日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
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31 巻, 1 号
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  • 原稿種別: 表紙
    2007 年 31 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2007 年 31 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2007 年 31 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 牧野 由香里
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    本研究は,多元的なコミュニケーション能力の育成をめざすカリキュラムの開発において,議論を促す仕掛けをデザインした.カリキュラム実施は大学生を対象とするeラーニングの遠隔授業として2003年度から2005年度にかけて計3回行った.学習履歴の分析から,クラスの過半数を占める議論の自発的参加者について,知識の定着だけでなく,自己と他者の相対化による価値観の再構築という成果が認められた.さらに,教師介入による学習共同体の形成(議論の焦点化が生み出す参加者の一体感)により,これらの成果に到達できた自発的参加者がクラスの4分の3に達した.
  • 荒木 淳子
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 15-27
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,企業で働く個人の「キャリアの確立」を支援する学習環境について,そのあるべき姿を明らかにすることである.キャリアの確立とは,個人が仕事に関する自己概念を持って意欲的に自分のキャリアを構築していこうとする考え方や姿勢を指す.本研究では学習環境の重要な要素である実践共同体に着目し(美馬・山内2005),日本企業で働く若手中堅社員300名に対してキャリアの確立と実践共同体への参加状況に関するアンケート調査を行った.またアンケート調査の回答者13名に対して,参加実践共同体に関するより詳しいインタビュー調査を行った.その結果,キャリアの確立は,リフレクションや実践共同体のような場への参加によって促されることが明らかになった.また,インタビュー調査からは,複数の実践共同体間を橋渡しする「境界越え」の経験や,メンバーの多様性を活かす活動デザインがなされた「創発的実践共同体」への参加が,キャリアの確立を一層促すことが示唆された.今後,企業で働く個人のキャリアの確立を支援する学習環境として,実践共同体のような場の創造が求められる.
  • 安達 一寿
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 29-40
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    大学の講義型授業をe-learningを用いたブレンディッドラーニングで実践し,学習者の活動の状況を明らかにするために,ログによる利用状況と授業後アンケートの結果を基に分析した.利用状況の分析では,学習者はブレンディッドラーニングでの教授者の意図に応じた学習活動を行っている状況が確認でき,コンテンツの利用状況と学習効果の間に関係があることがわかった.授業後アンケートの分析では,授業の特徴を示す因子として,「利便性への期待」,「コミュニケーションの実現」,「授業準備と態度の醸成」,「小テストの活動評価」の4つが抽出された.また,因子得点によるクラスタ分析を行った結果,学習者を3つのグループに類型化することができ,各グループ間で因子の傾向やコンテンツへのアクセス数に違いがあることが明らかになった.ブレンディッドラーニングを効果的に行うためには,グループの特徴を考慮した授業設計を行う必要がある.
  • 三宮 真智子, 久坂 哲也
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 41-50
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    本研究では,人間の情報処理への理解を促す情報教育の教材として,承諾誘導技法を主題とした学習コンテンツを開発した.対象とする学習者は,中高生以上である.コンテンツ開発においては,情報操作により受け手の合理的な判断を困難にする承諾誘導技法を通して,人間の情報処理についての学習への関心,理解,有用感,メタ認知を促すことを目指した.コンテンツは,基本説明およびビデオ教材,心理的メカニズムの説明,現実の承諾誘導事例集などから構成される.24名の教師による予備的な評価の結果より,コンテンツの有効性が示唆された.
  • 小川 賀代, 小村 道昭, 梶田 将司, 小舘 香椎子
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 51-59
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    理系人材不足の背景をふまえて,今まで以上に「実践力」を有した人材を輩出することが急務であり,このための人材育成システムの再構築が求められている.本論文では,日本女子大学が長年にわたり蓄積してきた人的資源である卒業生の情報を活用したロールモデル型eポートフォリオ(RMP)を提案し,その構築を行った.本手法は,ポートフォリオの評価指標設定に社会で活躍する卒業生の学生時の成績を利用するため,評価指標の決定のための組織だった議論の必要がなく,導入が容易である.また,業種・職種別のロールモデルと現在の自分の実践力を比較することができ,自分の現在の能力,またどの能力が基準に達していないかなどを視覚的にとらえられる.よって,自分の目指す職業に要求される実践力の強化を効率よく行うことができる.蓄積情報は,就職時の自己PRに活用したり,教員による実践力育成支援に役立てることができる.システム構築は,eポートフォリオはオープンソースを活用し,これにRMP解析部分を独自拡張した.
  • 東本 崇仁, 市 将治, 平嶋 宗, 竹内 章
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 61-68
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    ある手続きを学習する際,その手続きが適用できる問題を作ってみることが有効とされる.筆者らは,このような作問形式を解法ベースの作問と呼び,算数の文章題を対象とした解法ベースの作問学習支援システムを実現してきた.本研究では,多桁減算を対象とした解法ベースの作問学習支援システムの設計・開発と,その試験的な運用を行った.多桁減算の場合,手続き自体を直接学習者に提示することは困難であるので,本研究では,「ある問題を解かせることでその問題の手続きを意識させ,次にその問題と同じ手続きを使って解ける問題を作らせる」方式を用いる.本稿では,(1)問題を解かせることで手続きを意識させるインタフェイス,(2)行った問題解決を参照しながら問題を作成するインタフェイス,(3)作られた問題の診断とそれに基づくフィードバック機能,について述べ,さらに,小学3年生を対象とした授業での短期的な使用結果についても報告する.
  • 松崎 邦守, 北條 礼子
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 69-77
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    ポートフォリオは,目的つき学習ファイルである.また,その適用には授業設計が必要とされる.看護専門学校生を対象とした英語のeメールライティング学習で,ポートフォリオを教授ツールとして活用する授業を設計した.同授業には,本ポートフォリオを特徴づける(1)ポートフォリオ作成のガイドラインの事前明示,(2)授業の振り返りを記述するゴールカード,(3)学習成果を共有する場としてのカンファレンス,(4)学習方略の意図的教授が組み込まれた.事後アンケート調査の結果,同授業がARCS動機づけモデルの観点から肯定的に評価され,また,ポートフォリオ活用の利点である学習の振り返りや修正における効果が示された.さらに,事前・事後アンケート調査の結果,学習方略使用意識の高まりが確認された.加えて,eメールライティングに関する事前・事後テストの結果,ライティング能力の量的側面の向上に効果が期待できることが示唆された.
  • 中條 和光, 磯崎 哲夫, 藤木 大介, 米田 典生
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 79-86
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    授業観察実習が教師志望学生の教授行動に関するメタ認知的知識に及ぼす影響を検討した.研究事例としたカリキュラムは,広島大学教育学部第2類自然系コース(理科教員養成コース)のものであった.同コースの学生の半数は3年次前期に教育実習事前指導として授業観察を主たる内容とする実習を受講し,残りの半数は後期に受講する.そこで,前期受講者を参加群,残りを統制群として,前期実習の前後に自主学習用教材作成のメタ認知的知識を調査し,実習参加の影響を調べた.また,同様の調査を実習校の教員にも実施した.結果より,実習参加によって,自主的,主体的学習を生徒に促すことを重視する生徒中心の授業観から,授業を生徒との共同行為と捉えて運営することを重視する授業観に変容することが示唆された.また,実習によって,参加群の授業観が,現職教員の実践的授業観に近づいたことが示唆された.
  • 野上 俊一, 丸野 俊一
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 87-96
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    小学6年生が自己の学習状態及び学習目標や使用可能な学習時間を同時に考慮に入れて自己の学習活動をどのように調節するかを検討するために,学習目標(難易)と学習時間(長短)によって4つの学習場面を設定し,学習状態の自己評定値とその後の学習活動(項目選択と時間配分)との連関分析を行った。その結果,全ての学習場面で学習状態が悪いと判断した項目を重点的に学習しており,被験者は外的に付与された場面特性に依拠するのではなく,自己の内的基準である学習状態に基づいて学習活動を調節していた.しかし,学習目標の達成が難しく使用可能な時間が長い学習場面では,学習状態の最も悪い項目群よりも学習が少し進んでいる項目群(学習の最近接領域)に多くの時間を配分していた.これらの結果から,小学6年生は外的に付与された学習場面の特性をもある程度は考慮に入れて学習活動を自己調節することが示唆された.
  • 香山 瑞恵, 永田 奈央美, 高谷 知憲, 高橋 正憲
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 97-106
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    教科「情報」の教科書は,平成15年度に初版が発刊され,平成17年度には改訂版が発刊されている.本研究ではこれらの教科書に関する定量的データに基づく分析から,その特徴を明らかにし,特に変化の著しい内容に関する変化傾向の定性的分析を通じて,普通教科「情報」の範囲と教授内容の方向性に関して考察した.その結果,情報Aでは「問題解決」に関する内容の記述が詳細かつ具体的になり,主体的な情報活用のための態度形成に関わる記述が増加した一方で,コンピュータリテラシーに相当する記述の本文内での扱いが減少していることがわかった.また情報Bでは,コンピュータの機能や仕組みに関する記述の精査が進み,社会における情報技術の在り方を示す内容が重視されていることがわかった.情報Cでは,情報A同様にリテラシー的記述の減少がみられ,さらに情報通信ネットワークの仕組みと適切なネットワークコミュニケーションの在り方とに関する記述が顕著に増加していた.
  • 三島 知剛
    原稿種別: 本文
    2007 年 31 巻 1 号 p. 107-114
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
    本研究は,教育実習の効果を検討する上で重要だと考えられる授業イメージ・教師イメージ・子どもイメージが教育実習前後でどのように変容するのかを調べることを主な目的とし,教育実習生114名を対象に実習前後で質問紙調査を実施した.その結果,(1)授業イメージは4因子が抽出され,「マンネリズム」「組み立て」が変容し,授業を肯定的,主体的に捉えるようになったことが示された.(2)教師イメージも4因子が抽出され,「リーダー」が変容し,教師の役割理解が深まることが示された.(3)子どもイメージは6因子が抽出され,「創造性・積極性」「悲観的・不信」「現実的態度」が変容し,ステレオタイプではなくポジティブ・ネガティブ両面から子どものありのままの姿を多面的に捉えるようになることが示唆された.
  • 原稿種別: 付録等
    2007 年 31 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2007 年 31 巻 1 号 p. App3-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2007 年 31 巻 1 号 p. App4-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2007 年 31 巻 1 号 p. App5-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2007 年 31 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2007 年 31 巻 1 号 p. Cover4-
    発行日: 2007/05/20
    公開日: 2016/08/04
    ジャーナル フリー
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