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原稿種別: 表紙
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
Cover15-
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
App21-
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
Toc3-
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
Toc4-
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
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野埼 秀正
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
1-4
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
学業的援助要請とは, 学習者が自分の力だけでは解決できない課題を解くために, 他者に助言を求める行為のことである.本研究では, コンピテンスの認知と達成目標志向性を基に生徒の動機づけ形態を類型化し, 各類型ごとに学業的援助要請に対する態度と学業的援助要請の関連を検討した.分析の結果, 4つの動機づけ類型が明らかにされた.それぞれの動機づけ類型において態度が学業的援助要請に及ぼす影響を検討した結果, 利益の態度はいくつかの動機づけ類型において学業的援助要請を促進させていた.一方, 脅威の態度は回避型の動機づけ類型においてのみ教師への学業的援助要請を抑制していた.
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永田 智子, 鈴木 真理子, 中原 淳, 西森 年寿, 笠井 俊信
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
5-8
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
異なる教科領域を専門にする教員養成系大学生が, 総合的な学習の時間の学習指導案を作成する過程で, CSCL環境によりコメントし合う学習活動を実践した.学習過程や事後調査の分析から, この学習活動によって, 大学生は専門の違いに気づき, 違いを肯定的に受け入れる, など異教科間で協力する態度が培われたことがわかった.
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寺嶋 浩介, 村上 正行, 舟杉 真一, 小野 隆啓
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
9-12
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では, 比較言語や比較文化の視点を活かし, ティームティーチングによって英語とフランス語の2言語を同一時間内に学習する「マルチリンガル講義」を実施し, 評価した.講義の評価は, (1)「講義での指導」「講義での教材利用」「講義に取り組む態度と今後への意欲」「語学能力の向上への実感」という4つの視点からに関する学生の満足度, (2)「2つの外国語を2人の教員から学ぶ」という点が学生にどのような効果をもたらしたのか, という2点から行われた.その結果, (1)4つのどの視点から見ても学生の満足度が高く, 本講義が効果的であったこと, (2)本講義で試みられた指導形態は, 新たな視点の獲得, 知識・理解の構造および情意面に影響を与えたこと, が明らかとなった.
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島田 徳子, 古川 嘉子, 久保田 美子
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
13-16
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
「みんなの教材サイト」http://www.jpf.go.jp/kyozai/は, 国際交流基金日本語国際センターが, 日本語教材制作支援を目的として, 2002年5月に開設した利用登録制のウェブサイトである.2004年3月末現在, 世界117カ国・地域, 10,768名の日本語教師が登録している.本サイトは, コンピュータによる協調学習(CSCL)理論を枠組みとしている.このサイトを利用して授業を行ったあと, 外国人教師研修の研修参加者によるサイトの評価をし, その結果について検討した.
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森田 健宏, 高橋 秀明
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
17-20
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
小学2年生・5年生を対象に各種情報機器の利用状況と, その利用の手掛かりとなるAV機器の図記号(EIAJ CP-1104)の理解について調査を行った.その結果, 情報機器の利用状況については, ビデオを中心に「作るメディア」となる機器への関心が高まっていることが明らかになった.また, AV機器の図記号については, 2年生では特定の機器の用途に言及する回答が多いのに対し, 5年生では一般的な機能の名称を回答できる割合が多くなることが分かった.また, 未知の図記号に対し, 形状から機能を推測したり, 既知の図記号から類推する回答が確認された.
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賀川 昌明
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
21-24
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
小学校教師が指導困難領域としてあげるマット運動を対象とし, 教師が学習指導を行う際に必要な各種情報を提示するソフトの開発を目的とした.このソフトはフレーム対応となっており, 小学校マット運動学習において実施される各種目の「正しい動きのモデルや技術的ポイント」「できばえ」「つまずき」「練習方法」等に関するマルチメディア情報がメインフレームに提示される.さらに, 基本的技能の発展型としての「連続技」や「バリエーション」の提示も可能であり, その多角的な情報を自己研修や研修会等において利用することにより, 小学校教師のマット運動指導力向上に寄与できるものと思われる.
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西 康隆
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
25-28
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
理解力を落とさずに文章を速く読めるようになるためのトレーニング方法を開発し, その効果を検証した.トレーニングにはwebページを使用し, 10分間という時間の中に眼球運動や文字認識などのトレーニングを取り入れた.その結果, トレーニング前に比べて, 理解力を落とさずに1分間あたり400文字以上多く読めるようになった.このことから, 目的に応じて効率よく文章を読むためのトレーニングの有効性が確認された.また, 速読能力を高めることで, 児童の集中力も高まる可能性もあることが示唆された.
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佐藤 純
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
29-32
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究は, 中学生を対象として, 「調整方略」と「処理方略」という2種類の性質の異なる学習方略の関係について検討することを目的とする.達成目標→調整方略→処理方略→学業成績という因果関係を調べるために, 構造方程式モデリングによるパス解析を実施した.その結果, 仮定された因果モデルの適合度が高いことが確認でき, 「調整方略」を「処理方略」よりも高次に位置する学習方略と捉えることが妥当である可能性が示された.
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宮田 仁
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
33-36
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
VOD対応の動画クリップ付きWebベースの電子指導案を現職教員の協力により作成し, 授業観察Web教材として, 昨年より教育実習の事前指導に活用している.今回, 電子指導案中の授業の動画クリップに2画面シンクロ再生機能をもたせ, 教育実習前の学生が授業観察を行うためのWeb教材として配信した.その結果, 1画面動画視聴者群と2画面シンクロ動画視聴者群間で, 動機づけ・行動の促進, 雰囲気・状況の伝達の項目で差異が認められた.また, 2画面シンクロ動画視聴の3群間では, 動画全体の印象に差異が認められた.特に, 臨場感では, 1画面動画や[教師映像(小)+児童映像(大)のシンクロ動画]や[教師映像(大)+児童映像(小)のシンクロ動画]より[児童・教師の同サイズのシンクロ動画]の場合に視聴者の評価が高く, 授業観察教材として臨場感をもたせるには, シンクロ動画の組み合わせや動画サイズが影響することが示唆された.
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山田 哲也, 正司 和彦
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
37-40
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
専門分野における技術の要素や方法に関して教え込むスタイルであった工業高等学校の工業実験・実習にモデリングとシミュレーションを導入する改善を行い, その学習過程の新しい評価方法を試みた.改善により生徒の学習内容の理解が深まり, 事象をシステムとして捉えるようになった.従来工業高等学校で行われていた実験・実習をベースに問題解決を科学的に行い, 発展的な学習を行うことができるとことがわかった.チェックシートの評価を授業中に活用することで, 他人の行動特性に着目し自己を成長させる活動も見られるようになった.
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加藤 浩, 波多野 和彦, 高比良 美詠子, 坂元 昂, 森本 均
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
41-44
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
教育ナレッジマネージメントに関するニーズや問題点を探るために, 千葉県の小学校3校と高等学校1校の全常勤教員を対象に質問紙調査を実施した.その結果, 指導案や教材素材などの学習リソースの相互利用に対するニーズが明らかになった.その反面, コンピュータへの苦手意識, 学習指導案作成への消極的な取り組み, 個人情報の提供・開示に対する不安感, 相互評価に対する抵抗感, 教育ナレッジの相互提供の意識の低さなどの問題点も明らかになった.
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森 陽子
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
45-48
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究の目的は, 英語学習に対する自己効力感が, 英語学習方略使用の発達的変化に及ぼす影響について検討した.被験者は, 大学生629名であった.質問紙として, 学習動機づけ方略測定尺度(motivated strategies for learning questionnaire [MSLQ])から自己効力感を測定する項目を用いた.英語学習方略に関しては, 久保(1999)が作成した英語学習における学習方略使用尺度22項目を用いた.そして, 自己効力感が高い学生を高群, 低い学生を低群とし, それぞれの群における中学時期の英語学習方略使用と現在の英語学習方略使用を比較した.その結果, 自己効力感が, 中学時期から現在の英語学習方略使用の促進に重要な役割を示すことが明らかとなった.
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石川 貴彦, 赤間 清, 小池 英勝, 三高 康嗣
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
49-52
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では, ルール型言語ETのプログラミングを, 「搾り出し法」を基礎として学習する方法を提案する.搾り出し法とは, 必要な処理対象を組織的にたぐり寄せ, それに基づいて, 正当で効率なルールを発見・蓄積する方法である.提案した学習方法により, 必要性, 正当性, 停止性を満たしたルールに着目して正しいプログラムを作成する能力の育成に寄与できると考えられる.
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浅井 和行, 秋吉 舞衣子
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
53-56
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
総合的な学習の時間の指導を行っている小学校教師を対象に, ポートフォリオ評価を行うことによりどのような教師の実践的力量形成をはかることができるかを検討した.インタビュー, アンケート調査の結果, 教師の実践的力量に及ぼすポートフォリオ評価の効果は, (1)教師による子どもの学習状況の把握と子ども理解, (2)指導と評価の一体化, (3)教師の反省的実践がうながされるという3点であると教師が感じていることが明らかになった.
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鏑木 誠, 熊谷 祥子, 康 敏
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
57-60
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では, ブラウザを通して利用するリスニングテストシステムを開発し, 少人数クラスでの利用によってシステムに対する評価を行った.このシステムを利用することにより, 教師は, コンピュータに関する専門知識がなくても, 簡単な操作のみでサーバ上に音声付き試験問題を作成できる.また, 学習者が, インターネットに接続したコンピュータのブラウザでサーバにアクセスして教師の作成した試験問題に解答すると, 採点結果が即座に学習者に表示される.システムは, 音声データの作成に音声合成エンジンだけでなく, ネイティブによる音声ファイルも利用できるようにしてあるので, 多くの言語に対応できる.
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田島 祥, 近江 玲, 坂元 章, 一色 伸夫, 服部 弘
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
61-64
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では日本で放送されている教育番組の特徴をつかむことを目的とし, 子ども(4〜12歳)による視聴率の高い番組の内「教育的である」と判断された33番組を対象に内容分析を行った.教育番組で扱われている主題を分析し, NEAPOLITAN et al.(1994)による先行研究の結果と比較した.番組とセグメントの2つのレベルにおいてコード化を行ったところ, どちらのレベルにおいても「自然科学・社会科学」に分類される内容が最も多く, 特に「社会科学」が多く含まれていたことがわかった.また, ひとつの番組の中で複数の主題が扱われており, 純粋な教科型の番組は少ないことが明らかになった.
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安藤 玲子, 高比良 美詠子, 坂元 章
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
65-68
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では, インターネット(以後, ネット)使用が小学生の情報活用の実践力を高めるかについて検討した.Eメール, Webページの閲覧などのネット使用量と情報活用の実践力との因果関係を推定するために, 小学生を対象にパネル調査を行なった.その結果, ネット使用量が全体的に多いと情報活用の実践力全体および収集力と表現力が高まることが示された.ツール別には, 主にEメールやWebページの閲覧が, 情報活用の実践力全体や複数の下位能力の向上に効果があった.特にEメールでは, 情報活用の実践力全体, 収集力, 判断力, 発信・伝達力に関して双方向で正の効果が示され, その効果が相乗的に増幅される可能性を持つものであった.
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黒田 知紗, 宮奈 剛, 野嶋 栄一郎
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
69-72
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
通信教育課程における遠隔教育のために作成された授業アーカイブを, オンキャンパス授業のバックボーンとして利用するという新しい形態の授業を開発・実践した.教室内外での学習活動が多様化し, かつ学習が深まったことから, このような授業形態を導入することによって教育の質が高まる可能性が示唆された.また学生が授業に対して適応を示したことから, このような授業が今後の大学教育において実現可能であることも確認された.
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柳沢 昌義
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
73-76
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
大学院のゼミや専門科目において英文の輪読が行われている.従来の紙の原文とワープロを使った翻訳環境では, 専門用語の訳の間違いや文の省略が多く, また共同翻訳においては用語や言い回しの統一や分担作業管理が難しい.そこで, 原文と訳文を文単位で対にして編集可能にし, 構文木の表示, 専門用語の登録と参照, 既出単語や類似文の検索, 分担管理などを統合したウェブ上の共同翻訳支援環境を構築した.長期の実践的利用によって, 本共同翻訳環境の管理機能の有用性が評価された.さらに, 翻訳活動における単純な間違いが減少し, さらに翻訳文の質的な向上が見られた.
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佐渡 真紀子, 鈴木 佳苗, 坂元 章
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
77-80
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本稿の目的は, 日本のテレビ番組における暴力および向社会的行為描写の内容分析を通じて, テレビ番組の批判的視聴能力を向上させる教育プログラムの開発に資する情報を得ることである.米国のNational Television Violence Study(1996-1998)の研究枠組みをもとに開発したコード化基準とコード票を用いて, サンプル・ウィークからランダムに抽出した280時間分の放送時間帯の番組に描かれた暴力と向社会的行為の頻度と文脈を分析した.その結果約7割の番組に暴力描写があり, 特に子どもが好んで視聴するアニメ番組では暴力行為が多く見られた.向社会的描写を含む番組は45%にとどまり, 行為の学習を促すような描写が少なかった.
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中山 実, 西原 明法, 青柳 貴洋, 牟田 博光, 内山 正史, 角崎 正人
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
81-84
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では, 国際間での遠隔講義映像や講師が用いた提示パターンの情報を基に, eラーニング教材を作成する方法を検討した.講師による講義内容や提示パターンの提示順序, 講師による学習単位の定義, 演習問題の追加によって講義の構造化を行い, SCORM規格に対応した教材の作成手法を確立した.本手法を用いることで, 教材作成時間を従来の45%に短縮することができた.
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北神 慎司
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
85-88
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では, 林(2003)によって開発された動画形式の視覚シンボル100個を材料として, 提示された動画シンボルの意味を回答する自由回答方式で, 動画シンボルのわかりやすさに関する調査を行った.その結果, 個々のシンボルのわかりやすさに関する基礎的なデータが得られた.全体的な傾向として, 厳しい基準の場合は, わかりやすいものとわかりにくいものが二極化すること, 緩い基準の場合には, ほとんどのシンボルがわかりやすいものであることが明らかとなった.さらに, わかりにくい動画シンボルに着目したところ, わかりにくさの原因は, 視覚的典型性によって説明することが可能であった.
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市川 尚, 森山 了一, 宇治橋 祐之, 稲垣 忠, 鈴木 克明
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
89-92
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では, KHKが提供するデジタル教材を協力校の授業で利用した際のアクセスログの分析, 及びポートフオリオの収集を行うシステムを開発した.アクセスログ分析においては, アクセスログの集計を行うだけでなく, アクセスされたコンテンツを端末ごとに時系列で参照できるようにし, デジタル教材の利用ポートフォリオと併用することで, 教材の利用場面を把握できるようにした.
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中山 迅, 牛島 克宏, 山口 悦司, 都築 章子, 武田 一則, 竹内 慎一, 後藤 大介
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
93-96
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
観察と実験の実施が重視される教科としての理科では, 授業へのICT導入が順調とは言えない.本研究では, 電子掲示板を利用した理科の学校間協同学習によって, 児童による観察や実験を中心とした学習を促進できる事例を示そうとした.電子掲示板の対話分析や児童を対象とした質問紙調査の結果から, その可能性が示唆された.
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川島 芳昭, 石川 賢
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
97-100
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
グループ学習における学習者間の教え合いによるコミュニケーションを支援することを目的に, ネットワークを用いたグループ学習支援教材を作成した.この教材の特徴は, 学習の到達度の高い学習者が低い学習者に課題解決のためのヒントを教えることを支援するところにある.この教材の効果を検証するために, 本教材を用いる実験群と従来のグループ学習を行う統制群を設定し, 実験授業を行った.その結果, 教え合いを支援する機能のある本教材を用いた実験群の方が, 学習者の正答率を向上させることが分かった.
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山本 朋弘, 清水 康敬
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
101-104
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
子どもの学習に不適切なWebサイトの情報に共通する単語をWeb上から収集し, 単語リストを作成した上で, 教師への調査から単語の不適切な度合いを分析した.その結果, 「性風俗」や「差別」のカテゴリーにおいて, 判定した教師の校種や年齢によって, 不適切さの度合いが有意に異なることを示した.また, 「自殺」では, Web・メールの利用頻度によって有意に異なることを示し, 教師がWeb情報の不適切な内容を判断する際に留意するカテゴリーを明らかにした.
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魚崎 祐子, 伊藤 秀子, 野嶋 栄一郎
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
105-108
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
テキスト読解場面における学習者の下線ひき行動およびあらかじめテキストのキーワードに下線強調(プロンプト)をつけておくことによる影響について検討するために, 短期大学生を対象として2つの実験を行った.テキスト読解時に制限時間を与えた実験1では, 下線ひき行動による再生成績への影響は見られず, プロンプトの存在は強調部分の再生成績を高める一方で, それ以外の情報の再生成績を低めるという効果も明らかになった.テキスト読解時に制限時間を与えなかった実験2では, 各条件による再生成績への影響は見られなかったが, 読解にかけた時間と再生成績との関係から, それぞれの条件によるテキストの情報獲得過程の違いが示唆された.
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岩崎 公弥子, 縣 秀彦, 安田 孝美
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
109-112
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
近年, 子供たちの「理科離れ」に対して, ミュージアムをはじめとする多くの教育機関が, 科学に対する興味や好奇心を高めるための教育プログラムやシステムの導入を試みている.本研究では, 子供たちの興味を高めるために, Public Understanding of Researchに基づくWebの教材開発を行った.具体的には, 子供たちが抱く科学(天文)の疑問に対して, その分野の第一線で働く研究者が解説を行うWebシステム「天文学者にきこう」の開発である.本システムの特徴は, 1.研究者による解説を動画で提供する, 2.研究過程, 進捗状況も含めた解説を行う, 3.解説した研究者の略歴を明示する, 4.入門者向けと上級者向けの2種類の解説を提供する, 5.解説映像だけではなく, 補足説明(テキスト, 画像)を提供する, である.実証実験により, 研究者が解説することで, また, 過程を含めた研究そのものを提示することで, その分野に対する興味が高まり, 学習意欲が向上することが明らかになった.
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加藤 由樹, 赤堀 侃司
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
113-116
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本論文は, 対面と電子メールのコミュニケーションを, 単体で行う場合と, 組み合わせて行う場合を設定した実験を行い, 被験者が経験した感情と, 相手の感情の評価の正確さについて, 探索的に検討した.46名の被験者は2人1組になり, 4つの実験条件に分かれた.被験者は2人1組でコミュニケーションを行った後に, 自分自身に生じた感情と, 相手に生じたと思う感情について, 質問紙に回答した.被験者の回答から, 対面場面でよりポジティブな感情が生じる傾向や, 対面と電子メールを組み合わせることでポジティブな感情が増す可能性が示唆された.また, 両者を組み合わせることで相手の感情の評価の正確さも増す可能性が示唆された.
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高野 敦子, 橋本 淳
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
117-120
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
近年, 学生の思考力の低下はますます問題となっており, 小学生の時期から思考力を鍛えることの重要性が認識されている.これに対して, 方程式などを用いずに, 鶴亀算など各種の算数文章題を解くことは, 問題解決能力を鍛えるよい題材であることが知られている.我々は, 算数文章問題を教材として取り上げ, 学習者の能力レベルに応じて, 「問題構造理解力, 条件把握能力, 内容理解力, 論理的展開力, 図表活用力」の各能力を養成するシステムの実現を目指している.本稿では各能力養成のための教材の自動生成手法について報告する.
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重田 勝介, 今井 亜湖, 前迫 孝憲, 菅井 勝雄
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
121-124
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
本研究では, 教師による河川を題材としたWeb教材の作成を支援するシステムを開発・評価した.本システムを利用することで, HTML等の知識を必要とせずシステムに蓄積されたディジタル素材を用いてWeb教材を作成することが可能である.また本システムでは河川に特化した二次情報による素材検索が可能である.本稿では開発したシステムの概要と, システムに装備された各機能・特徴, そして評価について述べる.
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佐々木 弘記
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
125-128
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
教員研修において, eラーニングによる研修が集合研修と同等の効果を上げることができるかどうか検討した.その結果, 講義のマルチメディア配信をすることで, 集合研修と同等の効果が上がることが受講者へのアンケート結果から示唆された.一方, 電子掲示板を用いた演習については, 集合研修ほどの効果が上がらなかった.これらのことから, 講義についてはeラーニングによる研修, 演習については集合研修というブレンディングが有効であることの可能性を指摘した.
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堀田 龍也, 中川 一史, 大笹 いづみ, 狩野 ひろみ
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
129-132
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
フリー
公的機関では行いにくい研修内容を積極的に取り入れた民間教員研修を開発するため, 教育の情報化に対応した従来の教員研修の課題を整理した.これらの課題に正対した参加型・異業種交流・相互評価の3つのコンセプトを取り入れたIT活用指導力に関する初等中等教育向け民間教員研修プログラムを開発した.本研修は2003年秋に教員・民間企業等から154名の参加を得て実施された.受講者アンケートを分析した結果, 本研修受講者の満足度は高く, その要因として3つのコンセプトが挙げられていることが確認された.以上より, 本研修プログラムの開発方針が受講者の満足度に結びついていることが示された.
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高橋 純, 堀田 龍也
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
133-136
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
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22,810人の小学生を対象に, キーボード入力スキルの現状を調査した.その結果, 次のことが明らかとなった.1)ひらがな一文字の入力では, 最も遅い3年生が14.9[文字/分], 最も速い6年生は25.4[文字/分]であった.また, 正確さは, 最も低い3年生が77.3[%], 最も高い6年生は86.2[%]であった.2)キーボード入力の基本的なトレーニングが完了すれば, 学年による差の少ない速さで入力できる.3)入力の速さは, 学年が高いほど少ない試合数で向上する.4)入力の正確さは, 濁音の文字が最も低い.特に, 濁音の中でも「ぢ」「づ」が最も正確に入力ができない.
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長谷川 元洋, 小川 裕之, 大谷 尚
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
137-140
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
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学校の情報環境の充実にともない, 情報機器の有効活用と同時に情報化のリスクについてアセスメントを行い, 対策を取る必要がある.本研究では3つの市の学校, 教育委員会, 情報課等を対象に, 個人情報の取り扱いに対する実態調査を行った.そこから, 教委と学校管理職の, 個人情報の取り扱いに対する意識の重要性や, 教育情報センター等からの教職員への啓発活動などの重要性が知られた.また, 情報の適切な公開のための課題として, 学校で, 自己情報コントロール権を尊重したインフォームドコンセントの取り組みを進めることが有効であることを論じた.さらに, 個人情報についての学習する機会を, この取り組みが, 提供することになることを論じた.
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藤岡 健史, 高田 秀志, 岩井原 瑞穂
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
141-144
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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京都市立堀川高等学校では, 「総合的な学習の時間」と「情報」を包括する専門科目として「探究基礎」を平成11年度に先進的に設置し, 授業実践と改良を継続的に行っている.「探究基礎」の目的は, メディアリテラシーと幅広い言語能力を習得し, 主体的な課題解決能力を身に付けることである.この課題解決型情報教育において, オブジェクト指向言語Squeakを用いたところ, 生徒アンケートの結果, 興味関心に関して極めて肯定的な結果が得られ, 知識理解についても良い傾向が見られた.本稿では, 平成15年度(実践5年目)の「探究基礎」の授業実践報告と評価を行い, Squeakを用いた課題解決型情報教育の有用性を示す.
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越智 洋司, 脇田 里子, 矢野 米雄
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
145-148
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
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近年, インターネットの普及により, ウェブを利用した教材提供が盛んになっている.既存のウェブ教材をリソースとして活用することは, 教師の負担を減らす有効な手段となる.しかし, 再利用者が意味を取り違えて, 不適切な箇所へ文を埋め込んだり, 派生により文意が変わるなど, 結果として内容的に不適切な文章になる可能性がある.我々は, 既存の教材が再利用された際に, 被再利用教材の作成者(原作者)に対して再利用情報を提示することで, 適切なコンテンツの再利用が行えると考える.本論文では, 再利用を行った教材に対する原作者の承認を円滑に行うための機構を提案する.
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後藤 康志, 生田 孝至
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
149-152
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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メディア・リテラシーは技能, 批判的思考, 知識, 態度を含む幅広い概念であるが, 構成要素間の関係が十分に把握されているとはいえない.そこでメディアの操作スキルについての尺度を作成し信頼性・妥当性を検討した.作成した尺度はインターネットやワープロなどを用いた受信・発信についてメディア操作スキルを自己評価させるもので, 高い内的整合性をもち, 信頼性も高いことが分かった.構成概念妥当性についてスキルと学年発達の関係を検討した結果, 学年が上がるほどスキルが向上し, 経験上の感覚と合致することがわかった.また適用例としてメディアに対する肯定的な態度とスキルの間に有意な正の相関がみられた.
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茨木 正浩, 川上 綾子
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
153-156
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
ジャーナル
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本研究は, 授業において活用することを前提とした「授業用コンテンツ」について, 中でも個別学習時のドリル用コンテンツに焦点をあて, それが備えるべき要件の特定を目的とした.予め想定された7つの要件に沿って算数科「分数」単元を対象としたコンテンツを開発し, それを活用した授業を実施したところ, 開発したコンテンツは概ね肯定的な評価を受け, 学習内容の定着にも一定の効果が見いだされた.これらの結果より, 先の7つの要件は支持され, 個別学習型授業用コンテンツは, その活用が授業において児童間の個人差を吸収する仕組みとなり機能することが重要であると示唆された.
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松田 岳士, 玉木 欽也, 宮川 裕之
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
157-160
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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本研究は, 授業評価の項目としての満足度に注目し, 授業の改善によって, 成績が上位である学習者の満足度がどのように変化したかを中心に, 授業方法の変化とその結果を分析した事例研究である.対象とした授業の教員は, 教室環境を改善することやSRL(Self-Regulated Learning)と対面授業の比率を選択できるようにして学習者の満足度上昇を試みたが, 成績中位以下の学習者と異なり, 成績上位者の満足度は上昇しなかった.したがって, 成績上位者の満足度を上昇させる可能性は, これらの教授法や教室環境以外の要因にあると示唆される.
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古川 雅子, 柳沼 良知, 山田 恒夫
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
161-164
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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本研究では, 学習者特性に応じた映像教材の効果的な提示方法を明らかにするため, 学習者にマルチアングル映像を呈示した場合の「気づき」の内容や再生箇所や注視箇所が, 社会文化的背景など学習者特性によって差異があるかどうかを検討した.マルチアングル映像に対応した観察ツールの開発を行うとともに, 面接映像を観察者21名に視聴させ評価実験を行なった.その結果, 日本人学生は映像の非言語情報に着目しがちであるなど, 観察者の属性によって映像の観察傾向が異なることが明らかになった.
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金 性希
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
165-168
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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インターネットを用いたサイバー空間での受講のみで単位がとれ, なお学士学位が認められるサイバー大学が2001年, 韓国でスタートした.本研究では, 遠隔教育の一環として生涯教育法の基で開校したサイバー大学の設立過程と運営の現状を探り, 事例としてソウルデジタル大学を取り上げ運営と学習の仕組みなどを調査した.その結果, この3年間で地域間の格差が拡大したり, 登録率が減少する問題点を浮き彫りにした.サイバー大学の安定的な定着を促すためには法律の整備, 政府の財政支援, そして国民的な意識の拡大などが必要とされる.
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生田 淳一, 野上 俊一
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
169-172
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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本研究によって報告された地域での学習支援システムは, 「活動の場の継続的・安定的な提供」, 「主体的な学習の場の提供」, 「多様な活動の提供」の3つの目標を達成した.また, システムの改善過程を検討したところ, 今回のケースでは, 社会的資源の結びつきを強めシステムを機能的にするために, 評価活動の導入が効果的であったこと, 「情報共有」, 「情報管理・処理」を円滑にするようなコーディネーターを介した社会的資源の結びつきが機能的であったことが示された.
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野上 俊一, 生田 淳一, 丸野 俊一
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
173-176
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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学生が定期試験のためにどのような学習計画を立てるのか, その学習計画が失敗する要因をどのように認識しているのかを質問紙を用いて検討した(n=254).その結果, 学習計画の立案率は約70%であった.そして, 立案した被験者の約70%が実際のテスト勉強では計画通りに進まないと認識していた.計画通りに進まない原因として「無理な学習計画の立案」「誘惑や欲求に負ける」などが被験者によって挙げられた.また, 学習過程に対するメタ認知的制御で学習計画の内容を比較すると, メタ認知的制御の高い被験者は目標設定が具体的であるために無理のない学習計画を立てており, 計画通りにテスト勉強を行えることが示唆された.
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永井 昌寛, 奥田 隆史, 高橋 一幸
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
177-180
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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大学の情報倫理教育では, 情報リテラシ教育を行う情報関連学部教員の情報倫理に関する意識, 知識および行動が, 大学生の倫理教育に強い影響を与えると考えられる.そこで, A大学の情報科学部の全教員を対象に大学生の情報倫理の現状および情報倫理教育に関する意識実態調査を調査票により実施した.その結果, 情報科学部教員において「大学での情報倫理教育の現状評価は, 情報リテラシ教育を行っていない教員の方が高い」, 「多くの教員は日々変化する情報倫理の内容や判断に対応できていない」, 「情報倫理に関する知識を十分に持っているとは言えない」等が明確になった.
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栗山 裕, 橋下 友茂, 山下 利之
原稿種別: 本文
2005 年 28 巻 suppl 号 p.
181-184
発行日: 2005/03/20
公開日: 2016/08/01
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大学において"情報リテラシー教育"は盛んに行われているが, プログラミング教育の現場では, "プログラミングが嫌いになる学生"や"他人のプログラムをコピーして課題提出する学生"等が見られる.そこで, "楽しくプログラミング"が学習できる題材としてゲームプログラミングに着目して, 実践を試みたが, 新たにゲームプログラミングのための評価方法が必要になった.そこで, 従来のプログラム演習におけるプログラムの信頼性, ステップ数, プログラムの見易さ等による評価とは異なる, ゲームの発想や制作されたゲームの面白さなどを評価に取り入れることを試みた.
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