教育心理学研究
Online ISSN : 2186-3075
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13 巻 , 2 号
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  • 杉村 健
    13 巻 (1965) 2 号 p. 65-69,123
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Sechrestが小集団において見出した暗黙の強化の効果が, 競争的な学級集団においても生ずるかどうかを検討した。
    小学校4, 5, 6年生各3学級ずつの児童を用い, それぞれ2学級を実験群, 1学級を統制群とする教室実験を行なつた。競争的な教示のもとに, 1けたの数を4個加える加算作業を4分間ずつ2日続きでやらせた。実験群に対しては, 2日目の作業開始直前に, 第1日目の成績についての言語強化 (賞賛・叱責) が与えられた。すなわち, 各学年で実験群に割当てられた学級成員を, 第1日目の成績がほぼ等しい男女同数ずつの2群ずつに分け, そのうちの1群に属する者の名前を呼んで級友の前で賞める場合 (正の強化) と, 同様にして1群に属する者のみを級友の前で叱る場合 (負の強化) を作つた。したがつて, そのような明白な強化を受けた級友を観察していた者は, 暗黙の強化を受けたとみなすことができる。
    第2日目の正答数から第1日目のそれを引いた差によつて比較してみると,(a) 明白に賞められた者と, 明白に叱られた級友を観察していた者とが, 同程度によい成績を示し,(b) 明白に賞められた級友を観察していた者の成績が最も悪いことが明らかとなり, また (c) 暗黙の強化について学年差が暗示された。強化の受取り方に関する内省報告からは,(d) 明白に叱られた級友を観察していた者は叱責を回避しようとする気持が強く, 明白に賞められた級友を観察していた者は賞賛を得ようとする気持が強いことがわかつた。
    以上の結果から, 学級集団においても暗黙の強化が生ずることが明らかであるので, 賞罰の効果に関するHuslock流のやり方についての問題点や, 実際の教室場面における暗黙の強化の問題などについて述ベた。
    付記本研究の共同研究者である奈良学芸大学生福島俊博君, 統計的分析に対じて有益な助言をいただいた滝野千春助教授, 英文アブストラクトの校閲をしていただいた上田敏見教授および実験にご協力いただいた付属小学校川端通敬教頭と担任諸先生に厚く感謝する。
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  • 生沢 雅夫
    13 巻 (1965) 2 号 p. 70-81,124
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    The latent structure analysis that was originally devised for the measurement of social attitudes can be applied to the study of mental development. Using the latent class model, one of the models of the latent structure analysis, we can hope to find the latent classes or genotypes underlying in a given population or group.Knowing the number and properties of types at several age levels, we can see the differentiation process along with age increment. By analyzing the behavioral data pool gathered from several age levels, we can also hope to find the types corresponding to the critical developmental stages.
    This writer has already reported that the data concerning the interests of first, third, and fifth graders of elementary school by inventory was analyzed by the latent class model.It was found that in each grade pupils were divided into two latent classes, where one of the two classes was the masculine type of interest and the other was the feminine type of interest.
    This article reports the results that were obtained by analyzing the above data from several different points of view.The data pool obtained from first, third, and fifth graders was analyzed in order to find the interest types that correspond to the critical stages of mental development.Although the subjects and data analyzed here are the same as cited above, it will be repeated.The subjects were 270 pupils attending the elementary school attached to the Hirano Branch of Osaka Gakugei University. The interest inventory that was prepared for this research consisted of about 200 items, and Ss answered them by marking one in the Like-Dislike-Indifferent scale (e.g.In team play, how do you like to be the boss?-L-D-I).Answers were dichotomized before analysis.On the basis of each item's retest reliability (using a point correlation coefficient), with a 20-30 day testing interval, 45 items were selected and analyzed by the the latent class model.
    Analysis I.Answers obtained from 270 pupils of the first, third, and fifth grades were analyzed after the general solution of B.F.Green, Jr., with some minor changes.Two latent classes were found: the masculine type of interest and the feminine type of interest but the types corresponding to the critical developmental stages were not found.
    Analysis IIA.Data from 160 boys of first, third, and fifth grades which were analyzed.Two latent classes were identified, which were interpreted as the lower grader's masculine type of interest and the higer grader's masculine type of interest.
    Analysis IIB.Data from 110 girls of first, third, and fifth grades were analyzed, and two latent classes were also found: The lower grader's feminine type of interest and the higher grader's feminine type of interest.
    In addition, some evidence indicates that the “Type I” found in “Analysis I” rather represents the higher grader's masculine type, and that “Type II” found in “Anlysis I” rather represents the lower grader's feminine type.Sc, it may be said that the higher grader's masculine type and the lower grader's feminie type are more fundamental types of interest and the lower grader's masculine type and the upper grader's feminine type are less fundamental. Therefore the two types which were found in “Analysis I” and which were named as masculine and feminine types are considered as a composite of two sub-types.
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  • 千葉 堯
    13 巻 (1965) 2 号 p. 82-90,125
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    The purposes of this study were (a) to consider Jean Piaget's theory on conservation (especially conservation of liquid and weight), and (b) to analyse the role or meaning of nonconservation.
    Hypotheses: (1) Even if the child does not exhibit conservation in Piaget's classic experiments, we cannot say that he has no conservation.(If we admit, as Piaget, that the child cannot acquire conservation without logical multiplication or conceptual coordination, we must reject our hypothesis.)
    2) Because of perceptual and (other conditions inhibiting the child from exhibiting conservation, the child who has acquired conservation cannot exhibit conservation if conditions change.
    Procedure: Our Subjects were 71 primary school pupils (6-9 years old).
    1) Piaget's classic ex (periments of conservation
    2) Conservation of liquid by usin g screened beakers: Two standard _beakers are partly filled so that the child judges them to contain equal amounts of water.Another beaker which is hidden by a screen except for the top is introduced.The Experimenter pours from a standard beaker into the screened one.Then the child is asked which has more to drink, or do they have the same amount.
    (3) Quantification of liquid: Two beakers, A and B (A is wider than B) are partly filled, and two empty beakers (one is identical with B and the other is smaller than A and B in both height and width) are introduced.The child is asked,“Which has more to drink, A or B?”, and informed,“If you want to use these empty beakers, you may use them.”
    Results: (a) In comparison with the classic experiment, there is a striking increase in correct equality judgment in the screened experiment.(b) Without a concept of conservation, it is impossible for the child to quantify liquid.(c) The child justifies his correct judgment not by logical multiplication but by noting that “You only poured it” or “Its the same water.” (d) When the child acquires conservation and his concept of conservation is f ixed to some extent, he exhibits nonconservation.
    Judging from out results, we cannot explain result (a) and (d) by Piaget's theory.The child discovers essential causality by falling into nonconservation. In this way, he generalizes and develops his concept of conservation, and in this sense, the role of nonconservation is very important for the development of concept of conservation.
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  • 13 巻 (1965) 2 号 p. 90-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 川村 幹
    13 巻 (1965) 2 号 p. 91-100,126
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    人格をその人の所属する集団の基準にてらして, どのくらい逸脱しているかをみる方法により測定しようとするのが, この研究の測定方法である。問題として物語の筋書をあたえ, 同じ問題に5質問出して, 各質問に対する答として選択肢を選ばせる。選択肢は2群にわける。
    1) その集団で50%より有意に大の百分率で選択されている選択肢群以外の選択肢を選択しているものが大である程逸脱しているとする。これが主要な方法である。
    2) 各質問に対して選択した選択肢が, その集団の各質問に対して選択された選択肢群の頻数の間の大小関係にそつていないものであることが多い程, 逸脱しているとする。これが副次的方法である。
    しかしこの測定方法では, まず
    a) その集団が病的であれば, その基準は現代の社会の基準といちじるしく異なるので, その集団では逸脱していることが現代の社会の基準にてらせば, 逸脱していないことになる場合があるという問題がある。これに対しては次の2つの取り扱いがある。
    i) 集団の基準としてとられた選択肢群 (50%より有意に大の百分率で選択された選択肢群) が, 多数の集団で同じく基準としてとられた選択肢群と一致するかどうかみる。
    ii) 質問による選択肢群選択の変化をみる。また次の問題がある。
    b) 基準に強迫的に従う場合もあるから, 基準から逸脱していないからといつて正常であるとはいいがたい。これに対しては正常者を選び出す方法がとられる。強迫的に従う場合は異常固定の場合もあるので, 正常という語を通常の意味よりも狭く, 異常固定の「異常」に対する程度のものを意味すると考え, 集団新・人格診断検査によつて正常者を選び出す方法をとつた。そして逸脱は人格の「好ましさ」を意味するものと考えられるが, 正常者についてこの研究の測定方法の結果と集団新・人格診断検査の結果との相関を求めたところ, 相関があつた。
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  • 山内 郁
    13 巻 (1965) 2 号 p. 101-111,127
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    あらわな行動 (overt bahavior) をもとにして分類した精薄児のタイプと, 算数能力との関係を考察した。
    被験者は18人, 1Ω が51~80, MAが6: 2~9: 1, CA10: 9~13: 9の範囲の児童である。
    (1) 全般にAタイプ (基本的なタイプ) では, 他のタイプに比べて, 学習の達成率がよかつた。次にBタイプ (興奮的なタイプ), Cタイプ (制止的なタイプ) の順であつた。
    (2) 数の基本的な内容においては, 3つのタイプの差は小さいが, 外的な事物との接触によつて学習されることの多い内容では, 特にBとCタイプに著しい差が認められた。
    (3) Aタイプが, 他のタイプにくらべて発達的に学習能力で伸びが見られた。
    (4) Bタイプが, 機械的な1頂方向的思考を要する内容のものと, 逆方向的河逆的な思考を要するものの間の達成率の差が大きかった。
    (5) Cタイプは, その差が少なく, 他の内容間の差も小さかった。また, Cタイプは, 学習する速度が遅く, 吸収される内容も少ないが, いったん学習して吸収されると定着する傾向はBより大きいようである。
    (6) タイプと関係なく, MAについて考察を行なった。MA6才と7才の間で臨界点になるようである。MA8・9才~7才はいちおう70%の達成率を示し, 3年生程度の内容を教材として取りあげうると考えた。MA6才以下では, 基本的な内容を取りあげねばならないと思われた。
    (注) 本研究は39年度文部省科学研究費総合研究 “精神薄弱児の心理, 身体発達及びその教育効果についての研究” (代表者三谷甚次郎) の一部であり, 京都学芸大学の岡本夏木, 田村昌彦, 来栖淳郎各氏のご協力によるものでここに感謝の意を表する。
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  • 13 巻 (1965) 2 号 p. 111-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 松井 匡治
    13 巻 (1965) 2 号 p. 112-120,127
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    昭和39年11月5日から11月25日までの間に, 仙台市内5つの幼稚園の園児423名の家庭 (主に両親) と, 26の幼稚園の教師66名を対象として, 数教育の実態および数教育観に関して質問紙調査を行なつた。
    その結果は, およそ次のとおりである。
    (1) 園児の家庭のうち, 約90%が数教育を行なつていると答えている。数教育の開始年令は一般に早くて2才, 遅くも5才頃からであり, ほとんど母親か父親が教えている。その場合, 適当な機会を見出したり, 子どもの必要, 興味や質問などに応じてむりのない教え方をしており, 定期的・系統的にとりあげる者はごく一部に限られる。したがつて, 約1/3の者が教える際の困難点を指摘しているにすぎない。
    (2) 各家庭で教えている数の領域・内容をみると, 小学校初学年で体系的・抽象的な算数学習を始めるに当たつて大切であると考えられる, いわゆる算数の数学的側面が主であり, それとくらべて, 数の社会的適用に際して一般的な経験を与えるものと考えられる数の社会的側面はあまり扱われていないといえよう。
    (3) 幼稚園において数の教育を実施する必要があるかどうかについては, 約70%の者が必要性を認める。その理由には, 園児の生活や遊びにおける必要性, 数に対する要求, 興味や理解力の発生を挙げる者が多い。一部に, 入学の予備知識としての必要性をとなえる者もある。しかし, あくまで子どもの生活や遊びを通じてむりのない程度で扱うべきであるとする意見が大勢を占める。
    (4) 幼稚園の教師の約80%が数の教育を行なつたことがあると答えているが, 教え方ではやはり家庭の場合と同様な傾向がみられ, 系統的に教える者はごく少数である。
    (5) 幼稚園における数教育の必要性に関しては, 教師の約85%がその必要を認める。その理由に挙げられている内容はほとんど家庭の場合と同様である。その場合, 園児のふだんの生活や遊びに必要な数を, 子どもの生活や遊びと切り離さないでとりあげていくべきであるとする意見が大部分である。
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  • 13 巻 (1965) 2 号 p. 120-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 13 巻 (1965) 2 号 p. 123
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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