教育心理学研究
Online ISSN : 2186-3075
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12 巻 , 4 号
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  • 津留 宏
    12 巻 (1964) 4 号 p. 193-201,252
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    報告Iの手続きを経て選出された成人性測定の有効項目, 男28, 女19を青年期の終期の時期と様相を明らかにするため20才代を中心とする被験者1104名に質問紙で実施してみた結果, 男は25~26才, 女は21~22才をいちおう青年期の終期とみるのが適当であるという結論を得た。しかしこの時期の心理的様相は男女によつてかなり異なり, 男子では知的成熟は早く進むが情緒面には一部未成熟性を残し, 社会面では対人関係の技能のうえで不十分な状態であり, 女子では全体として男子より未成熟性が著しく, 特に情緒面, 社会面は部分的成熟が認められるだけでまだ不安定だが, 知的面でやや落ちつきが現われるという状態であることが推察された。しかも男女とも個人差が大きく, それはひとつは質問に対する内省の難しさによるが, もうひとつは生活環境的条件, 殊に結婚経験に関係していることが示唆された。
    しかし報告I, IIを含めて, この研究にはいくつかの反省すべき点が残る。
    その1は成人性をはじめからいくつかの項目に分けて扱つてきたが, これらを総合した成人としての人格全体の特徴を明らかにはしなかつたこと。したがつて成人性の発達もこれらの項目の計としてのみみられ, 人格全体の問題として心理的に論じえなかつたこと。
    その2は結局, 成人としての認定基準を年令という社会的なものによらざるをえなかつたこと。30才代の人を成人であるという根拠は社会的にはあつても心理学的にはなにもないのである。
    その3は20才代の推移を各才ごとにみるには各才少なくも男女各200名くらいの被験者が望ましく, その点, 被験者の数が部分的に少なかつたこと。そのため最終的には2才段階別にしかみられなかつたこと。
    その4は有効項目が案外すこししか残らなかつたので, これを4領域別にみるのはむりが生じたこと。女子の場合, 殊にそうである。
    最後に質問紙で被験者の内省を手がかりとしてこうした成熟を探求する可否が問題になるが, これは同型の性格テスト一般についてもいわれうる問題である。本研究ではただ各項目の表現上の意味およびその心理的特性の意義がもつと明確にされるべきことが挙げられるだろう。
    なお成人性といつても青年期の終期の測定が主目的だつたから, 老化あるいは老衰を意味するような成人性現象は取り扱わなかつた。したがつてここで意味する成人性は老人も含めた成人のすべての特性についてふれているものではない。
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  • 三浦 香苗
    12 巻 (1964) 4 号 p. 202-215,253
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    ある公式を学習する場合, 公式がなりたっ基礎となっている原理について理解して学習するのと, 理解しないで学習するのとでは, また, 同じく理解したという場合においても, 原理が提示されて理解したのと, 学習者が考え出して (これを発見とよぶ) 理解したのとでは, 公式の使用・記憶・転移において差が生ずるかどうかを, できるだけ実際の授業場面に近いかたちで検討するのが実験目的である。
    女子高校2年生93名を, 公式提示群, 公式原理提示群公式提示原理発見群, 公式原理発見群の4つの異なる方法群に, 数字の成績により等質に分ける。等差数列の和の公式について, それぞれの数示法で約25分一斉学習する。この場合, 例題数は群によつて異なる。
    直後テスト, および1週間・8週間後に追跡テストを行なったところ, 単純に公式を使用するという点では差がないが, 複雑な問題の場合には, 原理について学習しなかった公式提示群は, 原理について理解を得ている他の3群よりも劣る。公式の転移については有意差はない。公式の記憶では, 公式原理提示は1週間後と8週間後との間に急激に忘却したが, 公式原理発見群では余り変化せずに, よく記憶されていた。
    これにより, 原理理解学習の方が無理解学習よりも効果があり, 発見学習の方が提示学習 (学習者の側からいえば受容学習) よりも記憶作用に効果をもっことが明らかにされたのであるが, この結果をさらに確かめるために補助実験として, 同じく女子高校生15名に, 個別面接法にて同じ内容について学習させ, その学習過程を比較した。それによると原理について理解を与えない教示法では, 生徒は計算を早く行なうことはできるが, 公式を機械的に用いてあまり公式の成立する理由については考えない傾向がある。原理が提示される方法では, 説明を受けて理解したものが, 認知構造にあまりしっかりと関連づけられないのに対し, 発見法の被験者は公式を使用するのには時間を要するが, 公式を柔軟に活用・変形することができる。しかし, ヒントを与えないで独力で行なわせると, 公式という形にまで思考を高めることができずに終ってしまった。
    この結果から発見的方法によると, 学習者の認知構造内で学習内容がよく組織化されやすいので記憶されやすいと推論できる。
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  • 久保田 正人
    12 巻 (1964) 4 号 p. 216-224,254
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    When Mentally Retarded Children (MRs), taken into the special class, make improvements in their mental health, their school activities, or academical training, the effect of the improvements should in some way appear in WISC scores. Thirty eight MRs (including 15 pupils of the writer) were followed up for about 2-6 years.
    Results
    (1) IQs increased (WISC VIQ 60-66, PIQ 64-67; Suznki Binet IQ 56-59.(2) Performance dominace diminished.(3) Increase of SS (scaled score) was great (more than 1.5) in Comprehension, Digit span, Picture Completion, and Maze. Arithmetic had also a considereble SS increase. A moron boy of 13 years attained 10 marks of RS (rawscore), 7 of SS.(4) Vocabulary and Digit Symbol gave evrey little SS increase.(5) From a 1-year follow up of normal Kindergarten children, we had findings: 1) SS increase was great in Digit Span, Block Design, Object Assembly, Digit Symbol. 2) Comprehension and Picture Completion gave little SS increase. 3) Verbal dominance disappeared.(6) Generally speaking, the less the RS of the 1st test, the more the SS increase was likely to happen.(7) In many cases a single subtest score could distinguish borderlines, morons, imbeciles; while Block Design could less do it.(8) Looking at the individual cases, it was hard for the writer to find systematic relationships between subtest profiles and clinical observations.
    Interpretations
    (1) SS increases are assumed to have resulted from following factors: 1) Improvement of mental health, and of verbal activities.(espeially in Compr.). 2) Improvement of academical training.(esp. in Arithm.). 3) Learning effect of the test itself.(esp. in Maze, and in many P tests in the follow up of normal children). 4) A special factor with Digit Span. It was found out elsewhere by the writer thet in MRs of more than 4.5 years of MA, a sudden increase of Span to a certain limit (5 forward, 3 backw.) is likely to be seen, and that between 5-7 years of MA, Span and intelligence has almost no correlation.(2) SS increase by the factors 3) and 4) isof lettle meaning.(8) We may atribute P-V discrepancy to different conditions: emotionally disturbed, hospitallized, etc., but never to any IQ level of WISC. In the process of WISC scaling, it is a logical impossibility that any level of IQ might have one-sidedly P of V dominance. It was once supposed that low IQ might be P dominant, and high IQ vice vice versa. But Wechsler himself lately disproved it. Both tests may equally refer to the g-factor, except that V tests would have more to do with emotional conditions.(4) Here we may classify the mental ability into3groups. A: Habitual skills that have become crystallized, as Cattell expresses it, as the result of earlier learning application of more fundamental general ability to some fields. It reminds us of “Assoziationsverbindung” by Jaspers. B: Ability to adapt to new situations, where crystallized skills are of little help. Fluid intelligence, as Cattell calls it, reminds us of Jaspers's “Aktverbindung” C: A rather mechanical effort of vigilance which is needed in Digit Span and Digit Symbol. Both tests are affected directly by fatigue or intoxication. MRs are deficient decidedly in both of them.(5) Those tests which gave not substantial SS increase show the limitation of MRs in2aspects: B and C. Those which gave much SS increase by factors 1) and 2), indicate the possibilities of MRs in the fields of A.
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  • 城戸 幡太郎
    12 巻 (1964) 4 号 p. 225-231
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 川村 幹
    12 巻 (1964) 4 号 p. 232-236
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    教員養成制度の改善について近年諸案が発表され, 最近教育職員養成審議会からの答申も出ている。これに関し, 心理学および心理学関係科目が教員養成にどのような役割を与えられたかを, 内外の資料からとりまとやて紹介する。なお, この資料は主として中島 (1961) によつた。
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  • 12 巻 (1964) 4 号 p. 252
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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