教育心理学研究
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2 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 依田 新, 大橋 正夫, 島田 四郎
    2 巻 (1954 - 1955) 1 号 p. 1-9,64
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    小学校へ入学したばかりの1学級の児童に担任の教師が個別に面接して, 好きな友達と嫌いな友達の名前を無制限にあげさせた。こうして毎月1回3年生の終りまで合計36回にわたって学級内の友人構造を調査した。これを主として数量的に分析した結果次のことが明らかとなった。
    (1)好きな友達としてあげる人数の平均は第1回では1人以下であったのが次第に増加し, 終には3人を越すようになつた。あげた嫌いな友達の数はそれより稍少いが, 大体類似の傾向をたどつて増加する。
    (2)好きな友達として女子が指名するのはほとんど最初から女子が多いが, 男子が男子を多くあげるようになつたのは2年生の3学期に入つてからである。とれに対して嫌いな友達としてあげるのは, 男女ともはじめから男子が多い。
    (3)多数から集中的に選ばれるスターは, 「好きな友達」ではほとんど女子, 「嫌いな友達」ではほとんどが男子である。両方ともその地位はかなり安定しているが, 特に前者はそれが顕著である。
    (4)本研究の年齢範囲では選択行動の一貫性は発達に伴って増大しているとはいえない。しかし積極的選択の方が拒否的選択よりも常に高い。
    (5)好きな友達の相互選択の量は一般に男子同志より女子同志の間の方が多く, 又次第に多くなるが, 異性間のそれは2年生を山とし3年生ではかえつて少くなっている。又相互依存の程度は次第に高くなって行く。相互に嫌い合つている組の数には性による差がなく, 又異性間のそれは3年生に急増している。
    以上のごとは一般に言われているよりも早く既に1年生頃から性的対立がみら札それが3年生にはかなり顕著になることを一貫して裏づけているように思われる。しかもそれはまず女子の方の側から現れ, ややおくれて男子の方にも現われることを示している。しかしこれは本研究の資料が面接調査によるものであるということに幾分関係があるかもしれない。
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  • 大西 誠一郎
    2 巻 (1954 - 1955) 1 号 p. 10-17,65
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    1. It can hardly be anticipated that one who once acquired a leadership in a group will be in a posit'on to regain it immediately by rejoining the group after a temporary absence. Eventually he tends to be obsorbed into the group, remaining a mere follower under the pressure of its cohesive force. And yet, sooner or later, he will presumably regain the leadership.
    My study aims to present an approach to the analysis of group morale in relation to the group and its former leader.
    2. Our experiments of April 1953 were shared by three sessions. In the first session, two groups, each being made up of four children and a leader-child, had a co-operative work for 30 minutes. In the second session, each group did thirty minutes' work twice with its leader excluded. In the last session the same work was carried on once with each group, including its former leader.
    3. Reactions equally observed with each group.
    (a) Rejoining the group, the former leader askes many questions of the process of the work done during his absence.
    (b) Rejoining the group, he becomes much less active in his directing group affairs.
    (c) A new leader appeares during his absence.
    (d) In the last session, the new leader continuously hold away over his group, supplanting the former leader.
    (e) In the third session, little or no increasing sign is shown that the members sought any command or approval of their first leader.
    (f) It remains undetermined, however, Whether or not the new leader in the second session was asked for his order-or approval.
    (g) The first leader, reluctant to participate in the group work, claims to divert the operation into another channel by offering anew project, which, however, has been rejected by the members. In effect, he failes to assume group control.
    (h) When and how he will regain the leadership remains to be solved.
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  • 辻 正三, 中村 陽吉, 三木 清子, 山根 英郎
    2 巻 (1954 - 1955) 1 号 p. 18-29,65
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    「家族好性序列法」の回答で父母に対する関係によって子供を2群にわけ, 父母に対する関係の正常な群に比して, 異常な群が, ロールシャハテストの結果総反応数が少いことが見出された。この事を, それが両群の反応意欲の差であり, 異常の方が我々の定義によつて相対的に強くfrustrateされた行動であったのであるとみようとした。もしそうみることが妥当ならば家族序列法の回答から父母への人間関係が普通から外れていると推定される(その点でfmstrateされていると推定される)児童の群の方が相対的にfrustrationの度の大きい行動傾向を示すとみることが出来る。この推論の妥当性は, 今後筒検討されなくてはならないが, 両親と児童の人間関係と児童のパーソナリティ形成, 或は行動傾向との間の関係を問題にする際の一つの小さな寄与ともなり得れば幸せである。尚R (綴反応数) の解釈に人間関係のfrustrationを考え得る可能性牽み得たことは, ロールシャハテクニィク研究の上にも一つのみのりであつたように思える。
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  • 塩田 芳久
    2 巻 (1954 - 1955) 1 号 p. 30-42,66
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    以上の結果を要約すると次の通りである。
    (1) 初学年児童の算数レディネスの一般的傾向の現状はほぼ満足すべきものであること。
    (2)これを入学当初の児童の数知識として列挙すれば次の通りである。
    算数の数学的側面
    Aひじようによく発達しているもの
    1. 50までの数を機械的に教えること
    2. 具体物による20までの数のかん定, 同一視, 再生, 此較
    3. 1位の数字を読むこと及びかくごと
    4具体物, 半具体物による10以下の数の加減510以下の数の加減を含む問題解決 (言語問題) B比較的よく発達しているもの
    6. 2ずつ10まで数える
    7. 逆に10から1まで数える
    8. 2位の数字を読むこと
    9数字による10以下の加減
    10. 具体物, 半具体物による10以下の数の乗除
    11図示による1/2, 1/4の理解
    Cごく少数のものしか理解できないもの
    12. 2位数による位どりの概念
    13. 口頭による10以下の数の加減
    14図示による3/4の理解
    15. 乗除を含む簡単な問題解決 (言語問題) 算数の社会的側面
    Aひじようによく理解しているもの
    1. 簡単な測定用具の使用
    2乗り物の速さの比較
    3. 簡単な10前後の数を表わしたグラフの読みと理解
    4. 簡単な物の形を図形に置きかえること
    5. 単純な図形の基礎的な理解
    6. 順番, 右左の理解
    B比較的よく理解しているもの
    7. 時間単位で時刻を読むこと8. 対の意味
    9. 100円, 10円, 5円, 1円, 50銭の貨幣価値の関係
    10. 曜日, 今日と明日の関係
    11. 個数による買物の仕方Cごく少数のものしか理解できないもの
    12. 1年の月数, 1月, 1週間の日数
    13. 1時間, 30分の時間経過
    14. ダースの意味 (数量)
    15. 方向の南北の関係
    16. 誕生日 (月, 日)
    17, 目方による買物の仕方 (目方の単位)
    (3)個人差は社会的側面よりも数学的側面において-そう大きく, 2年よりも1年において-そう大きい。
    (4)地域差は2年においてよりも1年において, また数学的側面においてよりも社会的側面において-そうけん著に認められる。1年においてみられた大, 中小, 農の明瞭な3地域差が, 2年においては大と中小との間の差はなくなり, 大, 中小と農の地域差となるのは注目されてよい。
    (5)学校差は1年においてよりも2年において, また大, 中小よりも農山村において-そう著しい傾向を認める。
    (6)男女差は1年においては3地城ともに, 2年においては農山村においてのみ認められる。
    (7)幼稚園などの特別な経験の影響は1年においてはきわめてけん著に認められるが, 2年になるとほとんど認められなくなる。
    算数レディネスというからには, このようなテストの結果が, 将来の算数学習とどのような関係を示すかについて研究することは, 今後に残された多くの問題の中でも, もつとも重要なものであると思う。
    最後に, この研究は四日市市立数育研究所の神沢良輔, 諸戸尚一両君との協同研究であることを附記しておきたい。なお, 検査の実施に際しては多くの方々からひじような御援助をいただいたととをことに深く感謝する次第である。
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  • 中川 大倫
    2 巻 (1954 - 1955) 1 号 p. 43-50,67
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    1. 色と形の部分内容視は心的全体過程の分化過程として把握することが出来る。この点で武政氏の説を支持し, Schollの類型論的考想をとらない。
    2. 普通児はその発達の初期において色彩視が多く, 次第に形態視が増し, 幼児末期には分節視が優位となる。
    3. 精神薄弱児の場合には一般に色彩視が多く, 形態視. 分節視が少い。19才迄の被験者を考慮に入れると, 幼児4才~6才に見られる反応の傾向が拡大された形で見られる。ここに, 精神薄弱児の心性上の特性が現われている。
    4. 色と形の部分内容視の変容には経験的要因が大きな影響を及ぼす。
    5. 特に精神薄弱児の吟味を通じて見られのであるが, 色と形の部分内容視の変容には知的要因が関係する。知能の高い者に色彩視よりも形態視が多く, 又分節視の傾向も大である。
    6. 幼児に形態視よりも色彩視の多い理由は余り明確ではないが, KatzやVolkeltの指摘する原始的心性や色彩の印象性・情緒性はその要因としてあげることが出来るであろう。本実験に明かにされた精神薄弱児に色彩視の多いこと, Weiglの指摘した健忘性失語症患者が形よりも色によつて分類作業をすること, Schollの実験した難に色彩視の多いこと等を思い合せると, そこにある連関性があるように思わ々る。
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  • 荒川 勇
    2 巻 (1954 - 1955) 1 号 p. 51-60,68
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Purpose: To find out deaf pupil's ability to use auxiliary words and verbs which is an important element in their development of the Japanese language, and to seek suggestions to the planning of instruction for them.
    Procedure: Performance test of sentences which are to be filled up with auxiliary words and verbs was given to 179 secondary deaf school pupils (53 lower secondary, 126 upper secondary pupils) and 197 secondary hearing school pupils (98 lower secondary, 99 upper secondary pupils).
    The ratios of the correct use of each auxiliary word, and verb were brought out and distributed into five step intervals.
    Abstruct of the result: 1. In deaf groups, most of ratios of the correct using of each auxiliary word failed into 0-20.0 step interval, and few of them entered in 60.1-80.0 or 80.1-100 step intervals.
    On the other hand, in hearing groups most of the ratios entered in 80.1-100 step interval and few of them failed in 0-20.0 step interval.
    2. Most of ratios of the correct using of each auxiliary verb were scattered in 0.-20.0 step interval or 20.1-40.0 step interval in deaf groups and the ratios which entered in 60.1-80.0 or 80.1-100 step interval were far more in hearing groups than in deaf groups.
    3. Therefore, such ability of lower and upper secondary deaf school pupils tend to be inferior to that of hearing pupils of the first grade of lower secondary school.
    4. Errors of deaf pupils at the test of auxiliary words are caused by
    (a) imperfect discrimination of surd sound and sonant.
    (b) omission of letter.
    (c) hypermetre
    (d) impemfect considemation to the connection of words.
    (e) using of other parts of speech.
    (f) immatureness of ideas.
    (g) to seize partialiy the line of thought.
    (h) subjective embeliighment to the line of thought.
    5. Ermors at the test of auxiliary verbs are caused by (the same of aboves are excluded)
    (a) mistake of inflextion.
    (b) misupderstanding of tenses.
    (c) displacement of conjecture to designation.
    (d) confusion of passive and afformation. Suggestions for the planning of instruction for the deaf children.
    1. To prevent deaf children from acquiring sign language.
    2. Practice of modes of expression as well as extending vocabularies.
    3. Training of readmg and descriptive abilities.
    4. Training of ductive and inductive thinking.
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  • 2 巻 (1954 - 1955) 1 号 p. 64
    公開日: 2013/02/19
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