教育心理学研究
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5 巻 , 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 上田 吉一
    5 巻 (1957 - 1958) 3 号 p. 1-10,61
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    理想的人間像は精神的健康性の基準によつて設定することができる。そこで精神的に健康な人格はいかなる特性をもつものであるかを問題とし, 常にこの問題に主としてネガティヴに取組んでいる全国の臨床家 (精神科医, 臨床心理学者) を対象として「教育に関するアンケート」の回答を求め50名から回答をえた。その結果, 臨床的立場から
    A統合性, 自己客観化, 社会的順応性, 社会的独立性, 情操, 情緒的安定感, 自己統制, 自発性のそれぞれの観点について, 精神的健康性の多くの徴候又は性質が示され, また各観点と最も関連の深い特性も得られた。
    B健康な人格においては
    1「知性」と「感情」「対象に対する没入」と「対象からの離隔」などの諸傾向に平衡と調和が認められること,
    2環境との力関係において強い内的生命力を持たねばならないこと,
    3各人の可能性が最大限に発揚せられ, 個性が完
    全に発達を遂げていること, の必要性が確められた。
    C臨床家は問題行動の品等に当つても徴候のいかんにかかわらず, 人格構造の健康性の基準に立つて評価していることが明らかとなつた。
    終りに臨んで本アンケートに御協力下さつた諸氏に対し心から感謝致します。
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  • 熊谷 蓉子
    5 巻 (1957 - 1958) 3 号 p. 11-20,61
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    最初に本研究の意義において, 立体表現活動が描画活動よりも, より容易であり根元的であることを明らかにしたが, この2つの活動が最初に行われ始める時期を考察してみると, 紙とクレヨンでする描画活動の方が材料からくる抵抗が少いために, 幼児にとつてはより容易であり, 粘土活動よりは早期に始められる。しかしながらこの期の活動は造形活動でも表現活動でもなく, ただ手のリズミカルな運動を楽しむ一種の遊びなのであつて, 粘土の場合も2才になると, それを握つて操作するに充分な手腕力がつくため, 描画活動でいわれる錯画と同じような活動が始められる。すなわち粘土のかたまりを机上にたたきつけたり, ちぎつたり, くつつけたり, まるめたりするようなごく単純で無作意, 無目的な活動である。ところで描画活動において錯面の中に初めて何か形らしいものが現われ, やがてそれが花や船や人の顔になり始めるころには, 粘土活動でも何か形らしいものや, 命名された「あめ」だの「リンゴ」だのが作られるのである。この形の現われ始める時期が両活動においてほぼ一致していることは, 28名の調査を行つた幼児から参考資料として集めた自由画と, その児童の粘土活動とを照合した結果明らかになつた。
    形らしいものの現われ始める時期は, 大体2才の終りから3才にかけてであるが, 最初に現われる形は描画の場合と同じく, 命名されていても作品と命名の結びつきが客観的には理解しがたい場合が多い。
    しかしながらこの傾向は4才になると一変する。4才児は興味の持続時間, 命名, 形の構成, 活動, 作品数等すべての点において3才児との間を大きく引きはなす。すでに6才児の中には形を作らない子どもは1人もいなくなり, どのような点からも明らかに造珍活動として認められるのである。故に2才の粘土をただ操作して楽しんでいた遊びの時期から, 造珍活動へと移るのは3才から4才にかけての時期で, これが立体表現活動の最初の著しい発達をとげる時期であると考えられる。〔A〕, 〔B〕2つの調査結果の共通な点, すなわち「興味の持続時間」や「題材」「作品数」などについて, 幼児と学童の比較を行つてみると, 5才児と1年生ではほとんどその差のないことが判る。作品をみても材料の相違があるだけで, 特に著しい差は見当らない。故にこのことから児童は入学という, 1つの団体生活=社会生活への本格的な出発である激しい環境の変化を経るにもかかわらず, この期には顕著な発達を示さないことが明らかにできる。従つて次に著しい変化の現われるのは, I 年生からIII年生にかけて, すなわち6~8才のころである。この期になると幼児期の「食べ物」に変つて「乗り物」, 人物などが多くなり, 空想的表現が多くなる。何を作つても一生懸命で工夫がなされるし, とかく沢山の附属物や装飾がほどこされて説明が詳しくなる。この期の作品には夢があり楽しさがあふれていて, 命名も単純でなく, 何か事件のようなものを表現しようとしたりして, ユーモラスな題がつけられ成人の微笑を誘う。
    一方更にVI年生を中心として見られる大きな変化の時期は, 描画活動の写実期に相当すると思う。この期においては表現力 (器用さ, 立体感, 運動感などに現われている) に特に著しい発達が見られ, これはI年生とIII年生の間における差よりも, 一層はなはだしい差を示している。この期の作品はほとんど写実的表現によつて支配され, 用いる題材も著しく違つてくる。ここで注意すべきは, 班年生には四年生ほど楽しい気分があふれ, のびのびとした作品が多くないということである。幼児は自分の残した作品にはほとんど興味を示さないのに比して, 高学年児ほど自分の作つたものに対する批評やその成果を気にする傾向にある。故にその作品には自然と子どもらしいのびのびとした所が失われてくるのである。
    しかしながらそうだからといつて高学年児は粘土工作を楽しんでいないのかというと決してそうではない。参考資料として行つた図画と粘土工作に対する興味の比較調査の結果が, これを如実に示している。結果をグラフで示すとFig. 6になるが, 高学年児ほど絵よりも粘土を好む。これは, この期の児童の知的発達がめざましく, 自己の作品に対する批判眼がするどくなるためである。すなわち, 二次元の平面で三次元の事物を描写する描画活動では, 表現意欲とそれを表現する技術とか即応しなくなるために, 絵画的表現活動の行きづまりに直面するものと解釈する。
    ここにおいて児童の表現活動における立体表現活動が新しい意義をもつてくる。すなわち立体表現活動は外界の立体物を実立体で表現するのであるから, この高学年の児童には何の抵抗も制約も感じさせない。従つて, 児童はこれによつて容易に絵画的表現活動の行きづまりを打開することができるのであるお
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  • 石井 信子, 栗本 真知子
    5 巻 (1957 - 1958) 3 号 p. 21-31,62
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    The experiments were designed
    1. In order to clarify the specific characteristics of children's memory of simple, visually perceived forms. Subjects were 372 children from 4: 6 to 5: 6 of age (mean 5: 0). Test figures were nearly common to those used by Koffka, Wulf, Hebb and others.
    2. To avoid the difficulty in the successive reproduction method which Hebb has already pointed oud, procedures of the experiments consisted of both experimental and control groups. The Ss of the former recognized or reproduced the figures only once at each intervals (after five minutes, one hour, one day, one week, two weeks), while the Ss of the latter reproduced successivly.
    3. The results are as follows:
    1) Reproduced figures showed markedly various modifications, but it was impossible to find a one-directed and autonomous change of memory trace, fror xample, pointing or leveling, as Gestalt psychologists persistently insisted. The directions? of change were rather arbitrary than regular.
    2) There were considerable inconsistencies between reproduced and recognized figures by the same Ss. Errors in reproduction did not prevent correct recognitions.
    3) Tendencies seen in modified figures by the Ss were inexplicable in many cases, but in some cases, they could be explained as doe to identificationw ith the well-knowno bjects.
    4) The application of the means which attract se attention to the details of figures, decreased errors conspicuously, though figures were the same.
    5) When test figures were presented with naming on them, Ss showed remarkable tendency to reproduce figures similar to those of the named objects.
    4. It is conceivable to add to the cause which interprets the above results that the errors in reproduction should be owing to the Ss' immaturity of abstract attitude, as Goldstein suggested.
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  • 内藤 勇次
    5 巻 (1957 - 1958) 3 号 p. 32-40,63
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 養護施設における, ホスピタリズム発生の要因と考えられる「施設入所以前に発生する児童の共通特性」を幸福感調査により考察し, 「ホスピタリズム形成の場としての, 施設の機能的特質」を, 家庭との比較においてとらえることである。
    (1)幸福感調査の結果は次のごとくである。
    (1) 一般家庭児童の幸福感の源泉は「親の愛情」にある。
    (2) 「親の愛情」を失つた施設児は, 幸福を「施設職員の養護を通じた愛情」に求めようとする傾向が強い。
    (3) 施設の孤児は, 現実に適応するために, 幸福への希望の水準を切り下げ, 施設職員の愛情を中心とした二次的な幸福感を再形成し, そのために, 非常に高い幸福感をもつている。
    (4) 施設において, 両親, 或いは片親のある児童は, あくまでも, 親の愛情を源泉とした幸福感への希望の水準を切り下げず, 固持しようとするため, 親の欠損の状態に応じて, 幸福感が低下している。
    (2)施設と家庭の差異は次のごとく考察できた。
    (1) 親の愛情の不足 (意識的, 教育的, 平等愛に対する, 本能的 & middot;盲目的 & middot;利己的愛情関係の不足)
    (2) 施設児の親子関係と職員との関係, 或いは職員自身の家族関係と施設児との関係の二重性格性よりくる人間関係の矛盾性。
    対人関係における, 同一化対象の不安定性ならびに, 異常緊張の継続と, 解消の機会の不足。
    (4) 施設における, 地域社会との交流の制限による, 社会生活からの児童の孤立化, および社会人の施設児評価の個人差ならびに過大評価。
    (5)集団生活の能率化と合理化強調による, 個人生活の束縛および犠牲。
    (6) 生活習慣の単調公式化と, 精神的 & middot; 物質的平等主義による人間関係の形式化および他律化。
    (7) 経済生活の依存性より来る, 収容児の独立心の欠如および, 共有物による自我発達の障害。
    (8) 職員数の不足, 問題児の混入, 対外意識過剰などによる, 職員の負担過重と養護の不徹底。
    これらの特質によつて, ホスピタリズムがいかに形成されるかという過程の実証的追究は, 今後の問題として残されている。
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  • 西平 直喜
    5 巻 (1957 - 1958) 3 号 p. 41-47,64
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    This paper dealt with an approach to the theoretical frame of reference in analyzing the Life-Space of adolescent.(LSp) This frame consists of six psychological factors which are acquired frbm our previous experiences and several data. They are:
    A. Degree of stability of LSp
    B. Degree of freedom of LSp
    C. Degree of difficulty of adjustment
    D. Degree of differentiation of Time-perspective
    E. Degree of healthiness of LSp
    F. Degree of integration of values of LSp
    These factors were explained concretly by making of an example of the analysis of LSp of adolescent in Okinawa Island. The writer has been methodologically advocating to divide adolescent psychology into general and special and this article is the basic theory of the latter.
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  • 伊沢 秀而
    5 巻 (1957 - 1958) 3 号 p. 48-57
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 5 巻 (1957 - 1958) 3 号 p. 61
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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