教育心理学研究
Online ISSN : 2186-3075
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4 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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  • 森本 博, 賀集 寛, 中田 義朗
    4 巻 (1956 - 1957) 3 号 p. 1-7,59
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 意味的関連に関する一連の研究の一部である。
    問題この第一報告においては, 連想法と, Osgood & Suciの提出したSemantic Differential法によって, 同意語と反意語の差異を, 客観的に分析しようという試みがなされている。
    方法「賀集と久保の3音節動詞の連想価表」より, 同意語と反意語を含む10語が選ばれた。これらの語を分析する為に, 我々は, Semantic Differential法を採用したが, Osgood & Suciの方法に, やや改訂が加えられている。被験者は20名の学生である。
    結果連想価に加えて,(Semantic Differentialによって測定された) Dスコアと因子負荷量が意味関係の測度として用いられた。その結果は以下の通りである。即ち,
    (1) 同意語においてはち連想価は大であり, Dスコアは小である, そして共通因子が抽出された。
    (2) 反意語においては, 連想価は同意語の場合同様大であったけれども, Dスコアは大であり, そして因子分析の結果は, 反対の極を示した。
    考察と結論以上の諸発見より, 反意語は同意語と明瞭に区別され, そしてSemantic Differential法が, Osgoodも言及している様に, 反対語を量的に分析するのに, 特に有用であるとの結論を得た。更に, 種々の型の反対語研究にSemantic Differentialを適用する可能性が認められた。
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  • 田中 国夫, 松山 安雄
    4 巻 (1956 - 1957) 3 号 p. 8-14,59
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    社会的態度を因子分析のQテクニックの方法を用いて, 解明しようとするのが我々の主題である。本研究に於ては, 次の2つの点に問題をおいた。第1は, 青年学生集団に於ける, 天皇及び親に対する態度類型を見出すこと, 第2は, 被験者を家族という小集団に求めて, アメリカ及び新中国に対する態度の個人間の態度布置を見出すことである。
    第1の問題については, 先づ141名の大学生に, 天皇と親に対する態度尺度を与え, 平均的傾向を算出した。その結果は, 天皇に対しては中立的, 親に対しては比較的好意的である。尚天皇に対する態度と, 親に対する態度との間の相関は, γ=0.086で, その関係は全くみられない。次に上記被験者より30名を選び, 天皇及び親に対する態度尺度に含まれる各意見を, 各自の好みに従い品等させ, 個人間の相関を求めた。その結果を因子分析すると, 次の如き類型を見出し得た。即ち, 天皇に対する第1の類型は, 家父長的信頼型因子であり, 第2の類型は, 天皇制否定型因子である。親に対する第1因子は, 純敬愛型因子であり, 第2の因子は, 批判的愛情型と解釈された。又天皇に対して第1類型に属する者が, 親に対しては第2類型に属するという如く, 天皇と親に対する態度が, 同一個人内に於て統一した体系をなして居られぬ事が見られる。第1因子とも第2因子ともつかぬ, 明確な判断を欠く者は女性に多かった。
    第2の問題については, 被験者を2つの家族に選定した。大阪市在住と神戸市在住の家庭で, 成員はいずれも 5名である。各家族成員に, アメリカ及び新中国に対する態度尺度に含まれている意見を与え, 品等させ, Qテクニックにもとづき因子分栃したその結果得た因子行列を, 直交座標上にプロットすると次の事が判った。両家族とも, アメリカに対する類型は, アメリカの対目政策を批判し乍らも, 世界の文化のリーダーとして敬愛する類型と, 徹底的に批判乃至非難する類型との2つの因子がある。中国に対する態度は, 両家族ともに同一方向に群り, 家族成員間に対立的布置が余りみられないで, 皆同一類型に属している様子が見られる。今日の中国に対するマス・コミユニケーションのあり方の一端をも伺い得て興味深いものがある。
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  • 池田 徹太郎, 河合 隼雄
    4 巻 (1956 - 1957) 3 号 p. 15-19,60
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    てこの研究はロールシャッハテストを用いて, 施設児の人格の型を見出そうとしたものである。
    (1) 施設児の人格の型として4つの型が予想された。それらをロールシャッハテストの記号の組合せにより明確化するために, 制御の様式により, SI型, O型, W 型, C型に分類した。
    (2) SI型は優秀児が多く, C型は問題児が多かった。
    (3) O型は年令と共に減少し, 他の4つは年令と共に増加する。
    (4) ロールシャッハテストの他の記号との関係が分析され, それによって4つの型の特性が明かになった。それらは
    SI型内的・外的制御良好で, 自発性にとみ, 知能も高いがやや不安感がある。
    O型制御の機制を獲得して居らず, 感情を表面に現わす。
    W型社会的に孤立することにより, 無制御な行動をさけるもので, 漠然とした不安感をもつ。
    C型感情を収縮さすことにより爆発的な行動をさける。生産性にかけ, 対人関係も悪い。
    此の研究を指導して下さった京大教育学部の倉石精一先生, 京大文学部の園原太郎先生, 及び我々の研究に協力して下さった天理養徳院の皆様に感謝致します。
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  • 中村 秀
    4 巻 (1956 - 1957) 3 号 p. 20-23,61
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Part I
    This experiment has been done to compare the respective rigidity of personality of deaf and normal groups, each containing 13 children, average 11 years old. To measure rigidity, the degree of co-satiation was calculated. Subjects were told to draw a simple figure as cat (tortoise, rabbit) repeatedly till they became surfeited and gave up drawing it. Then they were told to draw the next figure till they become surfeited with it. This procedure was repeated. Each drawing time was measured. The degree of cosatiation of each subject was calculated on the next fomula:_??_ T1 (2, 3) =time of drawing the first (second, third) figure. If T2 is equal to T1, the value becomes 0, showing that the satiation of the first activity has not influenced the second activity at all, and that the boundary between two psychical regions corresponding to two activities is very rigid. If T2 (T3) is 0, the value becomes 100, showing that co-satiation was 100%, and that the boundary between two regions is very weak. The result showed that the degree of co-satiation was 9.56 in deaf group and 34.69 in normal group, the difference being significant at 0.5 level. These figures show clearly that the deaf are more rigid in personality than the normal. Part II
    It is said that the deaf see more keenly than the normal because they cannot hear. This experiment has been done to compare the respective degree of Muller-Lyer's illusion between deaf and normal groups. Fourty deaf children and 49 normal children were used. The result showed no significant difference between them. But the time required was very much shorter, and variability of the degree of illusion in each test was very much larger, in deaf group than in normal group. This fact seems to indicate that the behavior of the deaf is more crude than that of the normal children.
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  • 高橋 省己
    4 巻 (1956 - 1957) 3 号 p. 24-28,62
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    1) Characteristics of Child Mentality and Religion: From the view-point of the contemporary developmental psychology, it is reasonable to regard the religious mentality in children as a product of their development. One of the best achievements which show the reltionship between religion and the characteristic of child mentality was made by J. Piaget. He thought that the characteristics of child mentality could be explained by the word “Egocentricism,” and that the world conception of children could be said “Animism,” “Realism” and “Artificialism.” This idea of his gives an influential suggestion on the origin of religion. In the child mentality, there exist religious elements as such.
    2) Magic and Divination in the World of Children: Children live in the world of fairy tales, in which there are many magical elements. Children enjoy these since they do not possess the causality as grown-up people.
    They accept the magics divinations which are fitted to their community, while they create their own magics and divinations.
    3) Religious Sentiments:
    What makes a behaviour religious is “la notion de sacre” as E. Durkheim said, or “Das Heilige” using the words of R. Otto. This is almost equal to the meaning of English “awe,” which, however, means strictly the complex of various emotions: that is Wonder, Selfsubjection and Fear, according to W. McDougall's papers. Therefore, until such emotions appear in child mentality, the true religious feeling does not come out.
    4) Child Mental Attitude to the Established Religions
    Though many studies were done on this subject, here is a graduation thesis “The Development of Religious Consciousness in School Children” by M. Horie of Kobe University, who questioned about such established religious conceptions as God, Spirit, Haven and Hell and so on. And the children between young childhood and school-childhood have general tendency of accepting easily what they are told because they are too ready to imitate and believe.
    5) The Process of Acquiring Religious Ideas in Children:
    As to the subject, J. B. Pratt thinks that (1) the indirect influence of the actions of older persons.(2) direct teaching on religious subjects.(3) the natural development of the child's mind are the working factors. Children acquire the religious ideas as they are taught, due to their imitative and repetitions qualities and suggestibility. But from about the end of school-childhood to the puberty their interests in the external side of religion become less. But in the latter period of adolescence when they contemplate the problems of life, they begin to turn their thoughts to religion, and “Conversion” often comes about at this step of life.
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  • 原岡 一馬
    4 巻 (1956 - 1957) 3 号 p. 29-40,63
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    以上の結果を要約すれば, 〔-〕から,
    1知能以上の成績を上げた子も, 知能以下の成績しか上げ得なかった子も, 家庭環境を一定とすれば知能と学業成績とは相当高い相関関係を示す (7~8) し, 学業成績は知能と環境との重相関では, ほとんど完全に近い相関係数を示す (88~99)。又どちらも, 知能と環境との相関はほとんど0であった (018~039)。
    2知能以上の学業成績を上げた生徒は, 知能以下の成績を上げた生徒よりも, 家庭環境得点において有意に高く (田中研究所・家庭環境診断テスト使用), 中でも「子供のための施設」「文化的状態」「両親の教育的関心」が特に大きな差を表わし, 次に「家庭の一般的雰囲気」が重要だと云える。
    3オーバー・アチーバーのグループでの知能, 学業成績及び家庭環境の関係と, アンダー・アチーバーのグループでのそれらの関係とでは, オーバー・アチーバー内では学業成績を上げるに環境の影響が少なく, アンダー・アチーバー内での学業成績に対する環境の影響は高かった。
    4又各項目について, オーバー・アチーバーとアンダー・アチーバーとの有意な差を示すもの16を取り上げてみると,
    (1) 同胞数について, 1人子と6人以上の兄弟を持っているものは, アンダー・アチーバーの方が多かった。
    (2) 家を引越した数はオーバー・アチーバーの方が多かった。
    (3) 教科書以外の本が6冊以上ある家は, オーバー・アチーバーの方が多い。
    (4) 一人当りの部屋数では. 60以上がオーバー・アチーバーの方に多かった。
    (5) 家に字引が二種類以上あるのは, オーバー・アチーバーの方が多かった。
    (6) 家で決って子どものために雑誌を取ってもらったことのないのは, アンダー・アチーバーの方が多かった。
    (7) 新聞を取っていない家庭は, アンダー・アチーバーが多かった。
    (8) 両親が月に一回以上教会やお寺, お宮に参るかということについて, 「時にはすることがある」というのにオーバー・アチーバーが多く, 「お参りする」「全然しない」の両端は, アンダー・アチーパーの方が多かった。
    (9) 家庭のお客様の頻度では「普通」がアンダー・アチーバーに多く, 「比較的に少ない」と「比較的に多い」との両端が (8) の場合とは丁度逆にオーバー・アチーバーに多かった。
    (10) 家庭がいつもほがらかだと感ずるのは, オーバー・アチーバーであった。
    (11) お母さんの叱り方では, 「全然叱らない」のが多いのはアンダーアチーバーであった。
    (12) 子どもが家でじゃまもの扱いにされていると全然思わないのは, オーバー・アチーバーが多かった。
    (13) 両親とも働きに外に出ているのは, アンダー・アチーバーが多かった。
    (14) 両親が服装や言葉遣い等に全然注意しないのはアンダー・アチーバーが多かった。
    (15) 子どものことについて, 両親が口げんかをほとんどしないのはオーバー・アチーバーが多かった。
    (16) 又誕生日に何か送りものやお祝を「たいていする」めはアンダー・アチーバーに多く, 「全然しない」「時にはすることがある」にはオーバー・アチーバーが多かった。
    5以上のことから考えられることは, 知能以上の学業成績を上げるには文化社会的家庭環境の影響が大であることが多くの研究結果と同様に示された。
    6次に推論出来ることは全体としてオーバー・アチーバーがアンダー・アチーバーより家庭環箋はよいが, 成就指数が高くなるに従って学業成績に及ぼす環境の影響度は少なくなって行くと云うことであり, 連続的に見れば成就指数と環境との関係グラフは成就指数を横軸に, 環境を縦軸に取れば, 指数曲線状を描きその変化率が次第に減少すると仮定することが出来よう。
    7ここではオーバー・アチーバーとアンダー・アチーバーの両端を取つて調べたため, その連続的傾向を見ることが出来なかったので, 次に全体調査を行って上の推論を検証することとした。次に〔二〕から
    1努力係数 (FQ) と家庭環境得点とは正の相関 (γFQ. En=. 302) を有すること,(但しこの場合, その関係グラフは指数曲線状であり, 相関係数は直線を仮定する故低い値となったであろう)。これに比して, 学業成績はFQと高い相関 (γFQA=. 71) を有し, 知能はそれとほとんど無関係である。(γFQI=. 111)
    2オーバー・アチーバーがアンダー・アチーバーより一般に高い環境得点を有しているが, その関係の程度は努力係数が高くなればなる程低くなる。即ち努力係数と環境との関係は指数曲線状を描く。
    3努力係数の変動の大部分は学業成績・環境・及び学業成績と知能との交互作用にあり, 知能にはほとんどないのである。しかしながら, 環境が努力係数の変動の中で無視されないほどの変動を有し, 又努力係数と 302の相関を有するということから, 努力係数を構成するには, FQやAQのように知能と学業成績だけから作成されたインデックスだけでは不充分ではなかろうか。そこには当然環境という要素をその重要度に応じて入れることが必要であり, 知能, 環境以外の要素も学業成績に及ぼすものとして学業成績を予測し, 努力を評定した方が合理的の様である。
    4又これらの結果を更に検証するものとして広範囲の被験者に適用してその普遍性を見出し, 更に学年を広げて, 小学校及び高等学校迄も適用出来るかどうかを試みたいし, 又中学校においては臨床的な事例と対比さしてその問題点を見出し, 環境の変化に基く変化を実験的に考察してみたい。
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  • 増田 幸一
    4 巻 (1956 - 1957) 3 号 p. 41-53,64
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Dissatisfied with the basic concepts in the definition of vocational guidance, which NVGA approved and adopted in 1937, Donald E. Super studied that problem for more than fifteen years. We find the results of his research in his books and papers, in which the development of his concepts in vocational guidance can be followed.
    Inquiring into the problem “What is vocational guidance?”, Super thought of several new concepts, such as vocational adjustment, self-concept, personal counseling, career pattern, vocational development, and vocational maturity. Among them, his main concepts are vocational adjustment and vocational development which seem to make two important supports in his whole idea. Of the two, the concept of adjustment was studied first, whereas that of development was put on later.
    My comments on Super's concepts in vocational guidance and their development are as follows:
    (1) We should appreciate Super's laborious inquiry into the preceding concepts in vocational guidance and his great effort in the amendment and the development of them.
    (2) But I have two questions at present. First, Super redefined vocational guidance as the process of helping a person form, and develop his self-concept. But is it not difficult for vocational guidance in anysituation to actually render such assistance for development? For example, while it is possible in school, is it not very difficult in the employment office? Second, though the career patter n study is to be followed continually for a long time after graduation, how much does it contribute to those who are still in school? Is it not more important to catch the transition of the dimensions while' they are attendng school and to observe the patterns of such transition?
    (3) There has been no remarkable response on the side of the scholars in the United States of America to Super's theories, which, on the contrary, have called forth some noticeable echoes among Japanese scholars. Super's redefinition has often been quoted by the researchers and a new definition is proposed after Super's main concepts.
    (4) We have much interest in Super's emphasis in the necessity to promote the study of the developmental psychology. After the discussion in the section of vocational guidance at the convention of the Japan Psychological Association held last July, it was resolved that we should carry on the study in vocational development of the adolesent in cooperation with each other.
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  • 4 巻 (1956 - 1957) 3 号 p. 59
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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