教育心理学研究
検索
OR
閲覧
検索
6 巻 , 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 福島 正治, 村山 登
    6 巻 (1958 - 1959) 1 号 p. 1-6,60
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    この研究は, 自我が評価した自己, 他人が客観的に評価した自己, 自己が他人からどのように評価されているかの予想, と3つの面から, 小学校2, 4, 6学年の児童を対象に, 自己概念の発達を追求しようとしたものである。その結果を要約すれば,(1) 学年の進むにつれて, 自己評価は, 友人や教師のくだす客観的評価に近づく。しかし, 他人を評価する能力は低学年でもかなり高い。
    (2) 予想評価と教師評価の相関には, 判然とした傾向が見られない。6年になるとむしろ低くなつている。これは自我意識の発達により, 自己概念が明確化してくる事を示すものであろう。
    (3) 自己過大評価指数を求めると, 低学年ほど大である。これは自己概念の発達指標として, 有意味なものと考えられる。
    (4) 現実水準における社会的地位と, 非現実水準における地位との相関は, 上学年で低く, そのずれも大になる。枠組の影響を受けることが大きくなる程, 自我の抵抗という形で分離が現われるものと解され, このような現実, 非現実の分離が, 社会的知覚の中で生ずることも, 自己概念発達の一要因として考える事ができる。
    (5) 社会的地位における願望水準と予想水準の一致度は, 高学年程高くなる。これは, 現実水準と願望水準のくい違いの大きさと併せて, 心理的距離の接近が友人選択の大きな要因となる事を予想せしめる。
    (6) 自己過大評価指数は, 児童の社会的価値的行動や道徳判断と密接な関係がある。
    以上は自己概念の発達の様相を捉える一局面であり, なお事例研究や児童のおかれている枠組と自己概念の発達との関係など, 今後に残された問題は多い。
    抄録全体を表示
  • 岡路 市郎
    6 巻 (1958 - 1959) 1 号 p. 7-13,61
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    (1) 第1部として, 青年の生活に対する態度を測定して, その構造的特質を明らかにするために, 予め作成した生活態度尺度をもちいて, 157人の学生の反応をとら え, これを, 同様にしてえられた35~45才の成人の反応と比較しつつ検討した。
    (2) 態度測定尺度の質問項目別の青年,成人両群の比較と, 同じ尺度への反応を因子分析して見出しえた4個の生活態度因子にもとづく, 両群反応の態度合成点の比較とによつて, 青年の生活態度のいくつかの内容的特質を明らかにしえた。
    (3) 第2部として, 青年の生活態度傾向が実験的に設定された集団討議の過程によつて, どのように変容するかを調べることによつて青年のもつ生活態度の確定性もしくは変容性の度合を明らかにしようとした。
    (4) 集団討議過程は青年の生活態度の変容に十分に有効な機能を果した。このことから青年のもつ生活態度が自らのpersonality systemに十分に根を下ろしていないという, 生活態度の不確定的特質が推論された。
    (5) 集団討議にもとづく成員の態度変容の方向ならびに方向量の検証から, 集団規準の自発的設定にともなう特殊な規準効果が明らかにされた。このことから青年における生活態度の易変性が推論された。
    抄録全体を表示
  • 星野 喜久三
    6 巻 (1958 - 1959) 1 号 p. 14-20,62
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    自然の美的場面を描写した短文にたいする意味の把握を通じて, 美的情操を発達的に跡附けることが本研究の目的である。その結果の要約と結論は次の通りである。
    1. 感情表現章において学年間の差は有意である。性差は有意でない。男女とも中IIIから高Iへ, 女子において高IIIから大学へ増加量が顕著である。表現のヴアライテイーは漸進的に豊富になってくるようであるが, 高I から高IIへの発達が著しいようである。女子は男子より表現の多様性に富んでいるらしい。
    2. 場面 (1)(牛が憩っている春の牧場),(7)(月の光に明るく照された夜の花園),(2)(急流をさかのぼる鯉, 青空に泳ぐ鯉のぼり),(5)(庭の片隅に咲いている小さな花) に表現量が多く, これらに各々含まれる“のどかな”,“美しい”,“勇しい”,“かわいらしい”の表現は他の表現より著しく多く出現する。これらの場面及び表現は低学年でもかなりの量をもち, その後の発達は急激なもの, 漸進的なもの, 恒常的なものに分れる。これにたいし, 場面 (4)(薄墨で書き流された竹の絵) の表現量は少く, とくに (10)(床の間におかれた相馬焼の陶器) の表現量は目立って少く, 両者の場面に含まれる“淡白な”,“素朴な”,“渋い”,“奥ゆかしい”,“おごそかな”,“高貴な”,“古風な”等の主に日本的美的感情の出現量は僅少であり, 発達的にかなりおくれて (高II, 高III) 出現する。
    3. 場面 (9)(コツプの水にさされた一輪の菊),(5),(6)(朝日を浴びて目を醒ました店先の人形) において女子が男子より多いようであるが, それらに各々含まれる“静かな”,“かわいらしい”,“にぎやかな”の表現が女子に多いようである。これらの表現は低学年でもかなり多く出現している。これにたいし,(13)(急傾斜を滑行するスキー),(2) のような場面では男子が女子よりも多く,(13) に含まれる爽快なは男子に圧倒的に多い。
    4.“恐しい”,“無気味な”等の否定的感情は学年が進むにつれて減少する。(3),(10),(12)(山奥の木立に囲まれた寺院) に多い。
    Hurlock (6) は, 青年期後期へ入ると十分な知的発達によつて抽象的なものの価値を見出すことができるようになり, ここに美的情操の発達をみるといつているが, 本研究のような, 文章表現に含まれる美的価値の意味を理解することでは, 児童期では極めて困難であり, 青年期へ入つてから, とくに中期, 後期における著しい上昇を伴って, 発達していくことが認められる。
    抄録全体を表示
  • 宮本 実
    6 巻 (1958 - 1959) 1 号 p. 21-27,62
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    The present investigation aims at studying factors which may influence sucking behavior of school children in terms of their personality traits.
    Out of 1354 elementary school children, 34 Ss were selected as a sucking group and 29 Ss as nonsucking group. The teachers in charge of the children were requested to fill series of questionnaires on sucking behavior in the Oriod of infancy, and childhood, and on family environment and nursery history of children in the both groups.
    Results of this investigation revealed:
    1) In addition to the sucking habit, most of the children of sucking group were found to possess in overlap some of its accompanied movements of biting and finger-touching habits.
    2) Analyzing the situations where high frequencies of the habit responses were reported, the following conditions were found to be closely related to those responses. They are, in the order of importance, situations of weariness, thinking, frustration, loneliness, etc. for the period of infancy, and those of hunger, sleepiness, loneliness, frustration, etc. for the period of childhood.
    3) Since these habits were equally observed in most of the children in the period of their infancy regardless of the group they belong to, the mere fact that a child once possessed the sucking habit in their infancy can not be considered a direct cause for child sucking in the period of childhood.
    4) As to the personality rating scale with 68 items, group differences were found to be significant in twenty-seven items. Chidren of sucking group are characterized with such personality traits as lack of emotional stability, lack of frustration torelance, regression, unsociality and so forth, and children of non-sucking group, as emotional stability, high sociality and so on.
    5) Among the ten items for the family environment questionnaire, the following four items were negatively related with the sucking habit: family atmosphere, economic status, parents' correct expectation on their children.
    6) Analyzing responses to questionnaire on nursery history of children which included seventeen items such as for artificial feeding, early weaning, technique of weaning and so on (these items had been generally considered to be the main causes for infancy sucking), only one item for “infancy sucking in sleepy time” was positively related with sucking habit in the period of childhood.
    抄録全体を表示
  • 江川 亮
    6 巻 (1958 - 1959) 1 号 p. 28-40,63
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    1都市と農村の児童群 (各群とも小学校4年から中学校3年まで各学年25名) に鈴木治太郎氏の「実際的個別的知能測定法」を実施しその両群の比較を学年別に得点でみると, いずれの学年も都市群が優れ, 農村群が劣るのを明らかに認めることができる。この得点という全体的な表示での比較差異は, いわば量的な差異といえる。
    2項目の通過・非通過を検討することによつて両群各々の心的な機能を明らかにすることから, この検査での上の量的な差異の妥当性を吟味しようとするのが本研究の目的である。量に対する質の検討ということができよう。手続きは両群から39点から57点の間に分布する得点者を抽出し, 得点間隔3点で7段階に区分し, 群別段階別に標本を集めた. 検討の結果, 各段階ともいずれの項目, あるいはいずれの項目類型にも両群間に明らかな差異が認められず, また両群の項目通過の相関もきわめて高い値を示した。なお通過率の上昇, 相関傾向等によつてこの検査の両群における内的整合度の高いことを知ることができた。最終通過項目が同一の標本で集めた場合も結果は同様であつた。
    3上の結果より各群の特定の心的な機能の差異は, a項目群, b項目群と名付けた二類型にやや見出されるといえるにすぎなく, 明確な差異傾向を示すことができなかつた。
    4したがつてこめ検査では, 得点をいわゆる知能の全体的な表示とするとき, その同一水準は心的な機能のそれをも規定できるということを推論でき, 得点の低位は, 量とともに質のそれをも記述しうることを明らかにすることができる。5以上から, この検査は問題とその方法の見本が都市に偏することなく抽出されていて環境条件の相異する両児童群の共有の尺度としての信頼性をもつといえる。この見本性についての不安は標準化が都市中心であることに帰せられ, 多くの検査と同様にこの検査について注意を要する点として指摘されていた。
    6都市農村の分類は, 二つの環境類型化であつて, それら各々を構成する特殊的因子を捨象したいわば平均的な類型化である。著者はその特殊的因子, すなわちそれぞれの地域社会における階層類型 (29類型) を見出し, それらに帰属する児童がいかなる精神発達の段階秩序をもつか, あるいはまたそれらの段階秩序が都市から農村への移行的連続の過渡形態としていかなる類型をその間に挿入しうるかという検討を通じ, それら知能の差を生ぜしめる環境的要因の考察を試みようとした。そして「生活の差を, その生産手段の所有状態, 労働力の存在形態の差異」 (6) でとらえ, それにGoodenough (2) の分類を加味した階層類型と, この検査で測定される知能はきわめて密接に (F0=6.72) 関係するのを見出すことができた。以上における分析の詳細は省略するが, この類型化も公式的形式的類型であるというそしりをまぬかれえない。量を規定する質, その質を制約している枠組すなわち環境的要因を見出すという一連の研究がなされなければ, なんら教育の実践に貢献するものになりえないと思う。その直接的実質的な環境要因を明らかにすること, そこに心理学における階層化の目的が存すると思うが, 隣接諸科学の知見の組識的な協力をえて心理学的に抽象される環境類型が把握されなければならないと思う。
    抄録全体を表示
  • 沢 英久
    6 巻 (1958 - 1959) 1 号 p. 41-45,64
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    1. In “An Analysis of Identical Twin's Intelligence (Part 1)” we reported that identical twins' correlation between 80 pairs showed 0.87.
    In this study, we have tested 103 pairs, consisting of 48 pairs of boys and 55 pairs of girls, each living together in the same family, who are 6-15 years of age, and found that identical twins' correlation shows 0.934 by WISC full I. Q. and 0.829 by Tanaka-B (Group Test).
    2. There is a tendency that twin's performence on Comprehension, Picture Completion, Picture Arrangement, and Object Assembly of WISC are influenced by emotional frustrotion and that male pairs are more significantly ineflunced by their character and environment than female ones, especially on sub-tests of Comprehension, Object Assembly, Digit Symbol of WISC.
    3. It has been found that identical twins make little difference in the Linguistic Factor, but that they make significant difference in the Spatial and Emotional Factors.
    4. We shall hereafter make research on the studies of interaction between intelligence and char acter step by step.
    抄録全体を表示
  • 沢田 慶輔, 天野 利武, 牛島 義友, 長島 貞夫, 城戸 幡太郎
    6 巻 (1958 - 1959) 1 号 p. 46-57
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 6 巻 (1958 - 1959) 1 号 p. 60
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top