-
原稿種別: 表紙
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
Cover15-
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 目次
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
Toc3-
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 目次
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
Toc4-
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
-
田島 貴裕
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
1-4
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
大学初年次教育における理系実験を事例として,実験に対する取組姿勢と成績評価に関して,入試制度の観点から検証を行った.その結果,(1)総合入試による入学者の実験レポートの平均点は,学部別入試による入学者よりも高い,(2)遅刻回数やレポートの提出状況といった学習状況は,総合入試による入学者のほうが良いことが明らかとなった.また,取組姿勢と成績評価の関係については,実験に対する取組姿勢が良いほど,概ね成績評価は高くなる傾向がみられた.
抄録全体を表示
-
樽木 靖夫
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
5-8
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
大学生のアイデンティティ形成に集団活動への動機が影響することが報告されている.本研究は,大学の授業において学生のサークル活動における集団活動への動機を高める試みの有用性について検討した.大学生144名を対象に,映像教材を用い,集団活動の意味・効果を感じられる場面に解説を加えた授業を行い,その事前・事後に集団活動へのモチベーションおよび対処方略尺度によって測定した.その結果,集団活動への内発的動機づけ,集団活動での役割で得点の上昇,集団活動への方略のなさで得点の下降する効果がみられた.また,「大学ではサークル活動はしないつもりだったが,何かしてみたくなった」などの自由記述もみられた.
抄録全体を表示
-
三井 一希, 戸田 真志, 松葉 龍一, 鈴木 克明
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
9-12
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究では,小学校におけるデジタルコンテンツの更なる活用を目指し,情報共有システムのプロトタイプの開発を行った.開発したシステムは,ユーザニーズの分析や既存システムの分析から設計の着眼を得ており,ユーザの授業進度に沿ってデジタル教材をマッピングしたプラットフォーム及びその情報を配信するためのリマインドメールの機能を備える.小学校教員や管理職による評価の結果から,開発したシステムが小学校教員のニーズに合致し,教員が授業進度に合わせてデジタルコンテンツに関する情報を入手するのに有効なシステムとなり得る可能性を確認した.
抄録全体を表示
-
益川 弘如, 村山 功
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
13-16
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
21世紀型の新たな学びを実現する授業力が今後教員に求められている.特に,学習者に深い知識理解と自ら学ぶ力を獲得させるには,単に教師伝達型授業から学習者中心型授業への技術的な方法の転換だけではなく,解決したい課題を協調的に解く知識構築過程を埋め込んだ授業が重要だという授業観の信念変容が重要だと考えられる.今回,免許更新講習の「学習科学」プログラムを開発し,そこでは信念変容させることで新たな学びを実現する技術や知識獲得の意欲付けを目指した.最終レポートの分析の結果,多くの受講者が知識構築を実現する必要性や内容を自己経験や既有知識を見直しつつ言及できていた一方,さらなる疑問を記述した受講者は限られ,次への課題となった.
抄録全体を表示
-
澤邉 潤, 野嶋 栄一郎
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
17-20
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究では,学校改善に資する情報集積の観点から,学習主体である児童側から学校の特徴を把握するために,児童の能動的学習意識尺度の作成及び学校に対する児童の認識を問う自由記述分析を行った.作成された尺度は3因子30項目で構成され,下位尺度は「学習規範」「協働・協調」「発言・主張」と命名された.自由記述分析では分類カテゴリに基づき,「学年・性」と「カテゴリ」の対応分析を行った.当該校の文脈性の観点から,分析結果を学年担当の教師集団にフィードバックした結果,因子構造や自由記述の解釈が概ね妥当であることが確認され,教員集団での児童の能動性を確認するための共通的指標としての活用可能性が示唆された.今後の課題として,尺度の妥当性の検証やデータ収集分析後の介入のあり方など,教育現場との対話的関係に基づく研究知見の活用にむけた枠組みの必要性が議論された.
抄録全体を表示
-
小松 祐貴, 桐生 徹, 中野 博幸, 久保田 善彦
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
21-24
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
凸レンズの働きによってできる像の位置や大きさなど規則性の理解を促すために,AR技術を用いた教材を開発した.実験と作図を関連付けることができないという課題に対して,AR教材によって生徒実験で使用する光学台に光の道筋や像,レンズの軸と中心,焦点を重畳表示することで支援する.開発したAR教材を使って中学校1年生に授業実践し,意識調査を行った.結果,生徒はAR教材について好意的であり,実験と作図の関連,規則性が理解できたと回答するなど,AR教材の有用性を感じている.
抄録全体を表示
-
松河 秀哉, 西森 年寿
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
25-28
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究では,2Dの映像と3Dの映像が遠隔教育場面にもたらす差異について,授業評価アンケートで一般的に質問される観点における授業の知覚,立体感・臨場感・疲労感などの映像の知覚,および社会的存在感の観点から検討を行った.その結果,3D映像には立体感があり,講義に臨場感を感じたり,講師を身近に感じたりするものの,映像視聴には違和感や目の疲労感を伴い,映像の見やすさも2Dに比べて劣るといえることが示唆された.また,教員の授業方法や,理解度,満足度など,授業に対する受講者の知覚については,2Dと3Dで違いが見られないこと,社会的存在感についてもそれは同様であることが示された.
抄録全体を表示
-
池田 史子, 畔津 忠博, 川島 啓二
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
29-32
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
論証型レポートを作成することで批判的思考態度を育むことを目的とした授業を実践した.授業は,内省的活動である情報収集・レポート作成と社会的活動であるグループ討論・プレゼンテーション・ピアレビュー等から構成された.本研究の目的は,この実践が学習者の批判的思考態度に変化をもたらすか,変化した場合にはその要因は何かを明らかにすることである.履修前後の測定によって,批判的思考態度の向上が確認された.授業終了後のインタビュー調査結果からは,メタ認知を伴った社会的活動が重要であることが示唆された.
抄録全体を表示
-
中村 恵
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
33-36
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
幼保小連携において「幼児教育の成果を生かす小学校低学年教育」の為には,生き生きとした就学前教育における子どもたちの学びの姿を可視化する必要がある.従来「暗黙知」として保育者にゆだねられ,就学前教育の期間で帰結してきた子どもの学びに対する「みとり」が可視化され,「学校教育」の素地として認められることにより,幼保小の滑らかな接続が可能となると考えた.そのための糸口として,ICTの恩恵を享受する体験だけではなく,主体的にそれらを扱うために必要なMedia Awarenessを育む参加カリキュラムの内容をより精査した.Media Awarenessは,学校教育におけるICT活用の姿勢の素地を育てることに繋がることを明らかにすると同時に,それらを用いた学びの姿を可視化することを試みた.
抄録全体を表示
-
加賀 秀和, 浦野 弘
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
37-40
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
ブレインストーミング促進を目指し開発してきた小学生用『IDEA CARD』を活用した授業実践を報告している.このカードを15分間の「朝の時間」において用い,ブレインストーミングの4原則の習得をはかり,授業実践を通してその効果を検証している.その過程において,(1)カードを出しながら,(2)カードを見ながら,という活動においては効果が高まったことを示している.一方,(3)カードを使わずに行う授業ではその効果が低くなるものの,カードを用いてこなかったクラスと比較すると対話活動に学習の効果があったことを示している.
抄録全体を表示
-
三宅 貴久子, 泰山 裕
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
41-44
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究は,小学校課程における思考スキルの習得・活用を目指すカリキュラムを評価するために児童の実態を調査することを目的としている.そのカリキュラムを受けた児童を対象に,学年ごとの思考スキルの理解度や活用への意識を調査した.その結果,思考スキルの理解度や活用への意識について,学年間での段階が確認され,カリキュラムの成果が確認された.思考スキルの習得・活用を目指すカリキュラムでは,それぞれの発達段階に応じた体系的な指導が重要であることが分かった.
抄録全体を表示
-
臼井 昭子, 横山 ひとみ, 北村 喜文
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
45-48
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
学校教育の美術鑑賞学習が抱える課題に作品提示メディアの不足がある.本研究では学校での普及率が伸びているパソコンを活用することによってこの問題を解決することが出来ると考え,鑑賞におけるパソコンを使ったデジタルメディアの有用性を他メディアとの比較で検討した.鑑賞は,言葉で考えさせ整理することも重要であるため,作品のキーワードを抽出し,作品を提示するメディアの違いによりキーワードの記憶に差があるのかどうかなどを検討した.その結果,生徒は図版や教科書などの印刷物より,デジタルメディアで鑑賞した作品のキーワードをより多く記憶していることなどが分かり,デジタルメディアの有用性が認められた.
抄録全体を表示
-
三宮 真智子, 久坂 哲也
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
49-52
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
メタ認知的知識に働きかけて情報判断力を育てる目的から,本質的には同じテーマの問題を小学生にも馴染みやすいエピソードを用いた異なるカバーストーリーのもとで,複数回呈示して,メタ認知的知識を事例ベースで学ばせる学習教材を開発した.小学校3年生を授業群,独習群,統制群の3群に分け,教育介入を通して教材の効果を検証した結果,プレテストから遅延テストにかけて,授業群,独習群の得点が統制群よりも上昇した.また,自由記述の分析から,学習によって獲得したメタ認知的知識を日常場面でも積極的に活用しようとする態度の形成が示唆されたことから,本学習教材は,情報判断力の育成に有効であったと考察した.
抄録全体を表示
-
福山 佑樹, 重田 勝介, 中澤 明子, 牧野 美沙子
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
53-56
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究では,環境教育における「環境問題の悪影響の時間的遅れを把握することの難しさ」に注目した.この問題への対応のため,中学校の総合的な学習の時間において,生徒が環境問題と自分の現在や未来を関連させる「デジタル・ストーリーテリング(DST)」をグループで作成する実践を行い評価した.その結果,生徒の環境問題に対する「責任感」の獲得への効果が示唆されたが,未来結果熟慮の得点には有意な効果は見られなかった.一方,生徒の協同作業に対する志向を測る個人志向尺度の高低に分けて分析を行った結果,個人志向高群の生徒はグループでのDST実践に興味や関心を持てなかったのに対して,個人志向低群の生徒は,DST活動を有意義なものと見なしたことが分かった.
抄録全体を表示
-
高橋 暁子, 吉田 護, 喜多 敏博, 山田 文彦
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
57-60
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本稿では,Local Knowledgeを活かした減災型地域社会リーダーのコンピテンシーを短期間で設計した実践を踏まえ,そのプロセスを整理した.その結果,(1)先行研究調査と専門家集団によるレビュー,(2)地域住民への質問紙調査,(3)コンピテンシーの分類,(4)地域運営協議会メンバーへの質問紙調査というステップを経ていることがわかった.今後,カリキュラム設計や教育実践を行い,プロセスも含めた改善を行う.
抄録全体を表示
-
廣庭 晴香, 根本 淳子, 戸田 真志, 鈴木 克明
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
61-64
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
医療機関の事務・サービス部門のコンシェルジュを対象としたOJT支援ツールのプロトタイプ開発を行った.設計において,自分の職種に必要なスキル・知識習得を自律的に継続的に高めていけることを目指し,(1)業務リストから目標を選択(2)業務前の自己学習(3)業務後の振り返り(4)指導者の役割を提案した.提案内容の有用性について,形成的評価を行った結果,業務習得の達成感や満足感を高め,主体的な業務習得の支援に役立つ可能性が示唆された.
抄録全体を表示
-
赤倉 貴子, 東本 崇仁
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
65-68
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
工学部における知的財産法教育は,その重要性が言われながらもカリキュラム上の制約から多くの時間を割くことができない.そこで知的財産への学習意欲を高め,講義外でも効率的に学ぶことのできる教材が必要である.本研究では,これまでに開発・利用してきた知的財産法教育システムに対する学生評価を分析し,その課題を整理して,新たにARCSモデルに基づく教育システムを開発した.実験的試用により,ARCSモデルのsatisfaction部分を強化したシステムが有用であると考えられた.
抄録全体を表示
-
宮田 明子, 伊藤 三佐子, 山本 朋弘, 堀田 龍也, 片山 淳一, 鈴木 広則
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
69-72
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
校務支援システムを導入した小・中学校の教員を対象に,システムの運用前・1学期後・学年末の3回における質問紙調査やインタビュー調査を実施し,校務の状況に関する意識の変容を経時的に分析した.その結果,システムの運用の時間経過とともに,校務の状況が改善されたと感じること,特に改善されたと感じる時期が項目によって異なることが示された.また,システムの運用が進むことによって,校務処理の効率が向上したと感じているだけではなく,情報共有や評価内容の質的向上など,教育活動の質的向上が進んだと感じていることが示された.
抄録全体を表示
-
徳竹 圭太郎
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
73-76
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
近年,学校教育における創造性の育成への関心が高まっている.しかしながら,社会科歴史系教科において育成すべき創造的思考力の客観的な指標は示されていない.そこで,本研究では社会科教育に携わる中学校,高等学校の教員を対象にアンケート調査を行い,歴史系教科の創造的思考力の因子の抽出をした.その結果,「問題解決因子」,「地理学習因子」,「歴史-価値判断因子」の3因子が抽出された.また,歴史系教科における創造的思考力については,中学校,高等学校の教員の間では,捉え方に差がないことが明らかになった.
抄録全体を表示
-
森田 淳子, 鈴木 克明, 戸田 真志, 合田 美子
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
77-80
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究では,北方四島日本語講座の学習者を対象に,講師不在期間の学習を支援するためのeラーニング教材の設計と試作を目的とした.遠隔地の学習者に学習継続を促すため自己調整学習理論に基づき教材全体を設計し,学習の効果・効率・魅力を高めるため各回の教材は「IDの第一原理」(MERILL 2002)に基づき構成した.Moodleを利用したプロトタイプ作成後,インストラクショナルデザイン(ID)およびeラーニング専門家,日本語教育専門家,学習者による形成的評価を行った.目標を意識づける方略など評価が分かれる項目があったが,対象学習者に特に重要と考えた方略内容については概ね高評価であり,教材が学習継続を促す可能性が示唆された.
抄録全体を表示
-
後藤 康志
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
81-84
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
批判的思考態度とメディア認知との関係について検討することを目的とし,大学生及び現職教員48名を対象とした予備的検討を行った.結果として,批判的思考態度が高い者は「仕事や学習のために必要な最新の情報を集めるため」という条件において,信頼性に優先する傾向があり,Webに優先しないことが示唆された.また,信頼性を優先する者は図書や新聞を優先しWebを優先せず,簡便性を優先する者はWebを優先し,図書を優先しない傾向にあることも示唆された.更に,本研究を踏まえた追加調査の課題について論じた.
抄録全体を表示
-
真下 知子, 山村 麻予, 三宮 真智子, 坂 香里
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
85-88
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
大学生を対象としたコミュニケーション教育を設計するための基礎資料を得る目的から,日常的な場面のうち,友人間のアドバイス場面の収集を行った.4つの場面を設定し,場面想定法により,アドバイスする側の行動義務,心理的負担感について評定を求めた結果,マナーが他の3場面よりも行動義務感が低く,グループワークは,髪型や課題の場面よりも心理的負担感が高く,自発的にアドバイスするよりも,返答する方が心理的負担感が低いなど,場面や条件によって,行動義務や心理的負担感が異なることが示唆された.
抄録全体を表示
-
吉冨 友恭, 方 華
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
89-92
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
自然や人々の営みが記録された古写真には環境学習に資する貴重な教育資源が含まれているが,経年による散逸,記録方法の変化によりその多くが消えつつあり,近年アーカイブ化が急がれている.本研究では,学校現場での環境学習で活用できる水環境のアーカイブ教材の開発を目的として,中国杭州西湖の過去の様子が記録された写真を対象に,地域の専門家による写真からの情報の抽出を試み,専門分野による写真の捉え方や得られた情報の特徴について考察した.写真から抽出された情報は,西湖の歴史的背景,伝統的知恵,環境汚染等,環境学習の題材となる基礎的,発展的な内容を含むものであり,多くの古写真を教材化する上で有用な情報を補完できることが示された.
抄録全体を表示
-
佐竹 靖
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
93-96
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究では,「気体の発生と性質」の学習において授業プランを考案し実践した.まず,タブレットPCを既習事項の想起を支援するツールとして活用し,未知の気体を調べる学習の実験計画をフローチャートで作成させた.次に,そのフローチャートと実験動画を組み合わせたデジタル実験書を作成させ,未知の気体を調べる学習を行った.その結果,学習内容の定着度に関係なく,科学的な実験計画の立案を可能にし,高い学習効果が得られることがわかった.
抄録全体を表示
-
中山 実, 六浦 光一, 山本 洋雄
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
97-100
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
ICTを活用した学習活動の評価に,ノート記録内容に定量的な指標を用いて,その効用を検討した.ノート記録した単語の共起関係を接続行列表現にし,ノート記録や教員の提示情報との比較に距離尺度を用いる方法を検討した.教員の提示情報との比較のために,ノート記録が不足している不足距離,学生が書き加えた加筆距離を定義した.ノートにおける単語の記録指標として先に提案した記録割合や単語割合との関係を調べた結果,不足距離や加筆距離との間に関係があることから,ノート記録おける単語の共起を考慮する必要性を明らかにした.
抄録全体を表示
-
小島 亜華里, 黒上 晴夫
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
101-104
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究は,行動変容を促すための教育手法として,行動プラン法に修正の場面を加えることを提案し,その効果を検証することを目的とする.検証の対象とした,小学校の環境教育の実践では,環境を配慮した行動が長期的に行われることを促すことを狙いとした.分析の結果,行動プラン法に修正の場面を取り入れることによって,環境配慮行動に対する意識が向上し,さらに,行動プランに記述された項目については,その傾向がより顕著であることが明らかになった.
抄録全体を表示
-
田中 理恵子, 向後 千春
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
105-108
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
オンライン大学を卒業した社会人を対象として,"入学して良かったこと","入学して大変だったこと"や,"卒業後自分自身に与えた影響"について調査した.その結果,オンライン大学に在学したことの評価は,在学中の"学友との交流"と卒業後に"思考力とスキル"が身についたことが規定要因であることが明らかになった.また,"思考力とスキル"は"書くことの困難さ"を体験することで達成されると同時に"論文指導"も影響を与えることが明らかになった.さらに,在学中に,"時間管理の困難さ"を経験することによって時間管理のスキルが鍛えられ,卒業後の"仕事とキャリア"に影響を与えることが明らかになった.
抄録全体を表示
-
渡辺 雄貴, 瀬戸崎 典夫, 森田 裕介, 加藤 浩, 西原 明法
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
109-112
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
モバイルデバイスの画面は小さく,提示する情報である教授メディアは適宜選択しなくてはならないことから,その開発はeラーニングコンテンツの開発方法とは異なる可能性がある.本稿では,講義スライドとインストラクタおよび指示棒の合成,講義スライドとポインタの合成という指示メディアの異なる2通りのコンテンツを開発し,学習者に与える影響を測定するために実験を行った.その結果,パフォーマンステストでは,両コンテンツで学習効果には差がないものの,主観評価では多くの項目でポインタを合成したコンテンツが高い値を得た.
抄録全体を表示
-
三浦 和美, 中島 平, 渡部 信一
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
113-116
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
近年,教育実践の振り返りにICT活用が進められ,その活用方法の知見が積み重ねられている.本研究では,課外にPF-NOTE搭載のノートパソコンと手書きパッドを1週間学生に貸し出し,PF-NOTEのデータを閲覧して行う自己リフレクションを実施し,自己リフレクション支援の有効性を明らかにすることとした.学生の気づきの分析やアンケート調査の結果から自己リフレクション支援を行うとより厳しく自分の授業を観察・確認できるので,改善点や新たな発見があることが分かった.
抄録全体を表示
-
歌代 崇史
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
117-120
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
学習者の習得段階に応じて,教室で使用する言葉を教師が調整し,調整された表現をティーチャー・トーク(教室内言語調整)という.ティーチャー・トークは円滑な授業運営に重要であるが,日本語教員を目指す日本語教育実習生(以下実習生)にとって,その練習は容易ではない.本研究では特定の日本語教科書とその進度に応じてティーチャー・トークの練習が可能なwebシステムTeacher Talk Trainer (T3)を開発し,T3を使った学習効果の検討を行った.その結果,T3を使用してティーチャー・トークの練習をすることにより,実習生は自分のティーチャー・トークと学習者が理解できるティーチャー・トークの差異に気付くことがわかった.
抄録全体を表示
-
金西 計英, 戸川 聡, 松浦 健二
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
121-124
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
国内の高等教育機関では2000年以降,各種Webサービスが盛んに利用されている.利用者や運用管理者の負担を減らすため,Webサービス間の連携が必要になる.連携の一つにデータの同期がある.データ同期には,データベース直接,中間データベース,データベースラッパー,エージェントの方法が想定される.我々は,データ同期のある状況を設定し,エージェント方式による実験をおこなった.データ同期の実用的な運用を確立するために,状況分類と事例に基づくデータの集約が必要だと考える.管理者にとって経験的な理解が必要だと考えるからである.エージェント方式の有効性を判断する際の一つの事例を示すことができたと考える.
抄録全体を表示
-
佐藤 朝美, 矢ノ口 昌臣
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
125-128
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
読書はリテラシーにつながるものとして重要な活動と言われている.本研究では,絵本から文字のみの本の読書へと移行していく時期にデジタル絵本が有効であると考え,「絵本の持つ効果」と「文字送り」に着目した小学校低学年向けのデジタル絵本を開発した.小学2年生を対象に,文字だけの本,紙にイラストと文字の書いた本,開発したデジタル絵本を読むグループに分けて比較実験を行った.その結果,理解度テストについては,デジタル絵本の読者の正答率が高かった.特に服の種類に関する問題に関する正答率に差があった.アンケートでは,デジタル絵本が面白かったとほぼ全員が回答しており,もう一度読みたいとの回答が他のグループに比べて高かった.以上から,適切な動きを伴ったイラストが提示され,文字送りをしながら読みすすめるデジタル絵本が,長文でも負担を感じず理解し,面白く読めることにつながるものと考える.
抄録全体を表示
-
倉田 伸, 瀬戸崎 典夫, 藤木 卓
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
129-132
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
授業中に行った学習内容や授業状況の場面(以下,授業場面)を振り返ることは学習者にとって重要だが,膨大な人的・時間的コストのため困難である.そこで本研究は,授業場面を撮影した静止画を利用したフラッシュ型教材(以下,FS教材)の作成に適するツールを検証する.そのため「PowerPoint」「Scratch」「Skitch」の3つのツールの比較調査を行い,実践的な活用の観点から評価した.その結果,「作成の簡単さ」と「作成の速さ」の観点よりSkitchが優れていることが示された.またSkitchは,一斉授業形式の授業中でもFS教材を短時間で作成できるツールであることが明らかになった.
抄録全体を表示
-
遠山 紗矢香, 松澤 芳昭
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
133-136
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
協調学習で「建設的相互作用」が起こると自身の理解が深化する,という信念を持たせることは,大学生の深い学びを促すために重要だと考えられる.本研究では,大学1年生にこの信念を持たせるために,協調学習の発話分析を行わせた.発話分析活動の支援として,議論過程分析ツールKBDeX,および議論における建設的相互作用を見出すための支援を行う発話分析支援シートを用いた.同様の活動について,KBDeXを用いた2013年度と用いない活動を行った2012年度のレポートと比較した.その結果,2013年度の学習者は,参加者同士で意見を述べ合う協調学習は理解深化を実現するために重要であるという信念を得たことがわかった.
抄録全体を表示
-
魚崎 祐子
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
137-140
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
短期大学生88名を対象とし,授業中の資料への書き込み量および内容と,再生された情報量および内容との対応を明らかにするために資料への書き込みと再生内容の分析を行った.その結果,多くの書き込みを行った学生の方が多くの情報を再生するということが明らかになるとともに,書き込みを行った情報の方が再生されやすいという関係についても示された.書き込みを行うためには,学生自身による取捨選択を必要とし,自ら選んだ情報は記憶に残りやすかったのだと考えられる.しかし内容ごとに見てみると,必ずしも書き込みの有無と再生とが対応していない項目も見られ,書き込みを行う上での処理の深さなどによる再生への影響も考えられた.
抄録全体を表示
-
尾之上 高哉, 石橋 由紀子, 岡村 章司, 小林 祐子, 宇野 宏幸
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
141-144
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究の目的は,(1)教員は研修でのワールドカフェ(以後,WCと記す)体験をどのように評価するのか,(2)WCはその後の実践にどう活かされるのかを検討することであった.WC直後に教員が自由記述した感想をもとに(1)を検討した結果,参加者の9割は気づきがあったと評価し,5割はWCの価値を評価した.全参加者の記述パターンや内容を分析したところ,WC特有の対話形式が参加者間の対話の促進,及び気づきの生起に寄与していた可能性が示唆された.WCの2か月後に提出されたレポートをもとに(2)を検討した結果,WCが,教員同士の対話環境の創造,WCで得た気づきや情報の活用という形で活かされていることが示された.
抄録全体を表示
-
中野 友香子, 藤井 勉
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
145-148
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本研究はオンライン上のeテスティング場面において,テスト不安および自己効力が達成目標を介して成績に影響するというモデルを検証したものである.64名の参加者が,Web上でテスト不安,自己効力,達成目標の質問項目へ回答し,英語のeテスティングに従事した.パス解析による検討の結果,達成目標に影響を及ぼす要因に関しては,オフラインテストを用いた先行研究から導かれる仮説を支持する結果が得られた.一方,達成目標とテスト成績の関係については仮説と反する結果が得られた.これは準備や努力を行えないテスト場面であったことによるものと考察され,達成目標の機能を検討する際にeテスティング場面の特徴を考慮することの重要性が指摘された.
抄録全体を表示
-
林 雄介, 宇井 美代子, 茅島 路子, 平嶋 宗
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
149-152
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
概念マップは知識や理解状態を外化するための図的表現の一種であり,理解を深め,記憶を促進させるとともにその評価ツールにもなると期待されている.本研究では,人文科学系の講義のような答えを一意に定めることが難しく,様々な解釈を許容する必要がある学習内容においてもKit-Build概念マップが学習評価に有用であることを実際の講義の中で試験的に利用することで検討する.結果として,レポートとKB概念マップによる課題で要求と評価指標が合っていた場合に有意な相関が得られ,評価を客観的にシステムで処理できる可能性が分かった.
抄録全体を表示
-
村上 正行, 小川 治子, 岸 磨貴子
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
153-156
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
本稿では,海外フィールドワークにおけるリフレクションの方法を検討し,(1)デザインしたリフレクションの有効性(2)個人と全体のリフレクションの関係性(3)海外フィールドワークの経験の有無によるリフレクションへの影響,について明らかにすることを目的とする.フィリピンでの海外フィールドワークを経験した8名に対して,質問紙調査及び半構造化インタビューの結果を分析した結果,個人とグループでのリフレクションの接続は有効に機能していたこと,グループでのリフレクションにおいて他者の存在が有用であること,グループでのリフレクションによって集団としての結束力の強化につながったこと,が明らかとなった.
抄録全体を表示
-
松村 敦, 根岸 舞, 宇陀 則彦
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
157-160
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
絵本の読み聞かせを効果的に行うための読み手と聴き手のコミュニケーションの1つとして,絵本の読み聞かせ後の問いかけが子どもに与える影響について検討した.具体的には,物語理解とイメージ形成の2つの側面における子どもへの影響を実験的に明らかにすることを目的とした.年長児81名に対して,物語理解への影響を見る実験とイメージ形成への影響を見る実験の2つの実験を行った.それぞれの実験で,問いかけをする質問群と問いかけをしない統制群の2グループに分けて,物語理解度を測るテスト,イメージ形成量を測るテストを行い,分析対象として62名分のデータを得た.実験の結果,物語理解度は質問群の方が統計的に有意に高いことが示され,イメージ形成量は質問群の方が低いという有意傾向が示された.
抄録全体を表示
-
渡邉 光浩, 新地 辰朗, 渡木 秀明, 高橋 純, 堀田 龍也
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
161-164
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
小学校学習指導要領では児童にICTの基本的な操作を習得させることが求められている.しかし,文部科学省による教員のICT活用指導力の調査においては,5つの大項目のうち,「C:児童のICT活用を指導する能力」が最も低いという現状がある.本研究では,児童のICT活用に関わる基本的な操作の指導の徹底を図る方策を検討するため,小学校教員を対象に,基本的な操作の指導に関する実態調査(有効回答数142)を行った.その結果,基本的な操作を指導できていると考える教員は32.4%に留まること,指導できていないと考える教員は,自分の操作への自信のなさや,どの程度の操作を指導すればいいかわからないことなどに課題意識があること,指導の状況が教職経験年数に有意な相関があることなどが明らかになった.
抄録全体を表示
-
前田 康裕
原稿種別: 本文
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
165-168
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
熊本市教育委員会は,熊本市教師塾「きらり」を平成24年度から開講した.その目的は,教員の授業力向上と学び続ける教員としての資質の育成であり,塾生からは高評価を得ている.本研究は,塾生の行動の変容と意識を調査することによって,研修の効果を明らかにすることを目的とする.調査の結果,塾生の「授業の省察」が促され「計画的な板書」「指示・発問の練り上げ」などの授業力向上につながる活動が増加したという結果が明らかになった.高評価の要因として,教員同士のコミュニティの再構築が学ぶ力の向上に寄与していると考えられる.
抄録全体を表示
-
原稿種別: 付録等
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
App18-
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
App19-
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
App20-
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
App21-
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 表紙
2014 年 38 巻 Suppl. 号 p.
Cover16-
発行日: 2014/12/25
公開日: 2016/08/11
ジャーナル
フリー