity, and Ego-maturity from the As-Ce group. Most of the factors corresponded to those which were extracted from the first trial inventory. Inventory for Practical Use
    Eighty seven items loading high onto the 10 factors (excepting Self-sufficiency) were selected, and a third inventory was composed for practical use. This inventory was administered to 1262 subjects, including junior high pupils, senior high school pupils, and college students. They were divided into two groups; one the younger group and the other the elder group. Scores of traits (factors) were correlated and factor analyzed for both groups separately. Four second order factors were extracted for both groups. In regard to the patterns of factor loadings, the four factors of the one group showed close resemblances to the four factors of the other group, The factors were interpreted as follows; 1. Hypochondria. 2. Ego-tonicity and Emotionality. 3. Surgencydisurgency. 4. Thinking introversion and extraversion.
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  • 12 巻 (1964) 3 号 p. 188
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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