食育基本法(文科省2005)が制定されたことで,子どもたちに対する食育が重視され,教育関係者が積極的に子どもに食育を推進するよう努められるようになった.しかし,食育を行う上で様々な課題も出てきており,特に,間食に関する教育の研究事例は少ない.そこで,本研究は,効率的な個別対応による間食の教育システムを開発し,そのシステムに入力された結果をデータベースに蓄積することで,国や地域における間食の摂取状況の違いを調査・分析することを目的とした.具体的には,システムを用いて1週間分の間食を入力させ,情報をデータベースに保存する.そして,そのデータから間食の種類と摂取回数,1回あたりに食べた量により1日あたりの平均摂取栄養価算出し,その基準量との比較により入力者に助言を提示した.また,専門知識を持たない人でも簡単に使用出来るように,グラフィカルに表示した.その結果,システムの利用により,国や地域における間食の摂取状況の傾向の違いが明らかになった.
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