教育心理学研究
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17 巻 , 1 号
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  • 柳井 晴夫
    17 巻 (1969) 1 号 p. 1-12
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    変数バッテリーを施行した被験者集団のデータからそのまま相関行列を求めて因子分析するという通常の因子分析の方法にかわって, 被験者集団を学年差'性差. などによって層別化し, これらを分散分析のモデルにしたがって, 各Rの要因別の分散に分析し, これを2変数の場合の共分散行列や相関行列に適用して, これらの行列を幾つかの要因行列に分解し, 因子分析を行う方法を提案し, 実際のデータを用いてこの方法の有効性をある程度裏づけることができたわけである。この方法は, L. J. Cronbachの唱えた汎化可能性の理論を因子分析に拡張したものとも考えられるが, この理論が測定誤差の科学的操作を意図しているものであるとみられることから, 筆者の唱えた因子分析の方法も因子分析の科学的操作を意図しているものといえるかもしれない。これまでの因子分析的研究においては, 同一の変数バッテリーから異なる研究者によって全く異なる因子が抽出されるということがしばしばみられたわけであるが, これは単に測定の誤差や, 因子分析の方法の相違によるものとしてかたづけられる問題ではなく, この因子の不一致の原因がより詳細に分析されていかねばならない。本研究においては, この最も大きな原因が, 被験者集団の有する情報の分析の欠如であることを指摘してきたわけであるが, 本研究はその1つの手がかりを与える機能を持つのみで, さらにいろいろな角度からの検討が必要とされるものである。具体的応用例としては, 適性能力の一般因子より発達差に関する因子を除去することができたわけであるが, この他に実験因子をいろいろ変化させてデータを集め, この新しい因子分析の適用によって, データに含まれている実験条件の影響を排除した因子を抽出することも可能になろう。これはデータ得点の信頼性の検討を意味するものであるが, 因子分析によって抽出された因子の信頼性はこのようにデータ得点の信頼性にまでさかのぼって検討されていかねばならないものである。この点に関して, 多くの具体的応用例の解析を早期に検討する必要があると思われる。
    このように, これらの因子分析的研究においては, データそのもの科学性, つまり得られたデータの基盤となる実験条件や被験者集団の有する情報の分析, さらにはある集団に含まれる被験者の分布に関する新しい重みづけの方法などが充分に考慮されていかなければなるまい。この他に, 因子分析の科学性を推進するものとして, L. R. Tucker (1964) が提唱したThree Mode Factor Analysisという新しい分析法がある。これは, 実験条件を分析する場合のように, 変数群, 被験者群の他に, ある1つの実験因子が含まれるデータがとれた場合にその2つずつを組み合わせて因子分析を行い, 抽出された3組の因子間の関連を核行列* (core matrix) によって示すものであるが, この方法と筆者の提案した分散分析的因子分析法の関連も今後に検討されるべき興味ある課題といえよう。
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  • 17 巻 (1969) 1 号 p. 12-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 松田 伯彦, 松田 文子
    17 巻 (1969) 1 号 p. 13-22
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    言語強化の5つの組合わせ, すなわちRW, RNw, NrW, RNおよびNWの効果を, 精神薄弱児とほぼ精神年令の等しい正常児に, 3選択弁別学習の習得と消去を行なわせることにより調べた。
    その結果, 習得水準 (1ブロック9試行全正反応) に達するまでの試行数は, 両被験者群間に有意差なく, 言語強化群間にも有意差はなかったが, RWが最も勝れ; RNとNWがそれに次ぎ, NrWが最も劣る傾向がみられた。
    学習の型をみると, 精神薄弱児では, 学習は後期に進む型であり, 正常児は全期にわたって直線的に進む型であった。学習の型を言語強化群別にみると, 精神薄弱児と正常児では上記にのべたようなずれはあるが, 有意に RWとRN系が勝れ, NW系が劣ることが示された。
    消去過程の誤反応率 (習得時の正刺激を選んだ時を正反応として) は, RWとNW系条件下では両被験者群ともほとんど零であった。RN系の誤反応率では正常児の方が精神薄弱児より高かった。両被験者群をこみにして, RNwとRNの誤反応率の間に有意差はなかったが, RNwの誤反応率は消去4・5・6から7・8・9ブロックの間に有意に減少し, RNは全体に試行とともに増加する傾向を示した。これらの消去過程の結果は, われわれが2 選択弁別学習の結果から導き出したNの特性に関する仮設, すなわち1) Nは本来正の強化物である, 2) Nは学習とともに対にされた言語強化と反対の強化値を獲得する, 3) 精神薄弱児は正常児よりもNが負の強化値を獲得することが一層困難である, という3つの仮設を支持するものであった。
    しかしこのようなNに関する仮設では, 上記の言語強化群間の差を説明することができないため, 正反応と誤反応の出現率の違いと, RとWの情報量の違いが論じられた。そして選択肢がっ3つ以上の学習の場合, Nはほとんど無視され, そして言語強化の組合わせ効果の違いは, RとWの情報量の違い, 情報量が等しい場合にかぎり正反応と誤反応の出現率の違い, によって説明できることが考察された。
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  • 17 巻 (1969) 1 号 p. 22-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 杉村 健
    17 巻 (1969) 1 号 p. 23-27
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本実験の目的は, 幼児における逆転移行学習の速ざが抽象能力と正の関係を示すという仮説を検証することである。この仮説は, Kendler and Kendler (1962) の言語的媒介反応説から演繹されたもめである。
    160名の幼児がそれぞれ2つの対象からなる20項目の抽象検査を与えられた。被験者は, たとえばすずめとはとに共通な特徴はなんですかというように, 2つの対象に共通する抽象語を推測するようにいわれた。この検査にもとついて, 40名が得点の低い方から, 40名が得点の高い方から選択され, そしてその者に対して弁別と逆転を与えた。2次元 (大きさと明暗) の弁別問題が用いられた。それは大きい黒と小さい白の正方形の対と大きい白と小さい黒の正方形の対からなっている。被験者はまず大, 小, 白, 黒のいずれか1つを正刺激として学習した。それが完成すると教示を加えたり中断することなしに, 逆転が与えられた。弁別と逆転の学習基準は10 回中9回正答であった。
    主な結果は次のとおりであった。(a) 高い抽象能力をもつ者と低い抽象能力をもつ者の間に, 弁別の成績に有意な差がなかった。(b) 明暗次元が適切なとき高い抽象能力をもつ者は低い抽象能力をもつ者よりも逆転移行問題を速く学習した。しかし, 大きさ次元が適切なときは両者の間に有意差がなかった。以上の結果を, Kendlerたちの言語媒介モデルに関連して考察した。
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  • 河合 直子
    17 巻 (1969) 1 号 p. 28-36
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    The purpose of the present experiments was to examine the relations between personality traits and sensory-motor learning abilities in adults, under the two conditions of neutral (Exp. 1) and stressful instructions (Exp. 2).
    Twenty one college boys and girls served as Ss in Exp. 1, and 18 students in Exp. 2, and the apparatus used was a stylus maze with a buzzer which would sound each time Ss made an error. Measurements taken were a) number of repetitions req-u ired to reach the criterion of learning (R), b) total number of errors made in reaching the criterion (E), and c) total time spent (T).
    Under the neutral instruction, Ss were required to learn three tasks with free speed, and after 24 hours they were again required to learn them. A month later, they were instructed to learn the same mazes with the instruction that would make them stressful. In Exp. 2, they were told to learn as correctly and quickly as possible, and were informed time spent every five seconds.
    The summary of the present experiments was as follows.
    1. In Exp. 1, Ss who obtained a high score in Rhathymia tended to take a small Learning Index (LI=_??_), while in Exp. 2, Ss who were lacking in objectivity and had inferiority feelingshad a tendency to take a small LI. It might be stated that Ss with such characteristics would be apt to be much motivated by the psychological stress.
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  • 松田 伯彦, 松田 文子
    17 巻 (1969) 1 号 p. 37-51
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    正常児と精神薄弱児におこなった3選択弁別学習における5つの言語強化の組合わせの量的結果を, さらに質的に理解するために, 誤り要因分析を行なった。なお, ここで分析の対象となる学習は, 3元 (色, 形, 位置) 3値の弁別学習で, 正値は3色のうちのある1色である。
    その結果次のようなことがあきなかになった。
    1. 誤り要因1 (被験者があらかじめ有する刺激の偏好偏嫌にもとつく) を示す人数は, 各群間に有意差はみられず, また出現率の抑制はすみやで, 学習成績全体に及ぼす影響はほとんどないと思われる。
    2. 誤り要因II1, II3 (色または位置の交替反応) はすべての群において誤り要因II/1, II, 3 (色または位置の連続反応) よりも強く, その関係はRW群で最もはやく抑制された。また誤り要因II1, II3の出現率はすべての群において比較的スムーズに試行とともに低下したが, 誤り要因II, 1, II, 3ではNW系の出現率の減少はスム-ズでなく, また出現率もNrWが有意にRWや RN系より高かった。これらのことは, Wの持つ情報量はRのそれより少いうえに, 被験者の情報処理能力を越えてほとんど利用されないためと考えられた。したがつて, 消去の結果にみられるような, 精神薄弱児においてR N系のNが負の強化値を獲得しがたい, ということは, ここではあまり学習成績に関係しないことが理解された。
    3. 誤り要因III3 (直前の試行で正であった位置を選び, 負であった位置をさける) をIII, 3と比較すると, 概して前者が強いが, 消去の結果から直前の試行の正誤が最もよぐ知らされると考えられる群, すなわち精神薄弱児におけるRW, NrW, NW, 正常児におけるRW, RNw, NrWにおいて試行の初めからIII3が強くあらわれ, 抑制が遅かった。とくにNrWではIII3の出現率が高く, その低下は停滞した。すなわち, Nの強化値の教示や獲得のしやすさがマイナスに働くことが示された。
    4. 形に関する誤り要因II2, II, 2, III2およびIII, 2 は, 他の誤り要因が抑制されかけたころにあらわれる傾向があり, 副次的であった。
    5. ステレオタイプな反応は精神薄弱児において正常児より有意に多くみられ, 前者の学習曲線が中期に停滞する大きな原因と考えられた。
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  • 17 巻 (1969) 1 号 p. 51-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 山下 勲
    17 巻 (1969) 1 号 p. 52-60
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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