教育心理学研究
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24 巻 , 3 号
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  • 松村 ひろ子
    24 巻 (1976) 3 号 p. 137-147
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 体制化を異にする学習様式を用い得るような刺激事態, すなわち知覚的・空間的手懸の豊富な系列課題とそれらの手懸が排除された系列課題を用いて, 系列学習における学習様式の発達的変化を検討することである。
    刺激系列の体制化の要因としては,(1)「提示位置」: 5つの色彩円がそれぞれ異なる位置に継時的に提示される (D条件) か同一の位置に提示される (C条件) かと,(2)「明瞭度」: 記銘時も想起時も共に提示位置が明示されている (V-O条件) かいない (NV-CA条件) か, 記銘時は明示されているが想起時には明示されない (V-CA条件) か, の2つが用いられた。したがって, D条件はC条件より, またV-0条件はV-CA条件より, V-CA条件はNV-CA条件より知覚的・空間的手懸が豊富だと考えられる。
    課題は, 上述の2要因で規定された系列の提示後, その系列を各項目の色彩名で, 直ちに想起することであった。被験者は5歳児, 7歳児, 11歳児各36名であった。
    主な結果は次の通りであった。
    1. 提示位置に関して, 試行数や誤反応数から分析すると, 5歳児ではD条件の方がC条件に比べて有意に速く学習し, 7歳児と11歳児ではD条件とC条件の間に有意な差はなかった。
    2. 明瞭度に関しても試行数や誤反応数の分析を行ったが, この要因の3条件間には有意差はなく, 提示位置や年齢との交互作用も有意ではなかった。
    3. 系列位置効果に関してみると, 5歳児ではC条件下で著しい逆U字曲線が見出され, 7歳児や11歳児では, D条件とC条件の差は少なく, 系列位置曲線も直線的になっていることがわかった。
    4. 随伴行動に関してみると. 5歳児では可聴な命名が多いのに対して, 7歳児やi1歳児では命名は少なく, 口唇を動かす行動が増加することがわかった。
    以上の結果から, 5歳児では提示位置によって規定された知覚的・空間的手懸がある場合には, それらの手懸を用いた知覚的操作による学習を行うので, それらの手懸が欠けている場合に比べて系列は容易に学習され, 7歳児や11歳児ではい}ずれの場合でも学習が容易であるのは, 知覚的・空間的手懸に依存せず, 言語・概念的操作による学習が行われるからだといえよう。
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  • 石井 京子
    24 巻 (1976) 3 号 p. 148-155
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 観察学習の習得過程に及ぼすMode1 の行動提示をObserverがどう認知するかという認知的ズレの大きさと, Mode1に与えられる代理的強化の効果を明らかにすることである。
    仮説
    1. 認知的ズレが大きい群では, いかなる代理的条件群にも観察学習の習得がなされないだろう。
    2. 認知的ズレが小さい群では, 観察学習の習得に代理的強化条件によるちがいがあるだろう。
    (1) 代理的強化報酬群は, 学習習得プロセスが早く進行するために, 反応遂行潜時が短かく, また反応遂行量が多いであろう。
    (2) 代理的強化罰群は, 丸観察学習習得に対して抵抗が生ずるために, 反応遂行潜時が長く, 反応遂行量も少ないであろう。
    被験者は幼稚園男児69名で平均年齢は5.7才である。
    実験群は, 認知的ズレの大小群にそれぞれ, 代理的報酬群・代理的罰群・無強化群・統制群を作った。
    統制群を除く各群の被験者に1人ずつ, 3分間のカラーフィルムを見せる。フィルムの内容は, 6才の男児が母親とおもちゃ (ブロック, ミニカー, 童話) で遊ぶもので, 結末に報酬・罰・無強化の各効果を入れた。統制群はおもちゃだけが写ったフィルムを見せられた。フィルムを見た後, 実験者は10分間部屋をあけOBの行動観察をする, その後,「自分の好きなことをして遊びなさい」と教示を与え, 5分間観察をする。認知的ズレの大きさの操作は. おもちゃ群の中でどれが一番好きかを尋ね, 「ミニカー」と答えた者を認知的ズレ小群とした。
    結果は以下のようである。
    1. 認知的ズレが大群では, 観察学習の遂行はほとんどみられず, 各代理的条件群間にも有意な差は見られなかった。
    2. 認知的ズレ小群では, 報酬群及び無強化群は罰群よりも反応遂行量・反応潜時ともに有意な差が見られた (U=7.0p<. 05, U=10p<.10)。(TABLE 1, 2)
    3. 認知的ズレ大群が, ズレ小方向 (ブロック) への反応を示したのがTABLE3である。報酬群は罰群との間に有意な反応遂行量差 (U=12.5p<.05) を示しているのが見られ, 代理的強化の般化が予想される。
    4代理的強化条件解除後の自由遊びにおいて, 認知的ズレ小群では報酬群・無強化群は罰群よりも, 有意に習得量が多かった (t=3.87p<.002, t=3.39 p<.05)。(TABLE4)。
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  • 下仲 順子, 村瀬 孝雄
    24 巻 (1976) 3 号 p. 156-166
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 居宅男女老人の自己認知像の把握とその加齢による発達的変化をみることを目的として行った。
    分析材料はわれわれが老人の一般的心理特徴研究を目的に経験的に作成した老人用文章完成テスト (33項目) を用いた。本研究の対象者は全員居宅老人で男65~74才代37名, 75才以上23名, 計60名。女65~74才代42名, 75 才以上25名, 計67名である。経済環境条件は中産階級層が大半を占める。対象者の健康状態は全員良好である。家族状況は男女共90%以上の者が子ども有であるが, 女性老人の81%は配偶者が死亡している。男性老人ではその率は13%にすぎない。学歴は都下在住老人調査報告と比較してやや高いレベルにある。
    1) 老年期前期の性差特徴は男性老人が著明であった。男性老人は若い頃の自己イメージ, 過去全般のイメージ, を肯定的にみ, また現在の社会に対する関心もみられる。一方, 女性老人では過去と若い頃のイメージは自己中心的な狭い関心に支配されているのが目立つ。
    2) 老年期後期では, 女性老人に特徴がみられ, 若い頃の家庭イメージを肯定視する者は多いが現在の自己イメージを肯定視することは男性老人より少なくなり更に対人関係に対するイメージも中立的反応が多くなっている。一方男性老人では現在の自己イメージの肯定視が特徴的である。
    3) 加齢による自己認知像の変化では, 従来いわれているような単一なプロセスでないことが判明した。つまり (1) 男女に共通した加齢変化として, 子どもイメージ, 老化イメージ, 自己の未来イメージでの肯定反応の減少というdisengagementな側面が示された。(2) 加齢変化での性差として女性老人は家庭イメージ, 対人関係, 現在の自己イメージ等多くの面で肯定視の減少が多く示されたが男性老人ではこの様な変化はみられなかった。これらの変化から女性老人の加齢による自己認知像の変化は disengagementの側面が中心であり, その変化の特徴は連続線上での衰退というよりは, 家族中心・家庭依存から自己中心と内的世界志向へと不連続的に質的変化の過程をたどることが見出された。一方男性老人では女性とある程度共通したdisengagementと並行的にengagement が続いており女性老人よりは連続的な心理的加齢過程をたどることが見出された。
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  • 原野 広太郎, 田上 不二夫
    24 巻 (1976) 3 号 p. 167-176
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    この研究は, 日本語の音読材料を用い, 遅延聴覚フィードバックの効果を音読速度および非流暢性について明らかにしようとした。実験は2つから成っていた。実験 Iでは遅延時間. 30秒までの5段階について, 普通文と普通文に対応する音数, 排列をもつよう統制した無意味綴 (ランダム語) を用いて音読時間と非流暢性を測定し, 遅延時間の効果と音読材料によるDAF効果の差異をみた。実験IIでは普通文は実験Iと同じ種類の材料を用い, 単語として, 1つは一定の熟知度を有する熟知語とこの熟知語に音数と排列を対応させたランダム語を用い, 遅延時間. 50秒までの遅延効果と, 音読材料によるDAF効果をみた。被験者は実験I, IIとも大学生で, それぞれ7名, 15名であった。装置はテープレコーダの録音ヘッドと再生ヘッドとの間隔を利用し, さまざまな遅延時間を得た。遅延時間は実験Iでは,.00秒,.11秒,.15秒,.20秒,.25秒,.30秒, 実験IIでは更にその上,.35秒,.40秒,.45秒,.50秒を加え, 10段階である。教示は, 両実験とも, 被験者に渡した紙に書かれている文, 単語あるいは無意味綴を, いつも読んだり, 話したりする速さで読んで下さいというものであった。被験者の音読は他のテープレコーダで録音され,(1) 音読時間 (2) 音読時間延長比 (3) 6つの特徴から成る非流暢度の3つの測度についてそれぞれ決められた単位で分析された。
    実験I, IIで得られた結果はつぎの通りである。
    (1) 普通文のDAFの最大効果遅延時間は. 20秒であり,. 30秒を越えると, 音読速度の単調な増加すなわち DAF効果の減弱がみられる,
    (2) 普通文の音数と排列に対応させたランダム語では普通文に比べ音読速度が著しく小さいが, 遅延時間との関係でいえば両材料の速度変化のパターンはきわめて類似している,
    (3) 熟知語の音数, 排列に対応したランダム語では, 変化パターンも音読速度も熟知語に類似している。このことは, 音読速度そのものは文と単語の差異に依存し, 遅延時間との関係ではその変化パターンは音の数, 排列に依存していることが示された。従って熟知性にはあまり関係がない,
    (4) DAF条件がない時の音読時間を基準とした各遅延時間の音読時間を示す延長比では,. 20秒と. 25秒では普通文においてDAF効果が大きく, 熟知語がそれにつぎ, ランダム語がもっとも小であった,
    (5) 普通文と同じ音数, 排列をもつランダム語ではむしろ普通文と同じ延長比を示すので, 延長比には音読材料の音の構成と熟知性との交互作用が働くと考えられる,
    (6) 遅延時間. 30秒以上では普通文はDAF効果が減少するが, 熟知語とそれと対応するランダム語では増大する,
    (7) 非流暢度はランダム語, 普通文, 熟知語の順で減少する。普通文の最大効果遅延時間は. 25秒である,
    (8). 25秒以上では普通文, 熟知語ともに非流暢度めの減少がみられるが, ランダム語では必ずしもこの現象がみられない。
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  • 山下 直治
    24 巻 (1976) 3 号 p. 177-184
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 山口 勝己
    24 巻 (1976) 3 号 p. 185-189
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 幼児の認知様式の発達的特徴を明らかにすることを目的として, 幼児の直線構成におよぼす図形の輪郭線の効果を検討した。被験者は, 4才児, 5才児, 7才児であり, 正方形,(正方形の) 回転形, 円形を描いたチェッカー・ボードの上で直線を構成するように求められた。主な結果は, 以下のようであった。
    (1) 4才児の正方形ボード, 回転形ボードにおる対角線の構成において, 図形の輪郭線の影響を受けた誤りが, 著しく認められた。
    (2)5才児では, 円形ボードと比較した場合, 正方形のように図形の輪郭線に「カド」のような手がかりのあるほうが, 傾斜方向の構成は容易であった。
    3) 4才児および5才児の円形ボードにおける誤りには, 出発点から間違っている構成が著しく認められたので, 正方形ボード, 回転形ボードにおける誤りとは異なった性質のものであるという考察がなされた。
    (4) 7才児になると直線構成は容易になり, いかなる課題においても80%以上の正答率を示した。
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  • 山崎 晃
    24 巻 (1976) 3 号 p. 190-194
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 柏木 恵子
    24 巻 (1976) 3 号 p. 195-202
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 24 巻 (1976) 3 号 p. 206-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 24 巻 (1976) 3 号 p. 206a-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 24 巻 (1976) 3 号 p. 206b-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 24 巻 (1976) 3 号 p. 206c-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 24 巻 (1976) 3 号 p. 206d-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 24 巻 (1976) 3 号 p. 206e-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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