教育心理学研究
Online ISSN : 2186-3075
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6 巻 , 3 号
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  • 関 絢一
    6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 1-7,65
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    (1) 因果関係理解が, 言語的になんらかの形でなしうるのは, 4才前後であつて, 5~7才の間は, 感性的な理解が確立していく時期であり, 8~9才にいたつて具体的理解へと転換されてゆく。
    (2) しかしながらこの段階はけつして固定的なある年令にのみ対応する態のものではなく, 前段階と載然と一線を画して現われるものでもない。説明の類型は質問の内容によつておおいに異なるものであって, 段階は結局比較的特徴が顕著に現われる年令層に附せられるものに過ぎない。しかし, 因果思考は決して単一の機能のモノトーニツクな連続量としての変化として律してしまうことはできない。
    (3) 児童の説明類型は, 質問の内容によつて異なる。演示実験を伴なわぬ質問のばあいの方が, 非物質的な説明の出現が多くみられるが, しかし両質問系列を通じて児童の説明は自然的・物質的である。また, 演示実験を伴なう質問のばあいに, より論理的な説明が多くなされる。
    (四) 一般に女児は男児に劣る。とくに実験演示を伴なう質問系列の場合にいちじるしく, また, 8~9才にいたるとその差が顕著である。以上の4点に要約した事実が明らかになつた。これらの事実は, 第1報に報告した事実とまつたく矛盾なく一致するものである。
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  • 中西 信男
    6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 8-16,65
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    (1) 反抗の行動類型は1かんしやく型 (1:0~1:11が最高), II攻撃型 (3:0~3:11が最高), III言語型 (9:3~10:2が最高), IV緘黙型 (11:3~12:2が最高) の順にあらわれ, IVはその後, 青年期にまで持続される傾向を示している。
    (2) I, IIの行動的反抗とIII, IVの言語的反抗の類型は5才台では両型とも40~50%の出現率を示しているが, その後, 行動的反抗は漸次減少し, 言語的反抗がしだいに顕著になる。
    (3) I, IIの行動類型が児童後期まで持続されるときは神経症的反抗または逸脱した問題行動と考えることができる。
    (4) しばしば反抗がくり返される場面は睡眠, 排泄, 食事, 離乳, 服装, 生活空間の拡大, 経済, 遊戯, 非行, 家事, 学業, 娯楽の選択などの各領域においてみられる。
    (5) このうち, 1才児においては睡眠, 排泄, 食事習慣, 離乳, 行動空間の拡大などの基本的身体的習慣形成に関する反抗がみられ, 3才児では経済, 遊戯, 家事などに関する反抗がそれに加わる。4才になれば1才児にみられた身体的習慣形成に関する多くの反抗が消失するが, 5才以後, 衣服の選択, 学業, 家事, 娯楽の選択などに関して反抗が増加する。
    (6) しかし同じ食事場面の反抗でも1才児では基本的食事習慣に関するものがみられ, 4才以後ではこれらのかわりに食物の嗜好に関する不平が増加する。同様なことは生活空間の拡大についてもいえる。子どもの行動半径が拡大されるにつれて, 寝台から子供部屋へ, 家の周辺部へ, さらに近隣へと葛藤場面が移行している。
    (7) 反抗が頻発する場面の発達的変化は児童の運動能力の成長, 社会性の発達, それにともなう子供に対する親の期待の変化, 児童の成長にともなう決定領域の拡大とそれによつておこる家族内の不安定な力関係とに密接な関係がある。
    なお本研究は昭和32年度民主教育協会調査研究援助費によつて行われたものである。
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  • 中西 昇
    6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 17-22,66
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    1)親子関係の研究に当たつては, 親の態度に関する有勘かっ操作的に定義された質問または観察項目ならびに範疇を決定することが重要である。この目的のために80名の母親に対する態度〔Radke(1936)にならう〕57項目に関する面接質問より得た結果に因子分析を行なつた。
    2)結果(i)第1, 権威的取扱い; 第2, 同胞不調和; 第3, 許容性; 第4, 子供らしさの奨励; の4因子が見出された。
    (ii)各因子間の相関係数(r)は第1と第3因子(-. 397), 第1と第4因子(-. 372), 第2と第4因子(-. 346)のみがそれぞれ有意な逆相関を示した。したがつていずれかひとっの因子から他のすべての因子の状況を推定することは不可能であり, また子供に対する親の一般的態度というものをいうことも困難である。
    (iii)上の各因子はFPBSによる資料に対して因子分析を行なったRoffの結果と似ているところが多い。これは本研究の妥当性を示すものといえよう。
    3)子供の行動特性に影響する要因としては単に子供に対する親の直接的態度のみならずその他の要因, たとえば親の人格特性, 知的水準, 社会経済階層なども考慮する必要があるように思われる。
    附記本研究に当たつて浅田ミツ君をはじめ教室員諸君の多大の助力を得たことを感謝する。
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  • 倉石 精一, 梅本 堯夫, 安原 宏, 奥野 茂夫, 村川 紀子, 百名 盛之, 添田 信子
    6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 23-31,67
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    この研究の目的は, 数学学力の発達的な変化を, 知能との関係において分析することにあった。そのためまず小4, 小6, 中1, 中3, 高2の計491名の被験者に, 算数数学学力検査と京大NX知能検査を行なった。算数数学学力検査は学習指導要領に従って, 小中学校では数概念, 量概念, 図形概念, 関係概念, 実務, 問題解決の6下位検査からなり, 高校では数量概念, 図形概念, 関係概念, 問題解決の4下位検査からなるものを作成した。まずこのテストの内部関係を求めたところ, かなり高い相関係数がえられたが, 特に関係概念のテストは内部相関も総点との相関も高かった。また相関の比較的低いテストは低学年では実務, 高学年では図形概念のテストであつた。ついで知能検査の因子分析の結果に従い, 各生徒の因子点を算出し, この因子点と算数数学学力テストとの相関を発達的に検討した。その結果小4, 小6, 中1までは言語因子と数学学力テストの相関関係が密接にみられたが, 中3, 高2ではむしろ, 言語因子以外の因子と数学学力テストとの相関が高かつた。また知能偏差値と言語因子点の差によってGP分析を行なつたが, やはり小4, 小6では言語型群の方が算数学力テストの成績がよかったが, 中3, 高2ではむしろ非言語型群め方が数学学力テストの得点は高い傾向がみられた。これらの事実から知能と数学学力との関係は, 単に知能偏差値または知能指数と数学学力テストの総点との単純な相関では一見して発途的になんら変化しないように見えるが, 両者を分析して質的に考察をすれば, 小学校では知能のうちの言語因子と算数学力との相関が高く, それが中学, 高校となるにつれてしだいに言語因子以外の因子と関係が深くなると結論された。
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  • 河合 隼雄, 倉石 精一, 梅本 堯夫
    6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 32-38,67
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    京都市M中学3年生全員353名中から, 文部省学力調査の結果において, 数学と国語の点にいちじるしい差のあるものをえらび出した。それを数学型(m群), 国語型 (1群) としてわけ, これら被験者のロールシヤッハ図版に対する反応様式から, その思考法の相異をみようとした。被験者ほ〃3群16名, 1群14名で, IQには差がない。ただし, l群中1名はテストの結果の記号化が不能であったので除外した。比較した各因子中有意差のあったもののみ示すと次のようになる。
    (1)全反応数l> m(p< 0.05)(2) 全体反応W%l< m(p< 0.05)
    (4)形態の正確さl< m(p< 0.05)
    (5)反応の特殊化l> m(p< 0.05)
    (6)不定形態反応l> m(p< 0.05)
    (8)外的因子%l> m(p< 0.05)
    (9)内向型l< m(p< 0.05)(10)独創反応Olm(P< 0.05)以上によつて, 数学科的思考法と, 国語科的思考法を区別することができた。その特性を略記すると, 初群は, 刺激が与えられると, その刺激のこまかい属性にあまりとらわれず, 形態を正磯に判断して, それを基として全体的に結合, 組織化していく点に重点をおく, その場合, 反応の素材はありふれたものが多く, 反応の数も少ない。
    l群は, 刺激の外的な属性, 濃淡や色彩に留意し, それらを反応の中に入れこむことが多い。しかしあまりそれらに影響されるので, m群よりは形態視の正確さに欠ける点がある。m群の組織化の機能に対して, 1群は特殊化の機能によって反応を多彩にする。特殊化の機能と想像力の豊富さによって, 反応数も多く, 独創反応も多い。この結果によつて, 数学以外の学科はできても数学のみできない生徒の存在は, その生徒が, 数学のできるものにとつては自明としている出発以前の点に疑問をもち, 不安を感じていることを示しているのではないかと考えられ, 両者の間に質的な思考方法の差異が存在すると思われる。
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  • 三好 稔, 古浦 一郎
    6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 39-49,68
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    人間の言語は単語の単純な集救ではない。語と語, 文と丈は相互に関連しあつて, そこになんらかの志向性が貫いている。この志向性をとらえることが読解である。したがって, 語乏語, 文と文との関係を理解することが, 読解の本質であると考えられる。本研究は, 主語・述語・指示語・逆接・順接の理解を調査することにより, そのような読解の本質的機能がすでに学業不振児において劣つていること, 学年の進行につれて優秀児との間に有意差のみられるばあいが多くなり, またその差の危険率が低くなつていることを明らかにしたのである。
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  • 吉岡 一郎
    6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 50-56
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 城戸 幡太郎, 沢田 慶輔
    6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 57-62
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 6 巻 (1958 - 1959) 3 号 p. 65
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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