日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
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37 巻 , Suppl. 号
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  • 原稿種別: 表紙
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. Cover15-
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. Toc3-
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. Toc4-
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
  • 中津 楢男, 伊藤 涼祐
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 1-4
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    製品の組み立て過程は,通常はいくつかの段階に分けて紙面で説明されている.本報告では,従来の紙面の説明図を使って物体を組み立てる場合,視点変更のできる3Dの立体図を見て組み立てる場合,3次元アニメーションを見ながら組み立てる場合の作業時間を比較した結果を報告する.その結果,構造の把握が困難な物体については,視点移動の機能が有意に作業時間の短縮に資することが確認された.さらに立体認識力が高い人のほうが低い人より有意に組み立て時間が短いことが確認できた.
  • 藤木 大介, 中村 諭実子, 山本 和弘, 山川 真由
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 5-8
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    高等教育では専門的文章の読解が求められる.専門的文章の読解では未知な専門用語の意味を推測できるか否かが内容理解を左右する.大学生の専門的文章の読解における未知語の意味の推測過程を検討するため,読解中に発話思考を求めその様子を観察した.その結果,初読時には読み飛ばしをし,再読時以降で文章内の文脈情報を利用した意味の推測を多く行うことが明らかとなった.また,専門的な知識が多かったり読解力が高かったりすると,文章内の文脈的情報を用いて未知語の意味を推測し,十分な内容理解が可能となることも明らかとなった.
  • 齋藤 充生, 糸川 裕美, 石井 竹夫, 稲津 教久, 林 譲
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 9-12
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    薬学部に6年制が導入され,薬学教育は薬学教育モデル・コアカリキュラムにより,内容の統一が図られ,これまで以上に効率的な学習が必要になっている.eラーニングでは,いつでも自ら学習できるというメリットがあるが,学習実施は学習者に委ねられている.我々は,達成感を持たせるため,テストの実施だけでなく,学習の進捗に応じてコマが進む双六型学習記録を取り入れた薬剤師国家試験学習ソフトMentor_IIを作成し,モニターによる試用を行い,テストとの相関をとることで薬剤師国家試験問題に関する学習効果の評価を試みた.
  • 三橋 功一, 山崎 正吉, 梅澤 実
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 13-16
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    授業記録を読む手がかりについて,教師と教師志望学生を対象に質問紙調査に基づき因子分析を行い,「(1)主発問,(2)相互作用,(3)教材・教具,(4)学習者,(5)キーワード・マーク,(6)経験,(7)分節,(8)立ち止まり,(9)ヒント」の9因子を抽出・解釈した.また,「(1)主発問,(2)相互作用,(3)教材・教具」の3因子は,寄与率・累積寄与率に占める割合も高く,授業記録読解の重要因子で,授業経験から体制化された知識系であることが示された.さらに,学生の授業記録読解は,「(7)分節,(8)立ち止まり」を主要手がかりとした「テキストベース」であり,教師の読解は日常の授業実践に基づく「(1)主発問,(2)相互作用,(3)教材・教具,(4)学習者,(6)経験」の既有知識を主要手がかりとした「状況モデル」構築処理であるとの知見を得た.
  • 泰山 裕, 三宅 貴久子
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 17-20
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,習得した思考スキルが課題解決過程に与える効果を明らかにするものである.関西大学初等部で取り組まれている思考スキルの習得,活用を目指した実践を対象に,課題解決を行う際に習得した思考スキルをどのように用いているのかについて児童へのインタビューから明らかにした.結果,習得した思考スキルの効果として「課題分析,計画」「課題に合わせた思考のコントロール」「思考過程のメタ認知」「自分の思考の特徴把握」の4つが確認され,習得した思考スキルが課題解決過程におけるメタ認知を補助していることが示唆された.
  • 石川 奈保子, 向後 千春, 冨永 敦子
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 21-24
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,eラーニング制の社会人学生の,導入科目の受講前後における大学での学びに対する自信について調査した.その結果,以下の2点が明らかになった.(1)新入生は,特に学習に対して不安を感じている一方,大学で学ぶことに対する周りの理解についてはそれほど不安を感じていない.(2)導入科目のホームワークを実施した学生は,学習,大学内でのコミュニケーション,大学で学ぶことに対する周りの理解への自信が上昇した.このことから,入学直後に大学で学ぶ際のスキルを導入教育で提供し,さらに実際に実習してもらうことによって,学生が大学での学びに対する自信を付けることに寄与できることが示唆された.
  • 後藤 康志, 丸山 裕輔, 間嶋 雅樹, 雑賀 真澄
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 25-28
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,メディアに対する批判的思考(技能)ルーブリックを用いた児童の自己評価が,教師評価と十分なレベルで一致するか確認し,その利用可能性を議論することを目的とする.小学生87名の児童評価と教師評価の関連をみたところ,「情報の信頼性を確認するために必要な内容」については正の相関が認められ(r=.716, p<.001),「それを得るための方法」についても同様であった(r=.659, p<.001).また,不一致について過大評価,過小評価に分けその理由を推測した結果,ルーブリックの解釈のずれ及びルールの説明不足の可能性が示唆された.これらをうけて,過大評価,過小評価などの評価のずれを教育内容とするメディア・リテラシーの学習活動の可能性について議論した.
  • 大久保 智生, 岸 俊行, 澤邉 潤, 野嶋 栄一郎
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 29-32
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,第三者が評定した授業の雰囲気と教師の非言語行動との関連を検討することであった.大学生200名が小学2年生の2学級の授業のビデオを視聴して授業の雰囲気を評定し,評定授業の教師の非言語行動との関連を検討した.その結果,一斉授業場面における第三者評定による授業雰囲気と教師の立ち位置および視線方向に関連があることが示された.以上の結果から,教師は立ち位置や視線の方向を変えることで授業の雰囲気を変えている可能性があることが示唆された.
  • 山元 有子, 向後 千春
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 33-36
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    高校生自身がシナリオを作成するロールプレイングを「家庭総合」の授業に取り入れた.この授業が高校生の批判的思考態度に及ぼす効果を質問紙により調査・検討した.その結果,「論理的思考への自覚」は,授業後に有意に高くなった.また,グループ活動を好まない群の「他者の意見受容」や「知的探求心」が,授業後に高まることが明らかになった.これらの結果は,シナリオ作成を取り入れたロールプレイング形式の授業の有効性を示唆するものである.
  • 中山 実, 六浦 光一, 山本 洋雄
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 37-40
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    オンライン教材だけによるフルオンライン学習の条件で学生のノート記述の言語的な特徴を定量的に分析して,テスト得点との関係を調べた.ノート記述は,教材の単語数に対して記述した単語数割合と,教材で提示された単語をノート記述する記録割合で評価した.また,教員によるノート評定との関係を分析し,授業回単位におけるノート評定の2群間では,単語数割合,記録割合に有意差が見られた.期末テスト得点とノートの特徴との関係を調べたところ,スライドの内容および音声説明についての単語数割合,記録割合,ノート評定値と期末テスト得点との間で有意な正の相関が認められた.
  • 森山 潤, 永田 智子, 中原 久志, 上之園 哲也, 萩嶺 直孝, 勝本 敦洋
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 41-44
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    タブレット端末の授業活用に対する教員の意識傾向を把握するために,小・中学校の教員61名を対象に,iPadを例としたタブレット端末の機能,「教育の情報化ビジョン」の考え方,フューチャースクール実証校における実践事例について一斉・協働・個別の各学習形態に関して情報提供した後,これらの内容に対する意識を調査した.その結果,iPadの機能では,写真・動画の撮影・再生,文書や画像への手書き書き込み,プレゼンテーションの作成・提示に対する関心が高く,学習形態では一斉指導での活用イメージを抱きやすいことが示唆された.また,フューチャースクール実証校における実践事例に対しては,「学習者用デジタル教科書利用」,「児童・生徒が体験・取材したことを整理して振り返る活動」には実践に対する心理的コストパフォーマンスが高いものの,「遠隔地を結んで教えあい,学びあう活動」へは困難感が強く,実践に対する心理的コストパフォーマンスが低い傾向が示唆された.
  • 川本 勝
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 45-48
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    筆者が担当する情報リテラシーの課題演習として,学生の歯の健康管理を啓蒙することを試みた.歯の健康管理はライフマネジメントの中でも最重要なものの一つであり,日本歯科医師会と厚生労働省が推進している8020運動とも合致する.現在,我々の学生は歯にほとんど異常が無く,歯の健康に関する知識もほとんど無いため,歯科情報にはあまり興味が無かった.今回の課題演習を行った結果,52%の学生は役に立ったと答え,演習前に比べて関心度も向上し,特に,ホワイトニングやスケーリング治療については強い関心を示した.しかし,本当に彼等の生活習慣が改善するかは,未だ今後の課題である.
  • 佐藤 朝美, 佐藤 桃子
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 49-52
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,子どもを取り巻くメディアに対する親の意識調査と,タブレット用デジタル絵本について「読み聞かせ」の観点から分析を行う.親子による絵本の読み聞かせは,親子のコミュニケーションを促すとともに,子どもの認知発達を促す場としても重要な役割を果たすという.紙媒体からタブレットに変化する事で,どのような差異が生じるか把握するために,紙絵本とタブレット用デジタル絵本の親子による読み聞かせ場面を記録し,質的に分析を行った。その結果,紙絵本では親主導で読み聞かせが行われるのに対し,タブレットでは子ども中心で操作が行われるケースが多く見られた.いっぽう,タブレットでは絵本に接する時間が増え,子どもからの発話数も増える傾向にあった.親子の対話も紙絵本と異なる内容が生じており,飽きずに物語世界を繰り返し堪能している様子がみられた.
  • 山口 剛
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 53-56
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,従来の学習方略使用の規定要因を検討する研究とは異なり,まずいくつかの方略使用のタイプを分類した.そして,それらのタイプがどのような特徴をもつか,動機づけ(達成目標理論)とメタ認知的方略の使用および有効性の認知の違いから検討した.クラスター分析の結果,あまり方略を使用しない2群,比較的方略をよく使用しなおかつ使い分ける2群が示された.分散分析の結果,方略を使い分ける群の方が使用しない群よりも習得目標,メタ認知的方略の使用,有効性の認知の得点が高かった.また,有効性の認知が方略使用に与える影響も強かった.最後に,方略使用のタイプから考えられる教育実践への介入方法と今後の展望を考察した.
  • 岸 学, 森澤 創
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 57-60
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    森澤・岸(2013)の研究では,呈示モダリティ(文字・音声)および文体の違いが説明文理解に及ぼす影響を検討した結果,書きことばの文章を聴いたときと,話しことばの文章を読んだときに,理解得点が高くなっていた.その理由を探るため,本研究では,呈示と解答のモダリティが一致するかどうかの点に着目した.大学生40名を対象に,呈示タイプ要因(呈示モダリティと文体の組み合わせで4タイプ)と一致性要因(呈示と解答の一致のしかた)の2要因で理解度を測定した.結果は,文章を呈示と解答時のモダリティが不一致では理解度が低くなるものの,モダリティと文体のいずれかが一致すると成績が大きく変動していた.したがって,これらの要因は,文章内容の検索手がかりとして多様な影響を示していることが示唆された.
  • 高村 秀史, 矢崎 裕美子, 佐藤 慎一
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 61-64
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    eラーニングにおける学習形態の一つにブレンディッドラーニング(Blended Learning: BL)がある.本稿ではBLの取り組みとして,新たに考案した学習支援の実践から得られた知見の報告を行う.学習支援は,「他者の学習を参考,刺激にしながら学びを深めることを目的としたノートシェアリング」と「対面授業と同様に資料の配布や質問を受け付ける対面サポート」の2点を柱にデザインされた.実践結果の検討は,本実践と同時期に開講された対面授業との比較,本実践を行う前年の同講義との比較,さらに学習者の感想を中心に行った.検討の結果,本実践の学習支援は,対面授業と同等程度の学習効果をもたらしたことが示唆された.
  • 長田 和浩, 中原 久志, 上之園 哲也, 森山 潤
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 65-68
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    生徒がグループ活動において撮影したデジタルカメラの画像を電子黒板上で簡単に集約・提示・印刷できる授業支援ツールPictBoardを開発した.PictBoardを用いることで,生徒の撮影した画像をタッチ操作で容易に共有し,柔軟に提示・整列・比較することができる,また,ワークシート上に生徒の撮影した画像を差し込み印刷することも可能である.中学校理科「電流とその利用」における試行的実践の結果,生徒が自分のノートや実験結果を撮影し全体で共有したり,印刷してワークシートに整理したことを好意的に捉え,学習に役立つと感じていたことが示唆された.また,実践の前後で,観察・実験への意欲,考えを表現し合うことへの意識,予想を立て結果から考察することの重視性の認識等が有意に高まる効果が確認された.
  • 金西 計英, 光原 弘幸, 三好 康夫, 松浦 健二
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 69-72
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,e-Learningを用いた自学自習における学習意欲の維持を目的に,学習意欲へ働きかける機能を組み込んだTwitterボットを開発した.本Twitterボットは,大きく分けると学習結果取集機能,データベース機能,ツイート機能,目標設定機能から成っている.本Twitterボットを利用することで,学習者はTwitterボットを介し学習コミュニティを形成し,学習意欲に対して様々な刺激を受ける.結果的に,学習意欲の低下を,軽減することになる,20名の学生に協力してもらい,本システムの効果を検証する実験をおこなった.その結果,学習時間と学習回数の比較から本システムが一定の効果を持つことが示された.
  • 望月 博文, 山田 朗
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 73-76
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    プログラミングにはパズルを解くような楽しさがある.しかし,プログラムの作成を行うためにはプログラム言語の習得が必要であり,その難解なルールを覚えなくてはならない.そこで,プログラミングの持つ楽しさのみを取り出すために,カードを並べることでプログラム言語を記述する代わりとすることを試みた.更にフローチャートとあみだくじの類似性を利用して,遊びながらプログラミングの学習ができるカードゲームを開発した.
  • 稲垣 忠, 亀井 美穂子, 寺嶋 浩介, 中橋 雄, 遠藤 麻由美
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 77-80
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    新聞,ビデオ,プレゼンテーション,リーフレットの4種類のメディア制作活動に関する留意点を,文章,映像サンプル,説明動画の3種類の方法で学習できるWeb教材を開発した,児童を対象にした教材評価および学習活動の自己評価に関する質問紙調査の結果,文章に対する評価が,評価基準の理解と学習の楽しさに影響する一方,映像サンプルや説明動画は改善点の発見との間に関連性が認められたこと,児童は制作上の留意点を意識しながら,自らの表現を工夫しようとしていたことが示された.
  • 畑野 快
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 81-84
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,内発的動機づけと主体的な学習態度を媒介する変数として自己調整学習方略(Self-Regulated Learning Strategy: SRLS)に着目し,主体的な学習態度に対する内発的動機づけ,SRLSの影響を明らかにし,大学生に主体的な学習態度を獲得させる方策を検討することであった.大学1年生266名を対象とした質問紙調査から,内発的動機づけがSRLSを媒介し,主体的な学習態度に影響を与えるモデルを仮定した上でSRLSの間接効果の検証を行ったところ,SRLSの下位尺度である「認知調整方略」,「動機づけ調整方略」の間接効果が有意であった.以上の結果を受け,大学教員が大学生に主体的な学習態度を身につけさせる方策について内発的動機づけ,SRLSの視点から考察した.
  • 木原 俊行, 野中 陽一, 堀田 龍也, 高橋 純, 豊田 充崇, 岸 磨貴子
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 85-88
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    ICT活用に対する熱意に影響を及ぼす要因を具体的に検討するために,英国の3人の教師に「ICT活用に関する熱意」曲線を描いてもらい,それに影響を与えた事象を語ってもらった。3者の曲線の共通性や個々の独自性を明らかにした後,それらに影響を及ぼす要因を,個人的要因,環境要因に整理した.また,環境要因については,ICTの使いやすさという教師たちの感情を伴うものであることを確認した.これらの結果をもとに,ICT活用に対する熱意に影響を及ぼす要因の関係性をモデル化した.
  • 渡邉 裕, 瀬戸崎 典夫, 森田 裕介
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 89-92
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,高等学校情報科の文部科学省検定済教科書に,授業の担当教員が出演する動画コンテンツを含むAR教材を試作し,高校1年生を対象にタブレット端末を用いた授業実践を行なうことで生徒への効果を検証した.その結果,ARテキストは生徒の教科書に対する興味関心や学習意欲を高める効果があることが示された.またARテキストに含まれるAR教材のうち,学習についての課題動画,教科書の使い方の説明動画,教室では演示しにくい実験動画,教科書の難しい部分の説明動画など,試作したすべてのAR教材について有用性が明らかになった.
  • 寺嶋 浩介, 中川 一史
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 93-96
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究においては,寺嶋ら(2013)が学習指導要領の記述を参考にして作成した思考力および表現力の自己評価用項目がどのような構造を持つのかを明らかにした.これは,思考力(20項目)および表現力(16項目)を小学生が自己評価するために作成されたものである.本調査用紙を4年生1クラス,5年生2クラスを対象に配布し,4件法で回答してもらったところ,100名からの有効回答を得ることができた.これらの回答を因子分析した結果,思考力については4因子(着想,整理,関連,選択),表現力については2因子(説明,交流・編集)が抽出された.抽出された因子および項目と先行研究を比較したところ,共通点がみられた一方で,いずれか片方しか触れられていない概念もあった.
  • 安斎 勇樹, 塩瀬 隆之, 山田 小百合, 水町 衣里
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 97-100
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,視覚障害者をリードユーザーとしたインクルーシブデザインワークショップにおいて,障害者に対する晴眼者の先入観を取り除き,共感的理解を持ちながらコミュニケーションを取ることができるようなアイスブレイク手法を提案することである.「視覚が奪われた状態で,リードユーザーが日常経験するような生活作業に取り組み,リードユーザーから支援を受ける」というアイスブレイク手法を考案し,この手法に基づく場合とそうでない場合の参加者の発話を比較したところ,考案した手法に一定の効果があることが示された.
  • 神田 憲興, 益川 弘如
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 101-104
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    学習科学で基盤としている学習理論を基底とした,国語科授業におけるジグソー学習を用いた協調学習授業のデザイン原則を検討した.「人を賢くする枠組み」を大事にしつつ,国語科教科における「対話という営み」を子どもたちの「実生活に繋がる文脈」に位置づけ「学びを引き出す環境」を十分考慮してデザインすることで,ジグソー学習の仕組みを生かした効果的な授業を実現できることが見えてきた.3つの授業実践のデザイン研究サイクルから,ジグソー学習に国語科授業や課題解決活動で用いられる手法を組み合わせることで,文脈や環境に支えられた授業が実現し,子どもたちの満足度が格段に向上したことを示し,検討したデザイン原則を提案する.
  • 澤邉 潤, 後藤 康志
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 105-108
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,大学生の学習エビデンスの管理及び活用の実態が検討された.新潟大学の学生を対象とした半構造化インタビューの結果,学生の振り返りは,学習成果物として自身が作成したレポートなどの電子媒体よりも,授業での配付資料やノートといった紙媒体による学習エビデンスに基づいている傾向が示された.電子媒体の学習エビデンス活用の課題として,【PC操作スキルの必要性】【ファイル整理の煩雑化】【システム活用の二極化】が抽出された.こうした課題は,学生個人の自発的な取組みだけで改善されるもではなく,大学全体における教授学習のあり方に関する包括的な検討が必要であることが示唆された.最後に,学習エビデンスに基づく学生の省察を促進する教育環境整備の可能性について議論された.
  • 村川 弘城, 白水 始, 鈴木 航平
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 109-112
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,ゲームにおける学習と動機付けの関係を検討するため,カードゲーム型学習教材「マスピード」を用いて,方略を振り返る活動が,生徒の動機付けや継続的な学習意欲を高めることを示す.中学1年生102名を,「計算力向上」という価値を強調して同一化的動機付けを引き起こす「勉強条件」,ゲームとして楽しませて内発的動機付けを引き出す「遊び条件」,プレイごとに簡単な振り返りをさせる「方略発見条件」という3条件に割り振り,比較した.結果,方略発見条件が動機付けの程度でも数学的な方略の質でも上回り,方略の振り返りが,統合的動機付けと学習意欲の向上に寄与することが示唆された.
  • 山口 洋介, 三宮 真智子
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 113-116
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,思考過程を推測するための新たな手法として,「タイピング思考法」を提案し,その有効性について検討した.タイピング思考法とは,「課題遂行時に,頭の中で考えている内容を,そのまま即時にコンピュータにタイピング(キーボード入力)する」という手法である.大学生および大学院生10名を対象に,タイピング思考法を実施してもらった後,アンケートへの回答を求めた.その結果,参加者は自身の思考内容をプロトコル上におおむね反映できたと報告し,困難感も比較的小さいことが示された.さらに,得られたプロトコルをもとに,創造的思考方略を抽出・分類した結果,多様な側面が見出だされた.
  • 宮田 明子, 伊藤 三佐子, 山本 朋弘, 堀田 龍也, 片山 淳一, 鈴木 広則
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 117-120
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    校務支援システムを導入した小学校2校において,システム運用初期に教員向けインタビュー調査を実施し,校務の現状がどのように改善されたかについて分析した.その結果,システムの運用によって,主に成績処理が効率化され,学習評価が改善したと感じていることが示された.また,職位や教職年数による違いを分析した結果,調査校の校長は「評価内容の質的向上」,教務主任は「状況把握と効率的な処理」,中堅教諭は「状況把握と評価内容の質的向上」,若手教諭は「効率的な処理」,養護教諭は「情報共有」を主な改善内容として挙げており,職位や教職年数により,校務支援システムの機能・インタフェース等が異なる必要があることを示した.
  • 藤木 卓, 川上 博之, 寺嶋 浩介, 小清水 貴子
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 121-124
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    児童生徒の被爆遺構巡りによって現在と過去をつなぐ視点獲得を支援するために,VRを用いた学習環境を開発し試行的な学習により評価を行った.その結果,自由記述で6名中4名の児童生徒が視点を獲得したと考えられることから,本VR学習環境は現在の街並探索との併用により,児童生徒の現在と過去をつなぐ視点獲得に活用可能であることが示唆される.また,質問紙調査の結果から,現在の街並探索とVR学習環境による過去の街並探索の学習は,児童生徒へ受け入れられたと言える.
  • 河田 承子, 高橋 薫, 山内 祐平
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 125-128
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    1960年代以降,地域コミュニティの減少とマス・メディアの発達により,育児情報が主な情報提供源として大きな役割を果たしている.中でも,未就学児の教育に関する情報は頻繁にメディアでも取り上げられており,それらの内容が多くの母親の行動に影響を与えている.本研究では,未就学児の教育に関する母親の情報行動に着目し,情報収集力の違いによる,母親の情報行動・心理状態・教育観の特徴を質問紙調査を通じて明らかにした.二元配置分散分析を行った結果,能動的情報収集力および人的情報収集力が高群の母親は,育児不安が高いという結果が得られた.この事から,メディア情報だけでなく,パーソナル情報に対しても,母親が批判的に検討をする必要がある可能性が示された.
  • 北村 智, 脇本 健弘, 松河 秀哉
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 129-132
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では実践共同体としての学術共同体に対するネットワーク分析によるアプローチを試みる.特に学習としての正統的周辺参加に着目し,共同体における参加者の「位置」を定量的に表現する手法として中心性を採用する.中心性からみた共同体における参加者の「位置」の変化と,共同体における参加者の役割獲得の関係を分析し,実践共同体に対するネットワークアプローチの妥当性について検討する.
  • 丸山 悟, 吉井 彰宏, 水落 芳明
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 133-136
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,ティーム・ティーチング(以下,TTとする)の授業形態において,同時通話のできるトランシーバーを用いて,教職経験のない大学院生(以下,学卒院生とする)が教員の大学院生(以下,現職院生とする)の発話を聴取可能にすることで,学卒院生の発話に与える効果について検証した.その結果,授業実践の経過と共に,学卒院生の学習者を指導する具体的な発話数が増加したことが確認された.また,学卒院生は指導の不安感が軽減し,学習場面に応じて発話を主体的に選択できるようになったことが明らかになった.以上から学卒院生が現職院生の発話を聴取可能にすることにより,効果的な発話の情報を獲得できることが示唆された.
  • 高橋 薫, 藤本 徹, 鈴木 久, 大辻 雄介, 山内 祐平
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 137-140
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    Facebookを学習管理システム(Learning Management System)とした学習グループを形成し,高校生を対象に小論文作成を支援する実践を行った.小論文教材のワークシートに基づいた学習の成果物をFacebookグループにアップロードし,お互いの成果物にピアレスポンスを行いながら課題の小論文を作成した.活動後にFacebookグループの学習管理システムとしての機能を教育的,社会的,技術的観点から評価したところ,本実践は,参加者に好意的に受け止められ学習の動機付けとなっていることが確認された.また,統制群との比較において,より質の高い小論文を産出していることが明らかになった.
  • 高橋 純, 吉川 奈々, 堀田 龍也, 田野 勝之, 加野島 行宏
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 141-144
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    小学校社会科の教師用指導書には「写真資料を拡大してみせる」のように,教員による教科書紙面の拡大提示を促す記述が数多くみられる.本研究では,小学校社会科を対象に,教科書紙面の拡大提示箇所やその理由,順序等を明らかにするために,調査・分析を行った.その結果,1)教科書紙面のあらゆる箇所が拡大提示される,2)拡大提示の理由は「図を読み取らせる」ためが最も多い,3)拡大提示の順序は,最後まで一致した例はなかったが,特に授業の前半では一致するケースが多く見られる,といったことが明らかとなった.
  • 島田 希
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 145-148
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,初任教師へのメンタリングに関わる複数のメンターが果たしている機能と役割意識を明らかにすることである。平成23年度に初任教師1名が赴任したZ小学校において,3名のメンターへのインタビューを実施した.その結果,初任者研修の指導教員である2名のメンターは,専門的な発達を促すことに傾注し,それを主たる役割と認識している一方,学年主任であるメンターは,初任教師に役割を与え,仕事の分担を工夫するなど,自立を促す機能を主に果たそうとしていることが確認された.加えて,各メンターは,他のメンターが果たしている役割や初任教師との関係性を確認しながら,自身の役割を取捨選択していた.
  • 田口 真奈, 酒井 博之, 大山 牧子, 藪 厚生, 金田 忠裕, 土井 智晴
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 149-152
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    組織的なカリキュラム改善のために,同じ学科内に所属する複数の教員で,コースポートフォリオを作成し共有する試みを行った.その結果,コースポートフォリオの作成・共有がカリキュラム改善につながることの可能性が示されたが,その際には,あらかじめ科目間の連携を意識させる等の対面でのワークショップを組み込んだ新たな実践プログラムが必要であること,メインポートフォリオとサブポートフォリオの関係性を理解されやすくするための工夫やキーワード検索・LMSとの連携などの機能追加等の改善が必要であることが明らかとなった.
  • 堀田 龍也, 高橋 純, 山田 愛弥, 八木澤 圭
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 153-156
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    普通教室の授業環境として,電子黒板やデジタルテレビ等の大型提示装置に接続するために実物投影機の常設が進んでいる.本研究では,実物投影機が教室に常設され,1日1回以上活用している小学校教員を対象とし,彼らが実感している実物投影機の活用効果について調査した.その結果,説明等の理解の促進がもっとも高く,続いて準備の手間の軽減,説明等の時間短縮の順であることが示された.
  • 森 薫, 田中 佳代子, 玉村 雅敏, 金子 郁容
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 157-160
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本稿では,拡張可能なマークシート処理システムを利用して,広域的な学力調査を実現するシステム構成を示す.本システムは,マークシート形式の学力調査における解答情報の電子データ化とデータ分析の機能を有する.宮城県で実施した平成24年度みやぎ学力状況調査において,本システムを運用した.この調査では,宮城県内公立高等学校の生徒(約30,700人)を対象として,マークシート形式の学力調査を実施した.回収した解答用紙は各学校で電子データ化され,そのデータを本システムに登録した.運用期間におけるデータの登録状況を評価し,本システムの実務での運用可能性について検討する.
  • 福島 耕平, 下村 勉
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 161-164
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    小学校において,大学等で活用されているMoodleの主にデータベース・フォーラム・フィードバックの各モジュールを活用して,学習成果を共有し,交流する実践を行った.フォーラムを活用した1年間を通した研究実践では,意識調査の結果,児童はMoodleを活用した学習活動に肯定的であった.Moodleは言語パッケージの改良や文字入力を減らすための選択形式の活用,データベース画面の並列表示の工夫などをすることで,小学校においても有効に活用することができた.
  • 森 裕生, 江木 啓訓, 尾澤 重知
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 165-168
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    科目全体を通した学習内容のリフレクションのために,マトリクスを用いて学生が学習内容の構造化を行う実践を行った.学期の最終回の授業において,学生が各回の授業で作成・提出してきた演習等のコピーを学生ごとに返却し,学生自身が演習の解答等から授業において重要だと考えたキーワードを抜き出した.それらのキーワードを用いてグループでマトリクスを作成し学習内容の構造化を行った.マトリクスの軸に対して分析を行った結果,軸の名称には抽象的概念が多く用いられる事,約68%のマトリクスにおいて軸の名称に対立する概念が用いられた事などが分かった.
  • 森田 和行, 瀬戸崎 典夫, 森田 裕介
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 169-172
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,マルチタッチ方式を用いたテーブルトップ型顕微鏡画像提示システムを開発した.そして,光学顕微鏡を使用した観察の経験を有する児童を対象に本システムの有用性を評価した.分析の結果,光学顕微鏡を用いた授業と比較し,本システムを用いることで,理解が促進されることが示唆された.また,本システムの機能について,観察時の活動,意欲・関心の喚起,操作性について肯定的な回答を得た.以上のことから,本システムを用いることで,小学校理科における水中微生物の観察に有効であることが示唆された.
  • 大山 牧子, 田口 真奈
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 173-176
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    本研究は,カード構造化法を用いることで可視化される大学初任教員の授業省察の特徴と利用の限界を明らかにする.具体的には,哲学と歴史学を専門とする大学初任教員2名を対象とし,カード構造化法を用いて,授業省察を可視化した.その結果,カード構造化法によって促された授業省察は,大学初任教員にとって授業デザインへの意識の高まり,授業改善のための多様な短/長期的な課題を発見し,フィードフォワード情報へとつながることが確認された.このことからカード構造化法は,大学初任教員の授業省察の可視化を促すツールとして機能する可能性を持つことが示された.同時に,効率的な実施方法の開発の必要性が明らかになった.
  • 土屋 衛治郎, 須田 香織, 大谷 みどり, 森 朋子
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 177-180
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    実用的な英語能力育成のためには,覚えた用語や表現を紋切型に使うのではなく,状況に応じた柔軟な活用のため,会話相手の反応やその場の状況・文脈への意識を促進する教育が必要である.中学校1年生が2年生と小学6年生と英語の読み聞かせをする異学年交流授業を対象に,中学1年生が相手・状況への意識が促進するか検証した.授業最終回の読み聞かせ本番時の振り返り記述から,相手の反応やその場の状況を伺おうとする意識が多く見られた.さらに,そのような意識促進の要因として,小学生という新規な「他者」を相手にしたことの影響が示唆された.一方,先輩である中学2年生と交流することによる影響ははっきりとは見られなかった.
  • 小川 修史, 今村 愛美
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 181-184
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    近年,教育場面におけるマンガ表現の有効性が指摘される一方,マンガを描くことに苦手意識を抱く教師は少なくない.しかし,表現技法は記号で表現されるため,描くこと自体は容易であり,表現の幅が広がると考えられる.そこで,教師を対象としたマンガ表現スキルの獲得に特化したデジタル教材を開発しており,第一段階として,初心者が表現技法の一つである形喩を用いる際の困難さを調査した上で,デジタル教材を試作・試行することで,開発中のデジタル教材がマンガ表現スキル獲得の観点で有効である可能性について調査した.結果,形喩の使い方や,種類・配置による効果の違いについて気づきを獲得する可能性が示唆された.
  • 中野 美香
    原稿種別: 本文
    2013 年 37 巻 Suppl. 号 p. 185-188
    発行日: 2013/12/20
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    高等教育の改革が進むにつれて,新しい学力観に基づき学習者同士で議論し相互評価を導入する講義の重要性が広く認識されるようになった.一方で,議論教育には個人の学習履歴の違いや講義の物理的制約,教員の指導法や価値観の制約など取り組むべき課題は多い.このような制約を考慮しながら講義で議論の学習コミュニティを形成するためには,お互いに評価をする相互評価の訓練を取り入れ継続する必要がある.そこで本研究では先行研究の課題を踏まえて,議論能力の育成するための相互評価基準の道具を提案し,学生の相互評価に対する認識を明らかにすることを目的とした.
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