教育心理学研究
Online ISSN : 2186-3075
Print ISSN : 0021-5015
検索
OR
閲覧
検索
24 巻 , 4 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 鹿内 信善
    24 巻 (1976) 4 号 p. 207-216
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 次の仮説の検証を目的とする。創造性の高いものは, 複雑性・新奇性を有する刺激によって認知的コンフリクトが喚起されている事態での知識獲得において有利であろう。また, Getzels-Jackson現象は, このような事態での知識獲得において生起するであろう。
    これらの仮説を検証するために, コンフリクト (C) 条件・非コンフリクト (NC) 条件の2つの条件が操作された。各条件での手続概要は以下である。C条件: (1) 事前テスト (直前実施)(2) 被検者は, ある新奇な現象を生起させることが可能か否かの予想をする。ついで, この新奇な現象が呈示される。これらの手続により, 複雑性・新奇性による認知的コンフリクトの喚起が期待される。 (3) 被検者は, この現象の生起理由をのべた, 認知的コンフリクト低減情報を呈示される。(4) 事後テスト (直後実施)(5) 把持テスト (1週間後実施)。NC条件: この条件はC条件と主に次の2点で異なる。第1に予想手続がない。第2に現象の生起理由をのべた情報のあとで当該現象が呈示される。これらの手続は, 複雑性と新奇性を減ずるためにとられる。
    仮説を支持する結果は, 題材として用いた現象を生起させる操作とその理由説明をもとめる記述式のテストにおいて主として得られた。これらの結果は, 創造性の高いものは照合的 (複雑・新奇) 刺激に対して接近傾向を有しているためであると考えられる。
    抄録全体を表示
  • 森 敏昭, 宮崎 正明, 加来 秀俊
    24 巻 (1976) 4 号 p. 217-223
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    実験Iでは記憶能力と概念分類能力との関係が検討された。被験者は4才児, 5才児, 6才児, 各30名であった。各年齢段階の被験者は15名ずつ, 高頻度語群と低頻度語群に分けられた。被験者は絵カードを分類しながら記銘する課題が課せられた。記銘材料は16語からなっており, 4語ずつ4つのカテゴリーに属していた。高頻度語群は高頻度語からなる記銘材料を, 低頻度語群は低頻度語からなる記銘材料を記銘した。その結果, 年齢発達に伴なって, 正分類カテゴリー数が増加し, それを反映して再生語数も増加することが明らかになった。このような結果から, 記憶の発達と概念の発達との問には密接な関係があるという考察がなされた。
    実験IIでは概念を利用することは記銘の段階で促進効果をもつのか, 検索の段階で促進効果をもつのかという問題が検討された。
    2×2×3の要因計画が用いられ, 分類作業の有無, 検索手がかりの有無, 年齢のいずれも被験者間変数とした。その結果, 検索手がかりを与えることは, いずれの年齢段階においても再生を促進するが, 分類作業を行うことは促進効果を持たないことが明らかになった。このことから, 概念を利用することは記銘の時点よりも検索の時点において顕著な促進効果をもつという解釈がなされた。しかし, 分類作業と検索手がかりとの交互作用がみられたことから, 概念を利用することは記銘の時点においてもなんらかの促進効果をもつということが示唆された。
    抄録全体を表示
  • 佐藤 公治
    24 巻 (1976) 4 号 p. 224-234
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究では熟慮型, 衝動型がMFFテストの課題解決過程において取っている視覚的な探索行動をアイ・カメラを用いて測定し, その分析がなされた。
    本研究の結果から言えることは次のようにまとめられる。
    (1) 熟慮型は衝動型に比べて標準, 各選択刺激への注視数が多く, 長い反応潜時の間に多くの情報収集をする行動がとられていると考えられる。
    (2) また熟慮型は刺激問を比較していく方法として, 「同一部分比較」」「連続比較」といった組織的な比較パターンを用いる回数が多い。
    (3}衝動型は標準刺激のすぐ下に位置する刺激への注視が多くなる注視の位置による偏好がみられた。
    (4) 熟慮型は組織的な比較パターンを多く用いてはいるが, 衝動型との間に走査方略のパターンの質的な違いは存在しなかった。このことからMFFテストの取組み方の違いとして熟慮型, 衝動型があるのではなく, ただ「同一部分比較」や「反復型」などの比較パターンを熟慮型が多く用いているというその量的な差にすぎないと結論づけられる。
    (5) また熟慮型と衝動型の一方が有効な走査方略を用いているとか, 余分な情報をも収集するような注視行動が多くみられるということもなかった。
    (6) 成人の場合には熟慮型と衝動型の注視行動は量的にも近似したものになっている。児童と成人の問には, 視覚的走査の発達的差異がみられ, 成人になると効率のよい走査を行っていくことが示された。
    本研究では熟慮型と衝動型との間に視覚的走査方略の本質的な違いは見出されず, これまで熟慮一衝動性の発現のメカニズムを説明するものとして用いられてきたとの「方略上の相違」ということでは説明不可能であり, 新たな説明原理が必要である。また熟慮一衝動性を, Kaganの言うような情報処理の方略の個人差の次元として考えることにも疑問を持たざるを得ない。
    確かにこれまで熟慮型は衝動型と比べてMFFテストに限らず他の知的課題においてもすぐれた成績を示すといわれ, そこではスタイルによる課題の取組み方の相違ということが考えられていたのであるが, これまでの研究の中にはいくつかの矛盾する結果も示されており, 必ずしも一貫した結論が得られているわけではない (Block 他1974, 臼井他1976)。
    このような研究の段階にあっては, 我々は熟慮一衝動性について明らかにしなければならない問題を多数有しているが, -広く他の知的課題場面であるとか, 日常の行動場面との関連性の中で検討していくことがより一層必要となってこよう。
    抄録全体を表示
  • 佐藤 静一, 篠原 弘章
    24 巻 (1976) 4 号 p. 235-246
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 数量化理論第II類を適用して, 予測要因としての担任教師のP機能 (3カテゴリー), M機能 (4 カテゴリー) の2要因が, 外的基準変数としての学級雰囲気, 学級意識それぞれ高, 低2群に与えている潜在的影響度をカテゴリースコアによって検討すると同時に, 得られた両機能のカテゴリースコアを結合することによって, いわゆる教師のPM式指導類型 (3カテゴリー× 4カテゴリーの12類型) が, 学級雰囲気や学級意識に及ぼす影響度について検討することである。
    調査対象は, I小学校6年生6学級238名及びF小学校4, 5, 6年生各3学級380名である。調査項目は予測要因としての学級担任教師のP, M両機能と, 外的基準変数としての学級意識及び学級雰囲気である。調査方法は学級を単位とする集合調査法である。数量化理論第II類の適用は, I小学校, F小学校別々に行った。
    主な結果 (相関比及び的中率) は次の通りである。
    学級意識総合点 (I小, 相関比. 484, 的中率69.2%; F小, 相関比. 338, 的中率61。6%), 学級集団への誇り (I小. 360, 66.7%; F小. 470, 62.8%), 学級集団凝集性 (I小. 313, 65.8%; F小. 299, 60.3%), 参加的雰囲気の因子 (I小. 377, 65.8%; F小. 340, 63.5%), 親和的雰囲気の因子 (1小. 296, 64.1%; F小. 191, 56.1%), 男女融和とおとなしさの因子 (1小. 151, 55.3 %), 男女融和の因子 (F小. 184, 56.9%), おとなしさの因子 (F小. 175, 56.1%)。
    さらにP, M両機能のカテゴリースコアのレンジから, 各外的基準要因の高・低2群を判別する予測力の高さでは, いずれもM機能要因がP機能要因に比べて高い結果 (2倍から18倍の効き方) を示している。このようにM機能要因の規定力が強いことは否めないが, 一方, P, M両カテゴリーのカテゴリースコアを合計して得られる12個の指導類型の判別スコアからさらに次のことが示唆される。即ち, 強度の強いMカテゴリーに, さらに強度の強いPカテゴリーが結合するとき, その指導類型の学級雰囲気や学級意識に及ぼす潜在的影響力は一層大きくなるといえる。
    抄録全体を表示
  • 横島 章
    24 巻 (1976) 4 号 p. 247-251
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    高校生女子4学級を対象に, 世界史の授業から市民ト成績を知識および理解の2つの視点からとらえると同時に, 直後テスト後1か月間の自発的学習の有無を調査し自発的学習者の成績を調べた。この実験の枠内でという限定をした上で次のような結論を得た。
    1. EGはCGに比べ, 羅列的な知識の量 (知識テスト) では差はなかったが, 本質的な教材の理解度 (理解テスト) は深かったことが, 直後テストから得られた。
    2. EGはそれゆえ, 把持量においてもCGより良い成績が得られることが予想され, 2か月後に把持テストを施行したところ, 直後テストと同様, 知識テストに差はみられなかったが, 理解テストでは有意にまさっていたことが明らかにされた。
    3. EGはCGより本質的な内容の理解度が深まるので, 配当授業時間終了後において, EGでは自発的な学習がより積極的に行われることが期待されたが, その人数は, かえってCGの方が多かった (CG10名, EG7 名)。しかし, 実験授業に直接影響を受けた3名は全員 EGであって, 把持-理解テストで好成績を示した。
    抄録全体を表示
  • 中津 達雄
    24 巻 (1976) 4 号 p. 252-256
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究の主な目的は, Atkinsonの達成動機づけ理論が, いかなる実験課題, 実験条件においてより予測性を持ち得るか, を検討することであった。実験に先立ち小学校6年生の被験者から, 達成動機がより強い群 (Ms>Maf) 及び失敗回避運動がより強い群 (Maf>Ms) の2 種類の動機群が選ばれた。
    まず実験課題として, いずれも「努力」が関与するがその程度の異なる単純課題と複雑課題を考えたが, 両課題間の理論仮説の現われ方には差がなかった。この結果は, 両課題問のMs, Mafの喚起度の差は, 「偶然性」の関与する課題と比較した場合程大きくないことによると考察された。
    一方実験条件として, いずれも達成志向的であるが, 課題の達成のみを強調した課題志向条件と, 課題達成の持つ「意味」を強調した未来志向条件を設定したが, 結果は課題志向条件において理論仮説との一致がより多く見出された。この結果は, 未来志向条件は他の動機をも喚起する重複的な動機づけ条件と考えられ, Yerkes & Dodson仮説を適用することで説明が可能であると解釈された。
    抄録全体を表示
  • 24 巻 (1976) 4 号 p. 268-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Vol. 24 (1976) No. 3 p. 146
    修正箇所:その他 右側
    抄録全体を表示
  • 24 巻 (1976) 4 号 p. 268a-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 24 巻 (1976) 4 号 p. 268b-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Vol. 24 (1976) No. 3 p. 186-189
    修正箇所:その他 左側
    抄録全体を表示
  • 24 巻 (1976) 4 号 p. 268c-
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top