教育心理学研究
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3 巻 , 3 号
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  • 田中 熊次郎
    3 巻 (1955 - 1956) 3 号 p. 1-13,52
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    (1) ソシオメトリーは, 今や, 革命的ソシオメトリー (Revolutionary Sociometry) の時代に入つてきた。この新しい方向への試みとして「社会的共感性測定法」が提唱される。われわれが, この方法によつて調査した結果では, 児童生徒の学級集団における「社会的共感性」 (Sociempathy) の発達は, 相対的脱逸度 (v) によつてみられるようである。すなわち, 学年が進むにつれて, vは小さくなる。
    (2) 杜会的共感性測定の結果は, 社会的共感性得点及びその順位によつて示される。この順位をパーセンタイル・ランクに換算し, 1年8カ月の間隔をおいての2回の測定結果を比較するに, 社会測定的地位 (Sociometric Status) は, 学級の再編成により, 又, 進級によつて変容することがわかる。この変容には, 個人差・性別グループ差及び学級差がある。
    (3) 社会的共感性測定の結果は, 「社会的共感図」(Sociempathic Diagram) によつて図示される。このダイアグラムによつてみると, 社会的共感関係は, 規準 (criteria) によつて変容し, 又, 進級によつて変容することがわかる。
    (4) 社会的共感図の吟味により, 又, 社会心理学的理論から, 社会的共感関係の理論的類型が得られる。この類型は, 好感関係I-IX, 無関係X, 反感関係XI-XIX として示される。この類型がどう現われるかを, 規準の順に並べたものを, 「社会的共感系列」 (Sociemapthic Series) とよぶ。社会的共感系列の変容を検討することにより, 各個人児童の行動の具体的法則が得られる。
    われわれは, 以上の考察から, 「社会的共感性」
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  • 橋本 重治
    3 巻 (1955 - 1956) 3 号 p. 14-24,52
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    この研究は, 答案返却の方法として, I-無返却, II -単に返却するのみ, III-返却して自己検討, IV-返却して簡単な講評と矯正を加える, の4つを仮定し, それが学習成果に及ぼす効果並に他の2, 3の関聯問題を追求することにあつた。その結果を要約すれば
    (1) 返却法III, IVはI, IIに比してたしかに効果的だとの結論を得た。
    (2) 返却法IIIとIVとでは, IVがすぐれた方法であると考うべき相当な証拠があがつた。
    (3) 方法IとIIについては, 何等有意の差を見出すことはできなかつた。
    (4) 以上の結論は, 学習評価の価値に関する著者の基本仮定のいくつかに関係し, それを支持しているようである。
    (5) テスト並に答案返却は, 一般的にみて, 能力の高い生徒に対してよりも, 能力の低い生徒に対してがより大きな積極的効果を及ぼした。
    (6) 全体を通して最も顕著な進歩を示したのは, 返却法IVを能力劣等群に適用した場合であつた。このことは, 能力の劣つた生徒への返却法としてはIVが最も効果的であることを意味するであろう。
    (7) 返却法IIIも亦, IVについで劣等群の生徒の学習に対して効果的であつた。
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  • 小室 庄八
    3 巻 (1955 - 1956) 3 号 p. 25-31,53
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    等質の二集団に於ける学習指導法の相異が児童の社会的行動に如何なる変容をもたらすかについて6ケ月間の実験の結果を要約すると, 前の研究 (1) の結果と大体同じような傾向が見られた。即ち
    (1) 児童中心の学習指導法は教師中心の指導法に比して学友間の理解と交友関係を増し, 交友分離の傾向は減少する。
    (2) 児童中心の指導法では自主的な協力的態度が助長されるが, 教師中心の指導法では利己的他律的で協力的態度が少い。
    (3) 児童中心の指導法では男女の協力が目立つが, 教師中心の指導法では男女は協力的でない。
    (4) 上述の諸傾向は他教科の学習場面や学校生活に於いても或程度認めることが出来る。
    尚教科の成績にいつて比較して見ると次のことが言える。
    (1) 両指導法とも概括的には差異は認められない。
    (2) 児童中心の指導法は知能の上のものについてはあまり差は見えないが, 知能の低いものにとつて不利な傾向が見られる。
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  • 天野 牧夫
    3 巻 (1955 - 1956) 3 号 p. 32-36,54
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    The aims of this study are to find out significant factors of the repetition of an offense when we predict it concerning the delinquent juveniles under the probation, to compare empirically the variation in the accuracy of the prediction which are due to the different techniques in the quantification of categories of those factors, and thereafter, to get acquainted with the useful technique for making the prediction table.
    The surveyed factors include not only those before they came under probation such as the life history, the personality, the environments, but also those observed, recorded by the probation officers during their probation. 136 successful cases and 59 cases a second offense are the subjects of this survey.
    x2 and critical ratio technique are used for the selection of the significant factors and category. The seized significant factors are fifteen in number, and the significant categories involved in those factors were twenty two in number. Four quantification techinques are compared with one another: (1) the technique which Mr. Hayashi used for parole prediction,(2) the technique employed by Dr. Glueck to investigate the delinquent juveniles,(3) the technique which gives-1 to each of the categories which are closely related to a second offense, and gives +1 to those related to a success,(4) the way to apply Dr. R. J. Wherry's formula of weighting to the percentage of a second offense and a success, concerning each of those twenty two categories.
    When the score of each of those 195 subjects is calculated according to the abovementioned techniques, the accuracy of prediction can be theoretically calculated as follows: the technique (1) has an accuracy of 88%, the technique (2) 74%, the technique (3) 80%, and the technique (4) 80%. The difference between the technique (1) and the other three techniques is significant (P=0.05), and there can be found no significant differnce between the other three techniques.
    The technique (1) quantifies the categories byweighting both the factor and category. Moreover, it uses such a way of weighting that will maximize, with each of the factors, the difference of the mean in both groups,“Success” and “Second Offense”. In case of the technique (4), the figures attached to each category is optional. The technique (2) and (3) are less valid because the weight given to the categories is decided only by the percentage of “Success” or “Second Offense”. It is presumable that the difference in the way of weighting categories is the main reason why we get different accuracy percentage among the four techniques.
    The distribution of scores of both groups,“Success” and “Second Offense”, which is on the prediction table, shows us such accuracy percentages as follows: t.(1) 84%, t.(2) 79%, t.(3) 82%, t.(4) 80%. This means that there is no significant difference among the four techniques, and that the figures do not coincide with the theoretically calculated results mentioned above. The latter is due to the fact, I presume, that the distribution of scores of both groups does not show the normal probability curve as the surveyed subjects are rather few in number. In order to make a strict comparison of the accuracy percentage, it will be necessary to apply the quantified categories to the new samples which have not been used in their quantification.
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  • 久芳 忠俊
    3 巻 (1955 - 1956) 3 号 p. 37-43,55
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    一般に気質とは内在的な生来性素質に関する名称であつて性格とは生来性の要素と環境との輻輳によつて獲得されたものとの結合組織化されたものであると言われている。然し吾々が日常観察する児童生徒は, どこまでが気質で, どこまでが性格だと峻別することは甚だ困難である。従つて一括して気質性格として取扱うことが妥当である。若しそのように考えないとしたならば性格陶冶とか性格教育と言われているものを否認することになる。それであるから気質性格は内在的な要因の発達や外力によつて変化するものであると言う立場から意志気質検査を 10才から14才に至る5力年間実施してその結果を要因の上から吟味したのである。
    (1) 要因の上から概括的に言うならば年少時では思慮を現わす要因が支配的であるのに対して運動の速度, 決断速度の要因は比較的消極的である。12才~19才頃ではどのような要因が気質性格において支配的であるかは容易に捉えることができない。従つてそれ以後の年令になつて始めて明確なものとなつてくると考えられる。
    (12) 類型上からは, 同一型を終始維持している場合は極めて僅少で, このTable8を算出する前に検査の各項目について整理を行つて変動を見たのであるが一定の型に嵌つたような場合は大して見られなかつたが然し低学年では比較的運動速度能力を現わす項目において変動の幅が広く, 精密細心を現わす場合が幅が小さい傾向がうかがわれ, その他拡張, 自信等では幅広い変化が見られた。また男女差を見たのであるが殆んど一致して特に著しく目立つた場合は発見されなかつた。総体的には (±0~±3) の範囲の変動が最も多く全体の75%を示している。そして (±4) の範囲より急に減少している。してみると気質性格は例え変化するとしても逐年的には幅の狭い範囲で変化するもののようである。V要約一般に気質とは内在的な生来性素質に関する名称であつて性格とは生来性の要素と環境との輻輳によつて獲得されたものとの結合組織化されたものであると言われている。然し吾々が日常観察する児童生徒は, どこまでが気質で, どこまでが性格だと峻別することは甚だ困難である。従つて一括して気質性格として取扱うことが妥当その他は各人各様で複雑である。
    (3)段階点の変動は (±0~±3) の範囲の場合が多数で, 従つて気質性格は狭い範囲で変化するのであつて, その小範囲の変化の累積によつて人格の或る一部を形成するものであると思われる。
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  • 大西 佐一
    3 巻 (1955 - 1956) 3 号 p. 44-50,56
    公開日: 2013/02/19
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    教育諸目標に含まれている機能や概念が明瞭に理解されることによつて, それらの目標の指導及び評価の効果が促進される。このため総ての主要な概念がその基礎的な特徴に応じて分析され分類され, 簡単なものから複雑なものへと統一された体制にまで発展されねばならない。かくすることによつて各教育目標はそれの個有の意義や解釈が与えられて, 他のものから明瞭に区別され得るのである。この計画は全構成を通じて出来るだけ論理的並びに心理学的に一貫性を有するものであることが望まれる。さし当り各教科及び学年段階に無関係なる基本的分類形式がここに示されている。
    先ず現行の教育目標け認識的, 情意的, 運動的の三領域に分けられる。この中第一と第二の領域に属する諸目標は第三の領域のそれよりも, その質に於てより複雑であるので, この二領域に対する分類の拠り所を示したのがこの研究である。
    認識的領域は知識と知的技能の二つに分析され後者は更に理解, 応用, 分析, 綜合, 評価の五種の知的行動として表現されている。情意的領域は刺戟に対する反応の機制の順序を追つて三段階に分けられる。対象の受容, 感動的体験, 傾向の形成がこれである。この中で対象の受容過程はこれを関心と興味とに分析する。第二の感動的体験は所謂鑑賞であり審美的諸目標を含む。第三の傾向形成の段階は, 習慣, 態度, 適応の三過程に分けて説明されている。習慣はその行為が自働的になることを求める如き単純な目標に制限され, 又態度はそれが形成される時の活動の種類に従つて, 知的, 審美的, 道徳的 (又は社会的) の三つに分けられる。最後の適応機制は抑制的と積極的の二種の行動形式から見ることができる。
    認識並びに情意の両領域に亘つて, 各項目域いは副項目の内容を例証する為に, 現行の学習指導要領の中から具体的な教育目標が選ばれて示されている。この様にして構成された基本的分類形は単に現行の諸目標をよりよく理解するに有用であるのみならず, 更に新らしい而も重要な目標を導き出したり, 又教育諸研究や諸通信の能率を高める為にも有用であると思われる。
    なお最後にこの構想を適用する一例として一般社会科の一般目標を分析した私案が掲げてある。
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  • 3 巻 (1955 - 1956) 3 号 p. 52
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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