日本教育工学会論文誌
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最新号
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論文
  • 池田 めぐみ, 伏木田 稚子, 山内 祐平
    2019 年 43 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2019/07/10
    公開日: 2019/07/10
    [早期公開] 公開日: 2019/05/13
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,準正課の活動における,他者からの支援と学生の関与,キャリアレジリエンスの関連を明らかにすることである.そのために,準正課の活動に参加する大学生を対象に質問紙調査を行った.変数の構成の結果,「教職員による自律性支援」「教職員による他律性支援」「同期からの支援」「先輩からの支援」「積極的関与」「キャリアレジリエンス」という変数が得られた.仮説モデルについて検証した結果,同期からの支援と教職員による他律性支援はキャリアレジリエンスに直接的に正の影響を与えていた.また,教員による自律性支援が学生の積極的な関与を媒介し間接的にキャリアレジリエンスに正の影響を与えていることが確認された.以上より,準正課の活動における,キャリアレジリエンスの獲得を促す上では同期からの支援と,目標を達成する上で有効な知識を提供するといった教職員の他律性支援が有効である可能性が示唆された.

  • 大﨑 理乃, 大島 純
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 43 巻 1 号 p. 13-29
    発行日: 2019/07/10
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー

    本研究は,アクティブラーニングとして今後発展が期待される知識創造型学習に焦点をあて,新たな評価方法を提案するものである.提案方法では,知識創造型学習のデザイン原則に対して,CSCL 研究をはじめとして成果を挙げつつある社会意味ネットワーク分析と,テキストマイニングの混合法による可視化に基づく評価を行なった.具体的には,知識創造型学習を目指して設計された課題解決型学習(Project Based Learning)で利用されたCSCL システム上の学習者による書き込み内容を分析し,最終成果物の質が異なるグループの知識創造プロセスの違いが評価できることを確認した.その上で,提案した評価方法の有用性と限界を検討した.

教育システム開発論文
教育実践研究論文
  • 浅田 雄亮, 谷田 親彦, 伴 修平
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 43 巻 1 号 p. 43-52
    発行日: 2019/07/10
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー

    本研究では,技術に関わる意思決定能力を育成する指導方法の開発を行い,中学校技術科における授業実践を通して指導方法の効果を検証することを目的とした.中学校技術科の資質・能力構成を参照して,技術に関わる意思決定の枠組みとなる「制約条件の分析」「解決策の評価」「解決策の比較・検討」「解決策の決定」の4過程を設定した.この枠組みを基に,技術的な課題に含まれる制約条件を分析する学習活動などを含んだ指導方法を開発した.この指導方法を用い,インターネット上でコミュニケーションをとるために利用する方法を選択する意思決定場面に適用した授業を計画し,中学3年生172名を対象に授業実践を行った.その結果,設定した評価基準における学習評価の結果は良好であり,授業前後の調査問題の正答率の向上が認められたため,開発した指導方法は技術に関わる意思決定能力の育成に寄与していると考えられた.

  • 岡田 涼
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 43 巻 1 号 p. 53-63
    発行日: 2019/07/10
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー

    本研究では,異学年集団での学習活動に対する積極的な参加が促される心理的プロセスについて,協同的な学習に対する動機づけとピアモデリングの点から検討した.縦割り学級で問題解決型の学習活動を実践している小学校において,児童を対象とする調査を行った.パス解析の結果,協同的な学習に対する自律的動機づけが,学習活動における積極的参加構造の認知に影響することが示された.また,中学年の児童においては,協同的な学習に対する自律的動機づけが異学年の級友に対するピアモデリングを介して,積極的参加構造の認知を促していた.高学年の児童においては,協同的な学習に対する統制的動機づけが積極的参加構造の認知を低めることが示された.以上の結果から,異学年集団での学習活動における動機づけとピアモデリングの重要性と,児童の学年によって異学年集団での学習に対する積極的な参加を支える要因が異なっている可能性が示された.

資料
  • 山本 良太, 池尻 良平, 仲谷 佳恵, 安斎 勇樹, 伏木田 稚子, 山内 祐平
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 43 巻 1 号 p. 65-78
    発行日: 2019/07/10
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー

    本研究では,高校における反転授業導入時の授業をデザインする際の留意点および具体的な手立てを提示するため,生徒の学習行動変容を促すための実践を調査した.X 高校で反転授業を導入したA 教諭へのインタビューを分析した結果,生徒には【教員が主導権を持つ授業】の中で,【教員に従う学習】や【グループワークに不慣れ】という傾向性が見られた.A 教諭はその対応として,「授業で構成された生徒の傾向性を考慮し,その要素を反転授業内に埋め込み漸次的な変化を促すこと」を導入時の授業をデザインする際の留意点とし,それに基づいて①学習課題の遂行プロセスを学習者が迷わないように学習手順を明示すること,②これまでの学習方法および内容に合わせた難易度を設定すること,③安心感を与える添削を行うこと,④話しやすい学習者同士などグループ構成を工夫すること,の4点を具体的な手立てとしていたことが分かった.

  • 米沢 崇, 三好 崇史
    原稿種別: 研究論文
    2019 年 43 巻 1 号 p. 79-90
    発行日: 2019/07/10
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー

    本研究では,高校における反転授業導入時の授業をデザインする際の留意点および具体的な手立てを提示するため,生徒の学習行動変容を促すための実践を調査した.X 高校で反転授業を導入したA 教諭へのインタビューを分析した結果,生徒には【教員が主導権を持つ授業】の中で,【教員に従う学習】や【グループワークに不慣れ】という傾向性が見られた.A 教諭はその対応として,「授業で構成された生徒の傾向性を考慮し,その要素を反転授業内に埋め込み漸次的な変化を促すこと」を導入時の授業をデザインする際の留意点とし,それに基づいて①学習課題の遂行プロセスを学習者が迷わないように学習手順を明示すること,②これまでの学習方法および内容に合わせた難易度を設定すること,③安心感を与える添削を行うこと,④話しやすい学習者同士などグループ構成を工夫すること,の4点を具体的な手立てとしていたことが分かった.

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